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関西支部イベント 分科会レポート 08

2016年2月13日(土) 関西支部イベント 分科会08

このページは、2016年2月13日に開催した関西支部イベント 分科会のレポートです。

分科会 08 / 「フレームワーク」を超えて 現場・本質から考える

私はコンサルタントではなく、実務家としてビジネスの日々の現場でファシリテーションを使っています。そういう視点からこのワークショップでは、自分が無意識に囚われているフレームワークについて考えてみたいと思います。話し合うときはいつも、目的と誰のための会議なのかを見据え、無意識の内にそれらから遊離したフレームワークに陥らないように努めています(言うは易く行うは難しですが)。その上で、どういう枠組みで話し合うのがいいかいつも試行錯誤しています。この逆、つまりフレームワークからスタートすると、目的と誰のためかを忘れた議論に陥ってしまうというのが私の限られた経験からの実感です。ということで、このワークショップは、お得なフレームワークを学ぶためのものではありませんのでご注意ください。

森 時彦 (もり・ときひこ)

スポーツ自転車のY'sRoad代表取締役社長
(株)リバーサイド・パートナーズ、シニア・アドバイザー
(株)チェンジ・マネジメント・コンサルティング、代表取締役
BBT大学・日本工業大学院客員教授
NPO法人 日本ファシリテーション協会フェロー

私の主業務は会社の経営ですが、対人的な業務だけでなく、家庭でも、一人で考えるときもファシリテーションは欠かせません。今回はフレームワークがテーマですが、ひとは何らかの枠組みの中で考えるものだと思いますし、それなしに体系的にものごとを考えることはできないと考えています。 

プログラム概要

【参加人数】 25名+ファシリテーター1名+ボランティアスタッフ1名(合計27名)

 森時彦さんによるセッションは、フレームワークについて考え、語り、深める濃厚なダイアローグでした。

このセッションは、森さんから、所謂“フレームワーク”ではなく、「全てがフレームワークである」という考えに基づいて進めるという説明から始まりました。開始直後から、所謂”フレームワーク”について学びたいと思った人々にとっては驚きと混乱の一言だったようです。
まずは、グループ単位にダイアローグ。「”フレームワーク”に対する感じていること」をテーマに、話し合いがされました。フレームワークの効果について語るグループ、フレームワーク活用の難しさについて語るグループ、フレームワークを使うことのリスクについて語るグループ、など、様々なダイアローグが繰り広げられました。
その後は、各グループで話されたことや森さんへの質問を共有しながら、森さんと参加者の間で、また時には参加者同士の間でダイアローグが続きました。森さんの穏やかな声で発せられる問いと、それに触発された参加者の思考が交錯し、そこからまた新たな問いが生まれる。まさに本質を探求する話し合いでした。
 

記録者所感

ここで全てをレポートすることは難しいのですが、印象に残った言葉をいくつかまとめてみました。

・人はそれぞれ、自分の思考の枠(フレーム)を持っている。自分のフレームに気づくことが大切。いつも自分のフレームを意識していないと。フレームの外側について考えることができない。
・議論が噛み合わない場合は、両者の思考のフレームワークがズレたり、変わったりしていることが多い。
・そのような場合に、所謂”フレームワーク”を持ち出しても、それぞれの思考のフレームにマッチしていなければ噛み合わない。
・ロジック以上にエモーションが話し合いに影響している。エモーションがロジックをドライブしている。エモーションが納得感や動機を形成している。
・ロジックを扱う場合は、専ら一人の人の思考(のフレームばかり)を扱ってい
・トーマス・キルマンのコンフリクト・モデルで言う所の、協調的コンフリクト解消を目指すならば、1つの論点における対立だけではなく、複数の論点を扱うことが必要。(つまり、思考のフレームを)協調的コンフリクト解消を実現するのが大変であるからこそ、ファシリテーターが必要となる。
・現場の問題を解決するためのステップは、「観察→記録→分析→思考→アイディア」。現場を観察・記録し分析するところから始める。
・自分が何に(どんな思考のフレームに)基づいて判断しているかを立ち止まって考えることが必要。

3時間ノンストップの思考のフレームワークに関するダイアローグは、脳に汗をかくエキサイティングな経験でした。
 

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