第104回:組織の生活習慣病を治せ!〜組織トレーニングの勧め〜中部支部

中部支部2014年1月定例会報告書

◆日 時:2014年1月18日(土)13:00〜17:30
◆場 所:東桜会館 第2会議室
◆参加者:65名 (会員60名、非会員5名)
◆ゲスト:森時彦 (FAJフェロー)
◆担 当:中澤エミ 西野靖江(FAJ中部支部)
協力・プログラム作成 増平貴之 小野澤興平(FAJ東京支部)

◆テーマ:組織の生活習慣病を治せ!〜組織トレーニングの勧め〜
◆ねらい:組織の中の生活習慣病に例えられる、常態化している問題を抱えた部分を
変えるための方策として、「憲法」の作成を試みる。
そして、実際の組織の中でどのように定着させるかを、組織トレーニングという
見地から探っていく。

◆担当者からのメッセージ
あなたが関係している組織は、"健康"ですか?
一見健康そうに見えても、実は、いろいろなモンダイを抱えている
こともよくあります。
例えば、「決めたことが守られない。」とか、「指示待ち人間ばかりに
なっている。」とか・・・。組織もいつの間にか生活習慣病に掛かり、
機能が衰えて、メタボリックシンドロームになっているかもしれません?

どんな戦略をとっても、ダメな組織行動を正さない限り、結果の出る組織には
成り得ません。

本テーマでは、ベストセラー「ザ・ファシリテーター」などの著書で知られる、
森時彦さんをお迎えし、皆さんと一緒に、組織の行動を変えるキッカケとなる
「憲法」を作ります。そして、組織トレーニングの在り方について学んで行きましょう。

(参考文献:"結果"の出ない組織はこう変えろ! 森時彦著)

〜ご参加のみなさんへ〜
宿題(下記)があります。ワークで使いますので、ぜひご自分の回答を持って、
ご参加ください。

◆宿題◆
「私の周り(職場・組織)にあるダメな行動パターン」

1)ご自身の属する組織において、あなたがダメ(変えたい)と捉えている組織の
行動や思考のクセは何ですか?
例えば、「行動力がない」「目線が低い」などの課題を具体的に。

2)組織を変えようとした時に、遭遇するかもしれない具体的なコンフリクト
(摩擦・対立)の場面を記入してください。

◆当日の進行
○森時彦氏 講演 「組織の生活習慣病を治せ!〜組織トレーニングの勧め〜」(60分)

○憲法を作ろう!ワークショップ(100分)
・宿題発表と課題選択
・課題の共有
・憲法の作成
・グループ発表

○現場で憲法を導入にあたって(グループダイアログ)(40分)
・組織のリーダーである場合、組織トレーナーである場合、一メンバーである場合、それぞれ、どんなことが大事だろうか?

○質疑応答(20分)

◆ふりかえり、感想
森時彦氏の講演および質疑応答から、組織は、業績がよくても、その生活習慣が悪いと、いずれ業績が悪化する状況に直面する。そこから業績を伸ばすためには、まず生活習慣をよくすることが重要である、ということを、様々な企業の実例を交えて聴くことができた。
参加者は、ワークショップの中で、実際に憲法を制定することを試み、話し合いを深めて、憲法を生み出していくと考察を深めた。
森氏から、憲法を組織に根付かせるためには、何らかの方法で、憲法を守ること(生活習慣を整えること)により、見える成果(金額的なものなど)を出すことが大事である、そして、継続していくためには、憲法の正当性があることが、組織の人々の共感を呼び起こし、続けていくことに繋がる、という話が強く心に残った。
今回の定例会を通じて、憲法によって、組織のメンバーが仕事に打ち込む決意を新たにし、心身ともに健康で、仕事に臨むことができれば、社会の中のさまざまな組織が、健康で、その本来の力を発揮して行けるのでは、との思いを新たにすることができた。