第111回 青テーマ:夏休み!南山大学ファシリテーション研究ゼミとのコラボ企画! 〜グループの中で起こるプロセスを見て感じて、話し合ってみょう!中部支部

FAJ中部 8月定例会 青テーマ 報告

◆テーマ:夏休み!南山大学ファシリテーション研究ゼミとのコラボ企画!
グループの中で起こるプロセスを見て感じて、話し合ってみょう!

◆日 時:8月16日(土) 13:00〜17:30
◆場 所:東桜会館第2会議室

◆参加者:27名(会員21名、非会員6名:南山大学ファシリテーション研究ゼミ生)

◆担 当:Anney、おぐら、だい、とばっち(以上FAJ中部支部)
えみりー/とや、かとりえ、コンティ、そが、ひなぴん、まほさま、みーこ、みや、ゆあさん (ファシリテーション研究ゼミ生及びOB、含.FAJ会員)

◆ねらい:プロセスを見る視点をもとに、各人のファシリテーション(特にプロセスのとらえ方)に対する考え方やスタイルの違いを語り合い、それぞれの現場での活動に活かすヒントを見出す。

◆担当からのメッセージ:
暑い夏を吹き飛ばす世代間交流企画!
FAJサイトを見ると、「ファシリテーターはプロセスに関わる」と表現されています。話し合い・学び合いの場でファシリテーターが関わるプロセスとは何でしょうか?話し合いの道筋?プログラムの進行?思考や論理の流れ?ファシリテーションのとらえ方や活用の考え方、ベースとなる価値観によって、様々な意見がありそうです。
今回の定例会では、中部支部イベント等で何度もコラボしあっている南山大学人文学部心理人間学科ファシリテーション研究ゼミの有志の皆さまとタッグを組んで、特に感情の動きやメンバー同士の関係性などの「心理的なプロセス」に焦点をあてたプログラムにチャレンジします。南山ゼミ生が提供する体験ワークとFAJ中部メンバーが提供する語り場のドッキングにより、プロセスを見る視点に触れ、各人の(特に人と人の関わりに関する)ファシリテーションに対する考え方やスタイルの違いを語り合い、それぞれの現場での活動に活かすヒントを見出せたらと思います。
一緒にプロセスの探究してみませんか?

◆進行
(1)幕開け
1.支部挨拶 (としちゃん)
2.趣旨(ねらいと全体スケジュール)説明 (とばっち)
3.グループ分け (おぐら)
今の気持ちを天気で表して晴れ・曇り・雨・嵐に分かれ理由を共有の上、それ
ぞれが混ざって5,6人で1グループを編成
(2)遭遇の章
4.アイスブレイク(ひなぴん)
各グループ内で自己紹介、及び今の気持ちを改めて共有
5.小講義(ひなぴん)
「プロセスを観る」とは?
6.実習(みや)
「ドラえもんの秘密の道具」
7.ふりかえり(そが)
ふりかえり用紙記入・わかちあい・全体共有
(3)探究の章
8.グループ分け(おぐら)
再度、今の気持ちを天気で表して晴れ・曇り・雨・嵐に分かれ、グループを再編成
9.語り合い(だい)
 「どのようなことが満足感/疎外感を生みましたか?」
 「皆が満足する話し合いをするために、自分は明日から何をしていくか?」

(4)幕引き
10.全体ふりかえり(とばっち)
アンケート記入
全員で輪になって「今日良かったこと」を一言づつ共有
11.支部あいさつ(としちゃん)


◆参加者アンケート結果
○アンケート結果
[質問項目]
1.オープニング・趣旨説明・グループ分け(心の天気)について(5段階評価とその理由)
2.小講義(「プロセスを視る視点」)について(5段階評価とその理由)
3.実習「ドラえもんのひみつ道具」について(ワーク、ふりかえり、わかちあい)(5段階評価とその理由)
4.グループ分け・語り合いについて(5段階評価とその理由)
5.定例会全体について(5段階評価とその理由)
6.その他、本日の定例会に関することで気づいたことがあればご記入ください。

