東京フォーラム2006 分科会 1

分科会 1

テーマ ザ・ファシリテーター(東京フォーラム2006バージョン)
―あの時、あのシーンを検証してみる―
概要 「会社を変えたい、チームを変えたい、自分を変えたい」──。そう思ったとき、あなたならどうしますか?
数々のファシリテーション技法が掲載されている『ザ・ファシリテーター』の中から、数々の名シーンを抜き出し検証し、今回の分科会のために「オリジナルワークシート」を作成しました。この分科会に参加して、明日からの職場で具体的に何をすればいいかを見つけましょう!もちろん、著者・森さんの講演もあります。さて、そのテーマは・・・? それは、会場に来てのお楽しみ!
定員 150名
ゲスト FAJ副会長 森 時彦さん

FAJ-Biz責任者 喜多 豊さん、大木 豊成さん

担当者 FAJ会員 大木 豊成 喜多 豊

 こんにちは、FAJ-Biz事務局の大木です。

この度は、大勢のご参加をいただき、大変ありがとうございました。  

先日の第1分科会「ザ・ファシリテーター 東京フォーラム2006バージョン」の振り返りをしてみようと思います。

僕たちのFAJ-Bizは、日本ファシリテーション協会の中でも、ビジネスに特化した、正確には問題解決型ファシリテーションを実践するために、色々なテーマを元に勉強しよう、という研究会なんです。

で、元の名は、「企業では、ファシリテーションをこう使う研究会」と言います。

 

 今回は、ザ・ファシリテーター著者の森時彦さんから、名前を使うこと、そして講演いただくことを快諾いただけたことで、僕らの最初のハードルを大きくさ下げることが出来ました。本当に、森さんに感謝です。

 まず最初に参加者の皆さんに、ザ・ファシリテーターを読まれたどうかを、お伺いしたのですが、読者率が高かった(恐らく90%以上)ことに感動しましたね。僕らが取り上げたテーマを、事前に呼んでいただけた方が、こんなにいたことが嬉しかったです。

 「ザ・ファシリテーターは、ファシリテーションの本ではない。リーダーシップの本なんです。」とは、森さんのお言葉でした。

 主人公の黒澤涼子は、ファシリタティブではありますが、ファシリテーターを担当することはありません。ファシリタティブ・リーダーなんですね。

 参加者の皆さんには、まず最初に「自分が困っていること」を書き出していただき、それを元に4〜5人一組になっていただき、お互い見せ合って、説明しあっていただきました。実は、もっと静かになってしまうチームがいるんじゃないかな、なんて考えていましたが、全然そんなことはなく、皆さん活発に意見交換されてましたね。素晴らしい!

 そこから一つ、誰かの「困っていること」にフォーカスして、そこについて議論していただきました。

 とはいえ、僕たちビジネスに携わる人間が、困っていること、というと似たテーマが多いことに気付きました。僕もなんとなく「そうかな」などと考えていましたが、こんなに多いことには改めて驚きました。

 ワークショップは「まず、人のせいにしてみる」から始まります。自分が困っているのは、人のせいだ!上司が悪い、あいつのせいだ、と洗い出してみます。

 皆さん、どんどん出てきます。(笑)

 この次は、「とはいえ、自分でやってないこと、自分がいけないな、と思うこと」を書き出していただきます。このパートも、僕たちは「もっとフリーズしてしまうかな」なんて想像していたのですが、ここも意外や意外、ほとんどのチームがどんどん洗い出していらっしゃいました。

 皆さん、会話が活発です。そしてその次は、「自分がやっていなかったこと、自分がいけない、と思っていたことを逆に書いてみる」という作業にはいります。  逆に書くというのは、例えば「自分が上司に報告していなかった」というものがあったとすると、「自分が、上司に報告する」という、肯定文に変える作業です。  「ん?出来るかも知れない。」と思っていただくのが狙いです。

 そして最後に、「効果のあるアクション」を書いていただきました。皆さん、ここはかなり悩んでおられたところでした。

 なぜなら、上記の「自分が上司に報告する」を効果のあるアクションにするにはどうするか。「必ず報告するようにする」というのでは、効果のあるアクションにはなりません。

 元々報告しなかったのですから、「頑張る」だけでは効果が上がらないわけです。すると、「毎朝報告するルールを作る」と変えてみると、これはルールですからやらなくてはならない。

 こうすれば、毎日報告することが義務づけられます。こういったことを、皆さんに議論していただきました。

 本音を言うと、こんなにフレームワークがちがちのワークにはしたくなかったのですが、時間の関係上、どうしても「やり方」を指定しなくてはいけなくなりました。

 FAJ-Bizでは、もっと自由にやっていただいておりますので、ぜひご参加ください。

 最後に、森さんからお話をいただきました。

 このお話については、僕自身人に説明できるほど、咀嚼し切れていませんが、3枚のパワーポイントを元に、お話しいただけました。

僕が掴んだキーワードは、Interactiveです。

 楽しい150分は、あっという間に過ぎてしまいました。皆さん、また東京定例、そしてFAJ-Bizでお会いいたしましょう!

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