日本ファシリテーション協会(FAJ)会長の山田真司です。
当協会は2003年の設立以来、全国の会員とともに「ファシリテーションの普及と実践」を進めてきました。ファシリテーションの力を活かすことで、多様な人々が協働しあう自律分散型社会の実現をめざし、20年以上にわたって歩みを重ねてきました。
いま私たちが生きる現代社会には、少子高齢化や地球温暖化、長時間労働やジェンダーギャップといった課題が山積しています。さらに世界や日本の各地で、国家間の対立、経済の不均衡、人種や所得格差など、深い分断が広がり続けています。こうした現実を前に、私たちは時に無力感を覚えるかもしれません。
しかし、希望はあります。その鍵となるのが「対話(ダイアログ)」です。対話を通じてお互いの考えや価値観を理解し、新たな発想や創造的な解決策を見出すことができます。そして、その対話を実りあるものにするために、ファシリテーションは大きな力を発揮します。
私たちは、ファシリテーションを通じて小さな対立を解きほぐし、共通の理解を育みながら、課題の解決と分断の克服に挑み続けます。こうした実践は、決して遠い世界の話ではありません。職場や地域、家庭など、身近なところにこそ課題があり、そこでの一歩一歩の取り組みが、やがて社会全体を変えていくのです。
小さな実践が積み重なれば、必ず大きな変化につながります。仲間とともに学び、支え合い、挑戦し続ければ、私たちは未来をより良いものへと動かしていけると信じています。
わたしたちと一緒に、ファシリテーションの実践を通じて、多様な人々が互いに協調し、響き合うような自律分散型社会をつくっていきませんか?
特定非営利活動法人日本ファシリテーション協会
会長 山田真司