[詳細]
1.オープニング・趣旨説明・グループ分け(心の天気)について(5段階評価とその理由)
回答→17名
5点...5人
・分かりやすかったです!
・心の天気図で気持ちの共有ができてよかった。
・心の天気おもしろかったです。2回やって変化がわかるのが良かった。
4点...6人
3点...4人
・悪いという意味では、全くありません。まあ、普通かな...と。
2点...2人
・意図、意味不明
1点...0人

2.小講義(「プロセスを視る視点」)について(5段階評価とその理由)
回答→17人
5点...3人
・分かりやすかったし、ひな面白い!!
・フロアへの問いかけが多く、一方的にならなかったので話が頭に入りやすかった
4点...5人
・もうちょっとわかりやすいと良かった(具体的に...)
3点...7人
・こんな感じかな、といった所
・初心者には、分かったのかな?
・話が少し難しく感じる人がいたかも...
2点...2人
・情報量の多さの割りに強弱が薄かったので、スッと入ってこない感じ
1点...0人

3.実習「ドラえもんのひみつ道具」について(ワーク、ふりかえり、わかちあい)(5段階評価とその理由)
回答→19人
5点...10人
・面白かったです
・むずかしかったけど、面白かった!意外と深い話も出た!
・ふり返りの時間でワーク中のプロセスにしっかり向き合えた。
・入りやすい内容でよかった。
4点...6人
・おもしろいテーマで内容がよかった
・おもしろい題材だったと思う
3点...1人
2点...1人
・ふりかえりも分かち合いもまあ普通かな
1点...0人
点数の回答なし...1人
・ふりかえりで「メンテナンスプロセスを重視」してってことばが気になった。

4.グループ分け・語り合いについて(5段階評価とその理由)
回答→19人
5点...3人
・違うグループの様子、気づきがとても参考になった。
4点...10人
・他のグループのプロセスが共有できて良かったと思ったため。
・今日のメインはここだと思いました。(「メンテナンス」についてふりかえることにより)
・時間が足りない感じがしました。まだまだ色んな話をしたり、聞きたい。"現場"がなかなかイメージできず、バラバラなため、考えるのが少しむずかしかった...。
・第三のプロセスが何かありそうな気がする。もやもや
・もうちょっと時間があるとよかった
3点...4人
・こんな所かな
・何を喋るのかの説明があいまい
・一つの大きなテーマで30分やるのもいいが、もう少し形式的に進めてもよいのでは
2点...0人
1点...1人
点数の回答なし...1人
・話し合い、終わる時間はホワボにかいてほしかった。1つ目の問いがもっとプロセスについて目を向けることが出来ていたら良かった。(さっきの実習での話中心になってしまった)

5.定例会全体について(5段階評価とその理由)
回答→20人
5点...8人
・ワークショップ(3の実習のこと)自体、完成度が高かったため。
・「ドラえもんのひみつ道具」ができてよかった\(^0^)/紆余曲折はあったけれども、私のグループは満足感もとても高く、本当に楽しめたので
・全体の雰囲気がよく、普段参加していない人間でも参加しやすかったです。また、関係のプロセスという視点で深く話をすることができ、今後のファシリテーションを行う上での意識向上につながりました。
・流石南山のファシゼミ。ラボラトリーでした
・自分の気持ちの状態があまりよくないときに参加をし、集中できていませんでしたが、充実した時間でした。
・実習からの語り合いの流れで、体験しっぱなしじゃなく、学びを話すことで共有できたのがよかったです。
・ワークを通してプロセスをみつめ、改めてプロセスに働きかけることの難しさを実感し、次にどうつなげるべきか考えられた。
4点...7人
・内容は南山の実習そのものだったと思いますが、定例会で定期的にやるべきだと思います。
・その場のふんいき、決定と納得のバランスなどは今日の30分間に限らず、今後も意しきしていきたいと思いました。
・「プロセス」について理解が深まった。
・来て良かったです!
3.5点...1人
・難しかったです。知らない事が多く足りないって実感してます。今回の学びはしっかり復讐して次へつながるものにしたいです。
3点...2人
・小講義→実習→語り場の流れで掴みどころがイマイチ。メンテナンスプロセスというぼやけたものだったので余計そう感じたかも。
2点...1人
・コラボ感は無かった(学生が居る事以外)
1点...0人
点数の回答なし...1人
・「メインテナンスプロセス」「タスクプロセス」「内面的プロセス」「外面的プロセス」ことばを統一するべきだったなあ。グルーピングの偏りが気になった。

