第1回九州フォーラム報告
第1回九州フォーラム
「見つけよう 磨こう 人と人をつなぐ力
〜 あなたももしかしてF? 〜
ファシリテーションって知っていますか?」
九州では初めての開催となるフォーラムは2005年11月12日、博多のランドマーク:博多リバレイン 博多座西銀ビルで開催された。
目標とする130名の定員に対して132名の申し込み。当日参加者や実行委員を加えると150名を越す盛況となった。
九州ではまだ関心の低いファシリテーションの普及を目的として企画を練り、3部構成で実施した。
第1部
第1部はファシリテーションとは何かを知っていただくセッション。
「だから、今、ファシリテーション!」と題する堀会長の講演とF劇場「ザ・ファシリテーションカンパニー」。堀会長の講演では社会のあり方が変わっていくなかで21世紀に生きる我々に最も必要なスキルとしてのファシリテーションの必要性を感じ取ることができた。
また、F劇場ではファシリテーターによる会議運営の実際を再現。脚本・演出・プロデュース・キャスト全て九州支部会員の手による手作り感いっぱいの劇を上演。参加者から、ときに爆笑を得ながらファシリテーションのスキルを一通り再現するもので、ファシリテーションスキルのポイントを理解できたセッションであった。
基調講演(アイスブレイク中の様子) |
F劇場 |
第2部
第2部は「Fの現場」と題して、パネルディスカッション。子育てやまちづくり、ビジネス、人間関係など様々な分野で活躍する現役ファシリテーターからの生の声でファシリテーションの実践がどのように行なわれているのか、聴く事が出来た。
参加者からは、時間があればもっとたくさんの実践例を聞きたかったという声が多かった。
パネルディスカッション |
第3部
そして、クライマックスは第3部「ファシリテーション屋台街」。パネリストとFAJ九州会員の代表がファシリテーターとなり、各分野のファシリテーションを体験するゾーンに突入した。
これまでにない、分科会のあり方であり、同じ会場でのワイガヤ状態の喧騒の中でのファシリテーション実演に参加者が好みの屋台を選びファシリテーションを体験した。聞くだけでなく、やってみたい・参加してみたいという熱心な参加者の思いが錯綜した空間が生み出された。参加者アンケートでも最も参加者の満足度・有益度の高いセッションとなった。
ファシリテーション屋台街 |
ファシリテーション屋台街 |
屋台街の全体振り返り |
交流会 |
参加者の構成は大まかにビジネス関係者が4割弱程度、行政関係者2割、まちづくり・地域活動・NPOで2割程度、教育・その他2割というところで、まさに九州の多様性を実感できるフォーラムであった。
こうして大盛況のうちに終了した第1回九州フォーラムであったが、ホームページでの申し込み開始から参加希望者の出足が遅く、開催までほんとうにフォーラムに人が来てくれるのだろうかと心配されたが、11月に入ってから急速に申し込みが増え、開催日の前々日夕刻に満員御礼をだすほどに申し込みを集めたのは、実行委員だけでなく会員各位のお力添えの賜物であり、この場を借りて深く感謝したい。
また、今回のフォーラムは九州の実行委員メンバーにとってもお互いの人となりを理解しあう機会となり、自分たちの得意分野での能力が発揮され、メンバーの隠されていた能力が開花したことも、収穫であった。
各自が自分の立ち位置でファシリテーターになって、難局を乗り越えてメンバー一丸となって大きな達成感を実行委員一同共有することのできたフォーラムであった。
余談であるが、当日の司会進行を務めた平山さんのご子息が前日お生まれになり、おめでたいムードを演出してくれたことも付記しておきたい。
■参加者の声 アンケート結果 (PDFはコチラ 59KB)
<一般参加>
・日常生活の中でも、自然に使っている場面があることを気づきました。ちょっとした工夫でもっと良い場づくりが出来るのではないかと思いました。
・ファシリテーションはいつでも、どこでも使えますね。今日は有意義な時間でした。
・これまで持っていたフォーラムの概念をくつがえされるものでした。
<会員>
・経験のステージごとに、課題や疑問が変わってくると感じました。パネルディスカッションで実際にファシリテーションを実践している人の話が有効でした。
・未来の可能性を感じさせます。自分もファシリテーションできるようになりたいと思いました。
・構成がたいへん良かったです。非常に参考になりました。
レポーター:水上