第108回 2014年5月青テーマレポート:「アイスブレイク」中部支部

「アイスブレイク」

◆日 時: 2014年5月17日(土)13:00〜17:30
◆場 所: 東桜会館 第2会議室
◆参加者: 会員16名、非会員4名 計20名
◆担 当: まつもっちゃん、杉さん、つまぶきさん
◆テーマ: アイスブレイク

◆担当者からのメッセージ
ファシリテーターとして会議やワークショップにおいて、参加者の不安を取り除いたり、緊張をほぐしたりして安心安全な場を確保し、集中力を高め、効果的な運営をしたくは有りませんか?
そんなあなたのために、アイスブレイクをたくさん体験し、創造するワークショップを開催します。
アイスがブレイクする瞬間を楽しく体験し、多様なメンバーのアイデアを爆発させ、ファシリテーションとして使える効果的なアイスブレイクを試作したいと思います。アイスブレイクを体験し実践したい方、アイデアを出して試作にご協力いただける方のご参加をお待ちしています。

◆当日の進行
○ 定例会の構成は下記の4部構成としました。
アイスブレイクを体験する
アイスブレイクを創造する
アイスブレイクをテストする
定例会を振り返る

○ 使用機材:
ミニホワイトボード(クリアフォルダーにボール紙を挟んだ物)
ホワイトボード用マーカーペン(イレイザー付き)
ホワイトボード(チームに1枚)
模造紙とプロッキーやポストイットは用意しましたが、活用はされませんでした。

●グランドルール
氷塊破壊・心底快楽・積極参画・創造爆発・時間厳守

●アイスブレイクを体験する
最初のアイスブレイクの体験は、開演前からのBGM。いつもの定例会よりは雰囲気が和んだように感じました。
会場は人数+αの椅子だけの設定で、数脚ずつ組み合わせたり、向く方向もバラバラにして、自由に席を選んで貰いました。オープニングの説明もその状態で前を向いてもらうだけで実施。参加者の方には違和感よりも自由度を感じて貰えたと思います。

・ワーク1「ピタゴラス会話で共通項探し」
小さい頃の遊びや暮らしをテーマに2人ペアで「ヘー」「ホー」の相づちを打ちながら会話し、2人の共通項を見つけました。

・ワーク2「クッシュボール・トス」
クッシュボールを使い、グループ内で隣の人にはトスしないルールで全員がパスし終わる時間を競そうアイスブレイク。簡単な練習の後、1回目を実施、その時間を大幅に改善するための打ち合わせを経て2回目を実施。平面でのパスから垂直での落とし込みで時間短縮するアイデアが出て、そのチームが一番でした。

・ワーク3「三人寄れば文殊の知恵」
小学一年生がなりたい職業、その親がならせたい職業ベスト3を、個人で考えその後チームで考え決める。個人の正解率より、チームでの正解率の方が高いと実感してもらえました。また、ワーク2ではあまり機能しなかった「ヘー」「ホー」が多く聞かれ、活性化も出来たと思います。

・ワーク4「グループ似顔絵描き」
チームで似顔絵を描き合いました。ミニホワイトボードを活用して、右隣の人の輪郭を描くことから出発し、終わったらそのボードを左隣の人に渡し、順次、耳・髪の毛・目・口・鼻を追記して似顔絵が完成です。観察と描画を同時にしなければならないので結構大変でした。その後、本人と見比べ感想を述べたあと、似ていたら拍手をしました。

・ワーク5「FAJあるあるフルーツバスケット」
FAJや会議のあるあるを、最初の1分間で個人で考え、ミニボードに書き、それをネタにフルーツバスケットを実施しました。
あるあるが出るか心配でしたが、最初に考え、ミニボードに書いてもらったので、皆さんに楽しんでもらえました。次のワークに繋がりを持たせることが出来ました。

・ワーク6「チーム分けじゃんけん」
多様性を確保するため全員で揃ってじゃんけんをし、グーチョキパーの組み合わせが出来たグループ2組を1チームに編成しました。


●アイスブレイクを創造する
3チームに分かれて5分で実施できるアイスブレイクをチーム毎に創造しました。
各チームでは、どんな集団なのか、出会ってどのくらいか どんな場面で 対象は何人か、などいろいろなシチュエーションを決めながら創造していました。

出来たアイスブレイクは
Aチーム:エピソードリレー キーワードを探して!(地域の組長会議向け)
Bチーム:全員じゃんけんチェックイントレイン
Cチーム:神龍(シェンロン) Hight Touch (従来からつながりのあるチーム向け) です。

●アイスブレイクをテストする
創造されたアイスブレイクを全員でテストしました。
短い時間での作成でしたが、参加者の皆さんに楽しんでいただけたと思います。体を動かすアイスブレイクの方が短時間で盛り上がれるとも感じました。

●振り返り(参加者のコメント)
25%の参加者が「中部の定例会に初めての参加」でしたので最初にその方達に、参加前の期待と参加後の感想を聞きました。
・職場で生かしてみたい、新入社員とのコミュニケーションに使える。
・リーダーズインテグレーション実施時のアイスブレイクを探しに来た。
・創るプロセスが面白かった、特に構造化。コンセプトの目的にあったものを選択する点は分かり易かった。
・アイスブレイクの種類を学んで実際に試したい
・アイスブレイクの有効性を体感した
・残り5分で決まった。キーワードに合致していた。はじめは見えていなかったゴールに達した。楽しかった。
・緊張がほぐれた、有効な手法だった。

その他の参加者のコメント
・自主的にマーカーペンをトーキングスティックにした人がいたので、発言が重ならない仕組みになった。
・クッシュボールトスの作戦タイムはチームビルディングになる。
・現場で本当に実践できるか? どういうプロセスで取り入れるか? 飲み会の席で懇親やしゃべる場を創るのに役立ちそう。「誰に似ているか」のテーマで話すとか。

●担当者のコメント
今回の参加者の皆さんがもつ「アイスブレイクをより多く体験したい」と「アイスブレイクそのものについて考えてみたい」という両面のニーズを満たすために、体験と創造という2部構成にしました。スポーツに例えるなら「準備運動」にあたる「アイスブレイク」についてじっくり向き合う機会もなかなか無いので、担当自らも良い学びになりました。
知的生産性を上げるためのアイスブレイク「三人寄れば文殊の知恵」が予想以上の「ヘー」「ホー」を引き出せて大変良かったです。
また、アイスブレイクの創造のワーク、特に発散から収束で、発散がしっかりできると短い時間で収束が出来ることを観察できて面白かったです。有難うございました。
以上