平成18年度 通常総会 議事録

■開催日時 平成18年5月27日 13時00分〜14時50分
■開催場所 社団法人日本経営協会 2階ホール
■出席状況 正会員総数953人 有効出席数530人(うち委任状468人)

定刻、当法人定款の規定により総会に出席した正会員の中から新岡優子氏を議長に選出し、議長は総会の開会を宣言した。事務局より正会員総数、有効出席数の報告を行い、議長は本総会が適法に成立する旨を宣し、議事録署名人に喜多豊氏と鈴木まり子氏を選出し、直ちに議案の審議に入った。

■議事
1.第一号議案 平成17年度事業報告ならびに決算、および監査報告について

(1)提案説明
冒頭、事務局から本総会開催案内の遅れについてお詫びを行った。続いて、総会議事資料に基づき、事務局から議案内容の説明があった。その後、監査人より監査承認の報告があった。

(2)質疑応答
質問 講師紹介の成果をFAJで共有できないか?
回答 現在は依頼者へのアンケートを行っているだけで、講師が得た知見の共有や実際の参加者からのフィードバックなどは共有できていない。結果的に、講師紹介で実績のある方に定例会でテーマ提供をお願いしたケースはあるものの、今後講師紹介の成果をどのようにFAJ全体に還元できるかについては、事務局で検討していきたい。

質問 WEBサイトのメンテナンス方法の改善について。
回答 問題認識には相違はなく、現在進めているリニューアルを通じて、改善する予定である。また、対応の方向性や進捗状況等は適宜MLを通じて共有していきたい。相当な労力を要するものでもあるので、一気呵成にできるわけではないが、皆さんからも色々な意見やご協力をいただきながら、今期中に着実に進めて「FAJにおけるWEBコンテンツの管理方針・管理体制」については、セキュリティ面での対応も含めて目処をつけたい。
質問 「ファシリテーター」の資格化については、現在はどのように考えているのか。
回答 FAJとしては、考えていない。ファシリテーションの普及に向けて、垣根を下げていくというのが現在の方向性であり、「資格化」はむしろ垣根を上げる方向に作用してしまう、といことを懸念している。

(3)審議結果
参加者全員の拍手にて承認された。

2.第二号議案 平成18年度事業計画ならびに予算について
(1)提案説明
総会議事資料に基づき、堀会長より基本方針ならびに予算案の説明があった。
(2)質疑応答
質問 事業計画にあるサロン、支部、勉強会について、定義はどうなっているのか。
回答 運営規定に定義してあるので、参照して欲しい。(事務局注:運営規定は[faj:2677]にて2005/1/1付で発信しています)

質問 FAJのミッション、ビジョンをより浸透させるために、議事資料にも載せてはどうか。
回答 平成18年度の事業計画の書き出しに「日本ファシリテーション協会は、ファシリテーションの普及を通じて、多様な人々が協働しあう社会の発展を目指している。」と記載しているものの、もっと分かりやすい形で明示できるようにしていきたい。

質問 ミッション、ビジョンを達成する上で、より会員の求心力を高めるために事業計画書に示されているアクションプランとその進捗をもっと共有してはどうか。
回答 現在、理事会の議事録を会員MLに流しているものの、ミッション、ビジョンとの関連性やその進捗についても議事録を読むだけでは伝わりづらい点があり、会全体で十分に状況の共有ができていない部分はある。今後、議事録の内容と事業計画書との関連性について、受け手の目線で提供し、より会全体の動きを「可視化」できるように改善していきたい。

質問 フォーラム等の親睦交流事業について、昨年の実績は赤字であり、今年の予算段階でも既に赤字となっているが、これは常に赤字を前提として実施しているのか。
回答 一番の難点は会場の確保である。確保できる会場によって、必要となる経費が大きく左右される可能性がある。このような事情から予算段階においてはワーストケースを想定しているものの、できれば黒字化もしくは収支均衡と考えている。

質問 外部委託料が増加しているが、大きな要因は何か。
回答 WEBリニューアルに伴って、委託費が増加している。

質問 支部間交流を積極的に進めていきたい、という点については是非そうして行くべきだと思うが、交通費補助などについては予算計上されていないようだが、どうなっているのか。
回答 もちろん支部間交流については、理事会としても積極的に進めていきたい。交通費補助については、調査・研究事業支出の中の交通費として計上している。具体的な部分については、各支部の中で検討を進めて欲しい。

質問 広報活動の強化に関連して、FAJの会員がボランティアで、講師紹介とは違った形で、NPOの運営(会議のファシリテーション)を手伝うといった活動はできないだろうか。
回答 事業計画に記載した「中間支援的な活動」とは、まさにそういったことを念頭に置いたものであり、今後活動を具体化するための議論をぜひ皆さんと一緒に行なっていきたい。

質問 先ほど話が出た「ファシリテーターの資格化」という形はとらないにしても、ファシリテーションの普及のために、FAJとしての講師養成やファシリテーションをより広く紹介していくような機能を強化する方法について考えてほしい。
回答 事業計画にある「研究プロジェクトの増設」の中に記載した「自主的な調査研究」の例に挙げている全国ファシリテーター実態調査、というのがその一案である。協会がこれだけ多くの会員を抱えているという強みを活かし、世の中で「ファシリテーター」を名乗っている人の実態調査などをまとめて世に研究成果として出すことができれば、とも考えている。

質問 コンプライアンスの強化でも触れられているが、知的所有権、特に著作権の問題については、非常に敏感にならざるを得ない。たとえば、FAJの公開セミナーのテキストなども、どこまで使って大丈夫なのかが分からないので、ルールを作って欲しい。
回答 著作権に関するルールは、明確である。一般的な著作権に関する法令に則っていただくしかない。現在協会としての著作物はほとんどないが、とりわけ公開セミナーのコンテンツについては、作成に当って会員から無償で著作物を提供してもらっており、引用するにあたって細心の注意が必要なことは当然であり、万が一にも著作権に抵触するような行為があった場合には、協会としては厳重に対処する方針である。会の規模の拡大に伴い、不測の事態に対する備えも行なっている。

(3)審議結果
参加者全員の拍手にて承認された。

3.第三号議案 平成18年度役員の選任について
(1)提案説明
事務局より、池田隆年、尾村竜也、加藤彰、加留部貴行、津田美智子(通称:川端美智子)、松本由貴子(通称:黒田由貴子)、堀公俊、森時彦、以上8名の理事の再任と、瀬部俊司、松下敏治、以上
2名の理事の新任の提案、および大野敦子、西田徹、以上2名の監事の新任の提案があった。

(2)質疑応答
なし

(3)審議結果
参加者全員の拍手にて承認された。

以上をもって本日の議事が終了したので、議長は14時50分閉会を宣した。
平成18年5月27日
住所 東京都渋谷区神宮前6丁目31番21号
名称 特定非営利活動法人 日本ファシリテーション協会
議長 新岡 優子
議事録署名人 喜多 豊
議事録署名人 鈴木 まり子