6.その他、本日の定例会に関することで気づいたことがあればご記入ください。
・時間的に合意を得るための構築すべき関係性とは?どうやったらそのような関係性を作れるのか?考えていきたいと思いました。
・次は深刻なテーマで!
・アットホームな空気で、とてもすばらしい定例会でした。
・違いが分からない(通常の定例会と)
・ドラえもんトーク30分で延長なしで振り返りの時間を小刻みに伸ばした事。
・ゼミ生が各Gに入ってくれて、ふりかえりも気づかなかった視点観点を示してくれたことがよかった。
・パート�を期待します!!
・担当者の多い定例会で、いい定例会だったと思いました。
・色んなことが起こって、様々な学びがありました。
・「タスクを達成したチーム全員の気分が晴れだった」
・南山の方、本日は講義ありがとうございました。今まで職場においてメンテナンス部分を全く意識せず働き、チーム力の向上に努めてまいりましたが、どこか納得感の得られていないメンバーがいたことはこの"メンテナンス不足"だったのですね。
・慣れて甘えてる部分があるのかなあと思う部分がありました。この定例会にFAJに初めて参加した人が多かったとしたら?ついていけなかった所があったのではと思います。ワークは自分としてはとても楽しめましたし面白かったです。
・チームメンバーの個性や本能によって合意へのプロセスが大きく変わる
・私は明日から何をやるかわかったので良かったです。でも理解できてない人、モヤモヤしてる人もいて、そういった人たちへのフォローは何ができるかなあと思いました。
・ゼミ生おつかれ!


◆担当者の感想
・担当者10人以上で互いを出し合い多くの葛藤を経験しながら、最終的に一つのプログラムにつくりあげることができた。その過程でプロセスやコンセンサスに対する考え方を深めることができ、たくさんの気づき、学びを得ることができた。
当日のそれぞれの進行も素晴らしく、プロセスに向き合うことで、参加者のファシリテーション観の違いを垣間見ることができた。
長時間を費やして関わってきた担当メンバーに改めて感謝したい。(とばっち)

・前日のアクシデントにより、遅れての途中からの参加となった。
コンセンサスによる実習を終えた後のグループ毎でのプロセスの振り返りと共有の時間だったか、各グループではそれぞれに深い話がなされているようでチーム活動におけるプロセスというものを体感して頂けているようであり、学びも深いものになったのではないかと感じた。
ただ、後半部分の「実際の現場への継承」へのワークについて、参加者の皆さんの間に戸惑った様子が見受けられたので、この部分をもう少しスムーズ意識が移行できるようなプログラムの工夫があれば、より充実したものになったと思う。(Anney)

