第10回:2005年8月20日 人間関係系スキルをみがく〜五感を研ぎ澄まし、コミュニケーションスキルを向上させる〜中部支部

第10回中部支部定例会 議事録

■ 日時 :2005年8月20日 (土)  13:00 〜 17:00
■ 場所 :中部自転車協議会 9階会議室
■ 参加者:合計 27 名 ( 50 音順) 
   会員:中部支部 壱橋さん、伊澤さん、井関さん、上田さん、大角さん、加藤さん、北川さん、田川さん、筒井さん、長田さん、林さん、久田さん、光山さん、安藤さん
      関西支部 三浦さん
  オブザーバー参加 石崎さん、梅村さん、加藤さん、桐山さん、国島さん、小出さん、神野さん、鈴木 ( 美 ) さん、鈴木 ( 由 ) さん、鳥羽さん、西園さん、船間さん
   泡の会のみ参加 下谷定司さん、下谷理恵さん

■ 講師:久田 邦博さん(クニ坊)
■ テーマ 「人間関係系スキルをみがく」  〜五感を研ぎ澄まし、コミュニケーションスキルを向上させる〜
■ ねらい:今回はファシリテーターの内面にフォーカスを当て、NLPの基本となるリードシステムや、感覚の鋭敏化を中心にワークを組み立てる。リードシステムを理解し感覚が鋭敏になると、コミュニケーション能力が向上する。これ以外にも、実践してファシリテーションで役に立ったNLPスキルを味わっていただくことをねらいとする。
■ 内容
13 : 05  参加者自己紹介(オブザーバー参加が多いので、全員が自己紹介)

13:25  アイスブレーキング(伊澤さん)  ストレッチ・・・次の方の名前を順次指名する

13:30  五感を研ぎ澄まし、コミュニケーションスキルを向上させる(久田さん)
       NLP(神経言語プログラム)を通して、自分のコミニューケーションの癖を感じる。
       ・りんご、中学時代、感動した映画・ドラマを思い出す
       ・ 映像 or 音 or 感情・触覚、何で思い出すか
        ・話の先が見えない、聞こえない、腑に落ちない等の表現の多用
       表象システム V:視覚( Visual ) A:聴覚( Auditory ) K:触運動覚( Kinesthetic )・・・味覚、嗅覚も

13:45 (1) 自分は五感のうちどれを良く使ってコミュニケーションを取っているのか?
       シート「自分の表象システムを見つける」を使って自分の有意感覚を知る。
       ・各自でチェックした後、近くの方と交換して感覚の違いを知る。誰でも全部の感覚を持っており、一つの感覚が極端に突出しているとコミュニケーションに偏りを生じる。
         ある家を視覚、聴覚、触運動覚を刺激する3つの異なった表現で表したものを聞き、どの表現が自分にフィットするか、シートのチェック結果と比較してみる。

14:00 (2) 他者は何を使っているのかを見分ける方法
      ペアになり、シート「目の動きを観察する」にしたがって質問した時の一瞬の眼球の動きを観察する。(眼球が上、横、下にどう動くか)質問されたときに大脳の動きが目の動きに現れる。

    シート「目の動きの図」により目の動きについて解説。
     ・V(視覚)映像を思い出しているときは、上に動く。
     ・A(聴覚)音楽等を思い出しているときは、耳の方、横に動く。
     ・K(触運動覚)感情等を思い出しているときは、下に動く。
     ・未来、新しいことを考える時には、右。過去のことを考えているときには左に動く(左利きの場合は逆になる)優位な感覚が態度や表現に現れる

            視覚優位   聴覚優位    触運動覚優位

            ( Visual )  ( Auditory )  ( Kinesthetic )

   考えるししぐさ  上を向く   横を向く    下を向く

   言葉の表現    見える    聞こえる    フィットする

   手の動き     外を向く   耳の周辺に行く 内を向く

14:30 〜 14:40  休憩

14:40 (3) 自分の感覚はどこまで研ぎ澄まされているか、自分の中で優位な感覚だけでなく、人と比べてどうかを体験する。(触運動覚で体験)
    1 . 3人一組になる。(Aさん、Bさん、Cさん)
    2 . Aは目を閉じ、片手の手のひらを上にして出す。
    3 . Aは誰が触れたかすぐに答える。(目を閉じる人を交代して行う)

