第110回:「2014年7月青テーマレポート:職場という名のコミュニティは今 〜ファシリテ−ションの分野相互乗り入れを考える〜中部支部

FAJ中部 7月定例会 青テーマ 報告

◆テーマ:職場という名のコミュニティは今
〜ファシリテ−ションの分野相互乗り入れを考える〜
◆日 時:  2014年7月19日(土) 13:00〜17:30 (受付開始12:30)
◆場 所: 東生涯学習センター 第2集会室
◆参加者:20名(うち一般参加1名)
◆担 当:加留部(九州支部、FAJフェロー)、こめっと (FAJ中部支部)
◆担当からのメッセージ:
みなさんはファシリテーション活用分野のビジネス系とまちづくり系は「相いれないもの」と思ってはいませんか。大きな目的は営利と非営利で違えども、取り巻く身近な環境には似たところがあり、抱えている課題は実は同じなのではないでしょうか。そんな仮説のもとで双方の強みと弱みを考えながら、ダブルスタンダードなコミュニケーションの基盤を一緒に探求してみたいと考えています。
 今回のテーマにピッタリな話題提供者として、「ひとり産官学民連携」を実践している九州支部の加留部貴行さんをお迎えして、九州&中部初のコラボ企画をお届けします。ビジネスとまちづくりだけでなく、九州と中部の地域文化の違いも一緒に楽しんでいきましょう。 みなさまのご参加をお待ちしています。

◆進行
○オープニング
○趣旨説明
○地域に関するレクチャー

○ダイアローグ(1)5年後の地域社会はどのような状態になっているでしょうか?
○ダイアローグ(2)その状態、職場でも起こりうることは何でしょうか?

        地域の言葉を職場の言葉に置き換えて付箋紙を貼る
○ポスターセッションで共有
○地域の課題と職場の課題についてのレクチャー
○ダイアローグ(3)地域―職場 どちらでも活かせるファシリテーションの視点とは何でしょうか?
*ダイアローグはワールドカフェ風にメンバーを変えながら進めました。
○ふりかえり
◆ふりかえりの抜粋:
・ 限界集落、少子高齢化、担い手不足・・・どれも思い当った。対策を考えていきたい。
・ 子どもを介して地域とつながっていたなぁと思いだした。
・ 職場は目的が揃い易いが、地域は落とし所が難しい。
・ 地域に出ていくには?と考えた。とりあえず、出ていってみようかなと思った。
・ 今まで「地域」について考えたことがなかった。複数の軸足をもっていたほうがいいなと思った。
・ 地域とビジネス、そんなに違わないのでは?サラリーマンが地域にビジネススキルを持ちこんだら面白いとおもった。
・ コミュニティはネットワーク上にできている。震災などがあるとリアルなつながりが必要になる。危機感をもった。
・ 5年後の話では、日本という国は一体どんなもの?を作っていけた。
・ 地域と職場はコミュニティという言葉でつながっている。コミュニティの意味や意義を考える機会になった。
・ 職場でどう付き合っていくかを考えた。
・ ワクワクするお題のつくりもあったのではないか?例えば、暗い未来をファシリテーションで明るくするには?とか。

◆担当者の感想
昨年の中部支部のイベントでの雑談から今回の企画が始まりました。加留部さんから言われた「地域の問題は、企業・職場の問題と相似形なんだよ」は、衝撃的でした。そんな衝撃を支部内でも共有したいという思いが叶いました。 地域のことを関係ないと思っているビジネスマンの方々に、実は、深〜い関係があったと認識していただけて、私の目的は達成! その達成感は、真摯に取り組んでくださった参加者のみなさま、そんな機会をご一緒に創ってくださった加留部さんのお陰です。そして、加留部さんにはもうひとつ、途中から参加者になりきっておりました私を「どうぞ、どうぞ」と参加させてくださってありがとうございました。 この企画は、発展させていきたいなぁとまたまた野望を抱いてしまいました。(林)

 ひょんなことから取り上げたこのテーマは、私にとって日頃から抱いている大切なテーマでもあります。自分にとって遠くにありそうなことが実は身近のことに結びつくという相似形の話は、他人事が自分事にかわっていく大どんでん返しの瞬間でもあります。地域社会とビジネスシーンの相似形を一緒に発見していくプロセスはとても楽しいものでした。  また、気づきにはじわっと湧き上がるものからセンセーショナルなものまで様々ですが、私にとっては、この「気づき」を生み出すメカニズムを探求する良い機会となりました。久々の初物プログラムで少々緊張はしましたが、参加者のみなさんの熱心なダイアローグのおかげで質の高い時間・空間となりました。本当にありがとうございました。(加留部)