第108回 2014年5月赤テーマレポート:あえて今、原点に戻って、Facilitator's Dialogue2〜本気でじっくりファシリテーションについて語り合おう!〜中部支部

「あえて今、原点に戻って、Facilitator's Dialogue2〜本気でじっくりファシリテーションについて語り合おう!〜」

◆テーマ:あえて今、原点に戻って、Facilitator's Dialogue2
〜本気でじっくりファシリテーションについて語り合おう!〜
◆日 時:  5月17日(土) 13:00〜17:30 (受付開始12:30)
◆場 所: 東生涯学習センター 第2集会室
◆参加者:28名(いずれも会員)
◆担 当:とばっち、Anney、こめっと (FAJ中部支部)
◆担当からのメッセージ:
みなさんは、何のためにFAJに入りましたか?
ファシリテーションを使ってどんなことを実現したいと思っていますか? 
これまで私たち中部支部では、いろいろな方をゲストにお迎えしたり、新たな世界や技術・スキル・手法を体験したり、研究したりすることで学びを深めてきました。
ところが、ふと立ち止まって、学びの過程を振り返ってみると、「そもそもファシリテーション」について語り合う機会を忘れていたような気がします。
FAJも10歳になりました。私たちも「あえて今」一人ひとりの歩みを振り返ったり、原点を思い出したり、共有したり・・・
そんなことをしながら、改めて私達ひとりひとりの中にある「ファシリテーション」を語り合いませんか?
ファシリテーションに込めた「思い」や「願い」を、じっくりと共有しましょう!
特定のゴールも、合意も追求しない対話の場に、「思い」や「願い」が流れるとき、きっと何かが生まれてくることでしょう。
新たな一歩が踏み出せる契機になるといいなぁ。
そんな願いを込めて、Facilitators' Dialogueをしましょう!

◆進行
○オープニング
○アイスブレイク&チェックイン
全員で円になり、一人ずつ自己紹介
○ダイアローグ?あなたにとってファシリテーションとは何ですか?
○ダイアローグ?あなたはファシリテーションを使って何を実現したいと思っていますか?誰とどんなことを?そのために誰と関わる?
○ダイアローグ?(もう一度)あなたにとってファシリテーションとは何ですか?
*ダイアローグはワールドカフェ風にメンバーを変えながら進めました。
○ハーベスト
一人になって、「あなたにとってファシリテーションとは何ですか?」心に浮かんだことを付箋紙に書き、ホワイトボードに貼る
全員で付箋紙をどうまとめたら、今の気持ちにあうのかを話し合った。
○ふりかえり
全員で一つの円になり、ふりかえりをした。
・ ダイアローグを通じて参加者(の一人)が変化していくのを実感した。モヤモヤはまだ残っているが、家に帰ったら娘との関係を見える化する、向き合う勇気を持つことをやってみたい。
・ 自分が何をしなければいけないか考える場だった。気づきがあった。仕事ばかりではいけない。
・ 結論は出ていない。
・ どうしてファシリテーションを勉強したかったのか、何をしたかったのか、思い返す1日だった。前向きになることができた。
・ 場の話や、「ファシリテーションという言葉を使わないでやっていく」といった話を聞いて、宗教に近いなと思った。ファシリテーションの使い方にはリスクを背負う。
・ ファシリテーションを考える機会。ファシリテーションを超えて何をやっていくのか、もっと話を吐き出しあいたい。
・ 最後に輪になっての表現は良かった。個人個人を尊重すること、これが結論となった。

◆担当者の感想
・ 1年ぶりのFacilitator's Dialogue、その場の移ろいに応じて、皆で思いを紡いでいくことでゆったりとじっくりと話し合いをすることができた。開始前に中部支部のミッション・ビジョンを紹介し、それを意識しての対話になったことで話が深まった。この経験をシンポジウムでの研究発表につなげることができた。一緒になって場をつくり、ホールドしてくれた参加者の皆さまとパートナーに大いに感謝したい。(鳥羽)

・ FAJも設立10周年を迎え、「ファシリテーション」という言葉が巷に随分と普及してきたというのを最近では随分と感じる機会が増えたような気がします。
その反面、「ファシリテーション」という言葉によってイメージしているものや定義が人それぞれ随分と幅があるな、ということも感じるようにもなりました。
FAJの定例会に参加しても、それぞれが「ファシリテーション」という言葉からイメージするもの、定義や前提条件が異なっていることで、微妙にワークや会話がかみ合わなさを感じることも増えました。
このダイアローグによって、参加した方々が「ひとりひとりがイメージしたり定義したりしているファシリテーションは、それぞれであり、違っているのだ」という事を実感してもらえる機会になったのではないかと思います。
この体験が、次のワークやイベントで「ファシリテーションの定義やイメージは人それぞれ違うのだ」という「違いからスタート」できるきっかけづくりになることが、このワークの最大の成果であると思っています。
ご参加頂いた皆さま、ありがとうございました。(Anney)

・ 久しぶりにじっくりと対話の場がもてました。担当者も参加できる定例会となり、たいへん充実した気持ちです。みなさんの原点、私の原点を改めて言葉にすることで、自分なりに新たな気持ちになれました。対話の効果なのかもしれません。
ハーベストでは、みなさんのいろいろなアイディアが一つに収斂していき、私を含めたみんなが合意できる「目に見える形」となったことは、さらに充実感が湧きました。
この形も、この定例会の場に集ってくださったみなさんの想いなのかもしれません。
みなさんに感謝しています。(林)