2017年5月赤テーマレポート:「ファシリテーションに生かすマインドマップ -- グループマインドマップ --」中部支部

「ファシリテーションに生かすマインドマップ -- グループマインドマップ --」レポート

◆MFプーさん(大嶋友秀)(東京支部)
◆定例会担当: 杉さん(杉原廣二)、アダチ(安達 洋)
◆実施日時: 2017年5月20日 (土) 13:00~17:30 ※実際の実施時間
◆会場 / 部屋番号: 会場名 東生涯学習センター / 第2集会室
◆参加者数: ファシリテーター(チーム) [3] 名 + 参加者 [19] 名

プログラム概要:
<告知文>
 ファシリテーションに生かすマインドマップと題して、「グループマインドマップ」の活用法を研究したいと思います。中部支部のマインドマップの定例会には欠かせないプーさん(大嶋友秀)に東京よりお越しいただき、MFを担当していただきます。ファシリテーションで最も重要なダイアログ(対話)をグループマインドマップで促進できるか、研究したいと思います。
マインドマップの基本的な説明の時間は取れませんので、マインドマップが描ける方を対象にさせていただきます。
対話とマインドマップの活用に興味のある方の積極的な参加をお持ちしています。

<プログラム>
 ミニマインドマップによる自己紹介
 プーさんのストーリー → あるグループマインドマップワークで起こったことの紹介。
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 ウォーミングアップ → マインドマップを書いてみる。
 プーさんからミニレクチャー
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 自分自身をテーマにミニマインドマップを書いてみる。
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 グループマインドマップを書いてみる(発散)
 テーマ「新しい名古屋飯を考える」
 個人ワーク → グループマインドマップを書いてみる。 → BOIを揃える → 一人ずつ自分の書いたアイデアを話しながら、1枚の模造紙にマインドマップを作り上げていく。メンバーみんなの考えたものがすべて書かれていることが大事。批判をしない。受け入れる。よく聴く → そこからダイアログが生まれる。
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 各グループの発散したものを全体で共有。発表。
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 グループマインドマップを書いてみる(収束)
 発散で作ったマインドマップを横に貼って、それを見ながらBOIを3つくらいに決める →
 ブランチ(枝)をどんどん広げていく。
 メンバーで考え、まとまったアイデアを真ん中にデザインしてみる。
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 各グループのアイデア(収束)を全体で共有 → 各グループのプレゼンテーション。
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 振り返り
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 今日のワークでの気づき、学びを話し合う。
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 全員でチェックアウト。

参加者コメント:
【気づき・学び】
・とにかく手を動かすこと大事 →手が止まるとアイデアが止まる。
・グループで考えると、自分では思ってもいないところへ向かう。
・たくさんのブランチ(枝)は出たが、まだまだ深くはならなかった。
・マインドマップは発散型のツールだと感じた。
【チェックアウト】
・共感してもらえて嬉しかった。
・発散しきることは難しい。
・女子力に圧倒された。
・BOIを揃えることは難しい。
・属性を考えずにどんどんアイデアを出していけばいいということがわかった。
・自由に書いていいといわれて楽になった。
・話し合いのプロセスは大切。
・マインドマップは話の流れがわかりやすいと思った。
・発散、収束のフェーズのスピードについて考えることができた。

担当者振り返り:
 マインドマップは、どちらかというとパーソナルなツールだと思っていました。グループで作り上げるグループマインドマップに興味があり、今回運営に加えていただきました。運営としてワークの中には入らずいつもとは違った視点で全体を見ることができ、いい体験になりました。グループマインドマップに向き合う際、メンバーすべての意見をよく聴き、受け入れるというプロセスがグループマインドマップの醍醐味であると感じました。また、収束のフェーズで、真ん中にまとまったアイデアが描かれ、あたかも自然に浮かび上がってきたかのようなプロセスは、大変興味深いものがありました。(アダチ)

 「対話」の効果を高めるためにグループマインドマップを使うワークショップでした。ミニマインドマップで独創し、自分の中にあるものを出力した後、グループマインドマップを使ってダイアログをしました。対話中にグループマインドマップを記入する時間が入ることにより、相手の意見を傾聴し判断を保留するダイアログができるとの仮説で実施しました。
 マインドマップを活用することにより、参加者が楽しく活発にワークに取り組んでいただけたのは良かったと思います。
 「名古屋めし」の共有のプロセスでは、意図通り、早く新しい名古屋めしという解決策に行きそうな動きが抑えられ、じっくりダイアログ出来たと思われます。最後のワークの「新しい名古屋めし」に収束するプロセスでは面白いBOIが抽出されたのは大変良かったと思います。しかし、BOIからの発散が弱く、「新しい名古屋めし」が現状の名古屋めしを足した総花的なものになったと思われますので、その点への工夫は今後の課題としたいと思います。(杉さん)

 面白い時間になったと感じました。参加している人が終始楽しそうにしているのが印象的でした。自分の意見をミニマインドマップで発散しておき、それをグループで統合していく。その過程でじっくり話を聞くことを狙い、それがダイアログにする再現を行いました。流れは問題なく、アウトカムも新しい「名古屋飯」を考案するというもので、参加者が熱を込めて行っていました。今回は、楽しいテーマで行いましたが、実際に起こっている深刻な問題などをテーマに行ってみるのもやって見たいと思いました。(大嶋)