14:50 (聴覚で体験)
    1 . 3人一組になる。(Aさん、Bさん、Cさん)
    2 . Aは目を閉じ、誰が耳元で手を叩いたのかを当てる

15:00 (視覚で体験)
   1 . 3人一組になる。(Aさん、Bさん、Cさん)
   2 . Aは目を閉じ、その間にBはしぐさ等を変える。
     (手を握る、腕を組む、時計を外す等) ・・・CはBの変化を確認する。
   3 . Aは目を開け、何は変わったか答える。(交代して行う)

15:15 (4) 自分の感覚を用いて相手の変化を見分けられるか、 好きな人、嫌いな人に対する変化を見分ける、聞き分ける(視覚で体験)
   1 . 3人一組となる。(Aさん、Bさん、Cさん)
   2 . Aに好きな人を思い浮かべてもらう。B、Cは表情などを観察する。
   3 . Aにどちらかをイメージさせる問いかけをする。
   4 . B、Cは、Aの様子を見て、好きな人嫌いな人いずれをイメージしたか当てる。どんな様子から感じたかをシェアする。 (交代して行う)
  ※ 食べ物、場所等の好き嫌いでもやってみる

15:35  (聴覚で体験)
    視覚と同様に嫌いな人と好きな人について語ってもらい、声のトーンで聞き分けられるかやってみる。

15:55 〜 16:05  休憩

16:05 (5) 日常生活の中でのアンカー探し
     見たり、聞いたり、触ったり、思い出したりすると元気になったり、気分がよくなるもの(アンカー)をVAKをもとに探してみる。
     クニ坊さんのプラスのアンカー、
         V:米大統領の演説の場面 → 自信
         A:燃えよドラゴンズ   → 闘志
         K:にんにくを食べる   → エネルギー
              逆に、落ち込んだり、ドキドキしたりするマイナスのアンカーもある。
     
     シート「プラスのアンカー探し、マイナスのアンカー探し」を使って各自のアンカーを探し、グループでシェアする。アンカーを意識すると、それを想像するだけで元気になったり、気分がよくなったりする。これを応用してファシリテーターは自分の感情をコントロールできる。

16:35 今回の企画に対する意見、感想ほか(グラフィカー 加藤誠さん)
   (全般)
    ・NLPはまだ良く分かっていないがおくが深そうだ。
    ・NLPを場作りに活かすとよい物ができそう
    ・自分と向き合えた。自分の外に原因を作っていた。
    ・楽しいワークだった。
   (VAKについて)
    ・VAKを意識することで五感が磨かれる。磨いていきたい。(4)
    ・VAKが最初の自分の認識とは違っていた。VAKのバランスをチェックしてみたい。
    ・VAKにあまり差がなかったが、一つでも突出しているとコミュニケーションに障害が出ると聞き、ホッとした。
    ・バランスよく研ぎ澄ましていきたい。
    ・コミュニケーションをとるときにこんな視点があると気づいた。
    ・人に対して説明する時、自分によい事が相手とは違う場合がある。
    ・話だけでなくVAKにより相手を理解することを知った。
    ・VAKは人により異なる。それを踏まえて行動を起こすとよい。
    ・人を自分なりに判断していたが、違った視点(VAK)を知ることができた。
   (アンカーについて)
    ・プラスのアンカーがでてこなかった。プラスのアンカーを作りたい。
    ・今後、プラスのアンカーをストックしていきたい。
    ・アンカー探しはVAKにより整理できた。
    ・アンカー探しに興味を持った。
    ・アンカーのシェアで、アンカーそのものは違っても感情には 共通点があった。
    ・プラスのアンカー探しで、自分を再生する曲を発見した。
   (クニ坊さんに向けて)
    ・クニ坊さんのアンカーが素敵。
    ・クニ坊さんのファシリテーションに引き込まれた。
    ・クニ坊さんの語り口調が良く、引き込まれた、
   (オブザーバー参加の方から)
    ・人を認め、個性を認め、個人を高めていこうとしている雰囲気がよい。
    ・全体的にあったかい感じ。(2)

17:00  事務連絡を行って終了

プラスのアンカーを紹介する久田さん 指先の感覚を研ぎ澄まし、違いを体感する


※シートに関する参考書籍
  「決定版 買う気にさせる営業心理学
    −すぐできる!NLP理論によるセールステクニックの極意」 林紀光著 PHPビジネス選書

※ 次回の予定
    日時: 9月17日(土) 13:00〜17:00
    場所:中部自転車競技会9階会議室
    テーマ:「フィッシュ・ボール(金魚鉢)のワーク(仮題))」
    担当:戸松 幹雄 さん(FAJ中部会員)