ファシリテーション・シンポジウム2017 研究発表概要 5月27日(土)

研究発表概要 5月27日(土)

※「発表者」は必ずしも全員が当日参加するとは限りません。

組織運営

座長
堀 公俊、加留部 貴行(以上FAJ会員)
[A1]ファシリテーションを活かした自律分散(ネットワーク)型組織の運営
日時
5月27日(土)14:45~15:40
発表者
堀 公俊、加留部 貴行(以上FAJ会員)
概要
まっとうな会社やNPOのほとんどは「強いリーダーシップ」か「堅いマネジメント」を軸に組織運営を行っていた。しかし、日本ファシリテーション協会は違う。ファシリテーションを活用することで、ある程度の規模の組織でも、自律分散的に運営できることが分かった。ところが・・・
[B1]福岡市役所DNA運動から始まった、「思い」を共有する組織づくり
日時
5月27日(土)15:50~16:45
発表者
加留部 貴行(FAJ会員)、吉崎 謙作(FAJ会員/福岡市役所)、杉村 昌樹(福岡市役所)
概要
前例踏襲、部分最適、発生主義など、縦割りの行政組織や職員の中だけでの常識で物事が他人事で進んでいく状態だったが、自発的な対話の場づくり、部署間や外部との交流...など、職員自らがチャレンジしながら、多様な人とともに未来志向で考える開かれた状態へとじわりと変わった。


まちづくり

座長
野口 和裕(FAJ会員)
[A2]対話の場づくりによる自立した地域づくりの実践―津屋崎の事例から―
日時
5月27日(土)14:45~15:40
発表者
山口 覚、福井 崇郎(以上FAJ会員)
概要
地域づくりはチームづくりと同様であり住民どうしのコミュニケーションがベースだと考える。あらゆる年代、職種、立場の住民が話し合える「機会」の創出による「計画された偶発性」の先にどのような地域になってきたのかということについて、福津市津屋崎地域での事例を中心に考察する。
[B2]「自転車まちづくり」実践ワークショップ
日時
5月27日(土)15:50~16:45
発表者
阿部 竜士、野口 和裕、室谷 恵美(以上FAJ会員)
概要
自転車に対する印象は、今までは単なる「移動手段」「競技スポーツ的なイメージ」のみだったが、 産官学民が一堂に集い、自転車を活用したまちづくりについて話し合う機会を促進することによって、 健康づくり・観光振興・環境にやさしい乗り物として、地域づくりに貢献できるかを模索したい。


実践最前線

座長
西田 徹(FAJ会員)
[A3]「ガラスの天井」を打ち破れ~企業内職種間で発生した対立解消のためのファシリテーション~
日時
5月27日(土)14:45~15:40
発表者
福嶋 崇(FAJ会員)
概要
小売業で5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)の導入を試みたがうまくいかなかったり、あるトラブルが原因で総合職と一般職間の摩擦が顕在化した企業で、階層や役職を無視したグループでの率直な対話の機会を実施したことで、5Sの導入や摩擦を乗り越える端緒となった。
[B3]オンラインワークショップの開催実績
日時
5月27日(土)15:50~16:45
発表者
小瀬 一幸(FAJ会員)
概要
インターネットを活用して、海外と繋がるイベントや、FAJ東京支部と沖縄サロンを繋いだワークショップなどを開催してきた。オンラインで開催する事で、地域に関係なく参加してもらえるようになったが、通常のワークショップと同等かそれ以上の事前準備が必要であることも判った。


防災

座長
浅羽 雄介(FAJ会員)
[A4]静岡県内外の災害ボランティアにおける救援活動のための図上訓練ワーキンググループにおけるファシリテーション普及5年間のプロセス
日時
5月27日(土)14:45~15:40
発表者
鈴木 まり子(FAJ会員)
概要
典型的なロの字型で一部の人が発言するだけだった会議をどう変えていったのか。社協、行政、NPO、企業、ボランティアなど多様な約30名近くの会議をメンバーの誰もがファシリテーターとしてチャレンジできるようにするために、どう働きかけていったのか、そのプロセスをご紹介します。
[B4]HUG(避難所運営ゲーム)を入り口にした防災WSの実践~WSと対話のプログラムから、市民の気づき合いを創る取り組み~
日時
5月27日(土)15:50~16:45
発表者
尾上 昌毅、浦山 絵里、早川 総、鈴木 慈子(以上FAJ会員)
概要
ゲーム後に災害時に向けて必要なことを参加者どうしが考える対話の場をファシリテートすることができれば、ゲーム参加者の身近な防災意識向上につながることが分かってきた。今後は対話時の問いをブラッシュアップし汎用性のある「ゲームプラス対話」のプログラムを作ることで「防災×F」を深めたい。


勉強会を継続すること

座長
亀井 直人(FAJ会員)
[A5]普段使いのアイスブレイク勉強会を一年定期開催して蓄積したこと
日時
5月27日(土)14:45~15:40
発表者
中山 隆文(FAJ会員)
概要
FAJのHPアクセス数が多いのは「アイスブレイクを会社の会議に取り入れたい。でも、実際に行うのは難しい」と思う方が多いからでは?と考え、勉強会を企画・継続開催した。参加者と一緒に考え、工夫を加えつつ蓄積した、「実際に使いたくなる珠玉のネタ」を1年の活動と共にご紹介します!
[B5]鹿児島ファシリテーション勉強会におけるファシリテーションの普及
日時
5月27日(土)15:50~16:45
発表者
古賀 弘規、浜田 幸夫(以上FAJ会員)
概要
勉強会を始めた当初は、ファシリテーションに関心はあるが実際に活用したり実践するという域には達していない人が多かった。座学と実践の繰り返しで、その場で練習できるようにしたプログラムと実践につながるテーマ設定により、仕事や地域活動などで活用していこうという人が増えてきたようである。


ワークショップ

座長
田坂 逸朗(FAJ会員)
[A6]じいちゃんも、ばあちゃんも、地域みんなでハマって行動につながるワークショップ!~「博多区社会福祉協議会版」ワールドカフェの手法について~
日時
5月27日(土)14:45~15:40
発表者
山本 誠(FAJ会員)
概要
「ワークショップが嫌い。特に付箋ワークが苦手」という年配の参加者が多い校区で、地域福祉を推進するために福祉座談会を試みていたが、課題をまとめるのが難しかった。現場での試行錯誤の中から徐々にコツを生み出し、楽しく課題の抽出や解決策の合意に結び付け、次の行動に繋げられるようになった。
テーマ
[B6]ワークショップのシェアのあり方~グループ発表を自分事にする手法の研究~
日時
5月27日(土)15:50~16:45
発表者
飯島 邦子、津田 壮彦、河野 恵(以上FAJ会員)
概要
形骸化したグループワークの共有時間を、参加者の主体性を促す有意義な時間に変化させた「ぐるぐるシェア」は定例会のプログラムデザイン中に生まれた。その仕組みや留意点などを研究・整理し、発表することで、そもそもワークショップで成果物を全体にシェアする意義を問う。