・なぜあれほど深い気づきを得られたのか?
<想定以上に良かったこと>
◇多大な時間と労力をかけて磨き上げられた南山大ワークの完成度と担当ゼミ生の真摯な取り組み姿勢が素晴らしく、参加者が圧倒され無批判で夢中になった。
<想定を超えて表出した課題>
◇「とても楽しかったからまたぜひ参加したい」との声が多数だったが、「現場ではあれほど振り返りに時間を避けないから現実的でない」と、やはりなガッカリコメントを終了後になって言われた。。。
◇タスクの勝利者はチームを誉め、自説の正しさを語り、敗北者は真剣さの分だけ悔しさを味わい、怒りを抑えて自己反省を語った、それを聞いて「楽しかった」と言ってしまった者たちは衝撃を受けた、という、重ね重ねの振り返りを通じて興味深い姿が表出したが、一人一人が個人的感想として語ったのみで、全体でその点を深められなかった。
<次回ぜひやりたいこと>
◇「振り返り」という貴重な学びの場を、現場で活かせる形にするにはどうすればよいか、をぜひ話し合いたい。今回実はそこまで進めたかったのだが、終わってみればそれはいささか欲張りすぎだったと分かり、反省。。。
◇今回はとにかく自分自身がまず真剣に取り組もうと思って参加したが、結果を見れば生真面目的な行き過ぎがあり、やはり楽しくやるのも大切だ、と重ねて反省。。。
◇と、いったように、優れたワークのおかげでさまざまな状況が次々と創出され、さらに自分は担当でありながらワークにも参加させてもらえたため、人一倍の体験と反省ができ、担当者+参加者皆さんには大変感謝しています。(おぐら)

・はじめて担当として関わらせていただき、多くの反省と気づき・学びが得られた。
前半ワークは振り返りの時間を多く取ったことで、チームごとに人の違いをよく知ることができたのではないかと思う。
同じ課題に取り組んでいても、3つ選んで発表をすることに重点を置く人、合意形成に重点を置き合意できなければ選ばなくてもいいと思う人、最初から合意形成は無理だとあきらめている人・・・それぞれの違いに気づき、その違いに対してファシリテーターとしてどんな働きかけができるのか?後半の語り合いではファシリテーターとしての視点にきちんとスイッチさせる問いかけができず、ワークの結果を引きずったまま、参加者の視点での語り合いが多くなってしまったのは反省すべき点である。
疑問は疑問として残ったままだが、今回の気づき・学びを次に活かしていきたい。(だい)

・企画段階や当日での学びは深かった。具体的には、
◇企画者としての責任を持つこと
ワークの企画段階で、私は"私が参加者にやってほしいこと"を優先する傾向があった。しかし、参加者にとって安心・安全な場をつくることができるのか、という視点をクリアすることが、企画者として最優先にするものだと理解した。
◇プロセスの把握について
私が南山大学で体験学習を通し、メインテナンスプロセスの存在に大きく影響を受け、私は主にそれを大切に行動することが多かったのだと気づいた。しかし、ファシリテーターとしてタスクとメインテナンスどちらもバランスよく考えるのが大事な視点であり、タスクプロセスがしっかり機能していなければ、決めるものを決められず効率の悪い時間を過ごしたり、決めての一言がためらって言えなかったりする。今回はメインテナンスプロセスを重視した実習としたが、私はそのおかげで、タスクプロセスも大事なものだと改めて気付けた。
◇企画の進め方について
FACEBOOKなど文面上で連絡を取り合い企画を進めることの難しさを知った。私自身、こまめにFACEBOOKを確認すること、しっかりレスポンスをとることに反省点がある。また、一部のメンバーに頼りすぎたところもあった。グループ活動においての自分の欠点が今回の企画には表出した。この影響で、企画会議に対するコミットの仕方の意識が変化し、私の、現在進行中の企画会議ではこの定例会の反省をフルに活かしていると大いに言える。
◇こうしたかったこと
(おぐらさんも記述しているが)結果のある実習だと、結果が出たチームが満足感を得て、結果が出なかったチームが残念そうに、自分たちの取り組みをふりかえる。これは仕方のない事なのだが、結果が出る出ない関係なく、実習中にメンバーが起こしたナイスアクションに気付く、あるいは実習中に自分の中に起こった様々な感情をふりかえるなど、実習中に起こった体験に焦点を当てるようなワークでありたかった。(曽我)

<企画段階について>
・FAJとゼミ生で役割を分担するという形をとったが、facebookでのやり取りが中心であったため、コンテンツに対する思いについての意思疎通がなかなかうまくできなかった。(文字にすると気持ちの面が伝わりにくい)
ゼミ生同士の会議でどのような気持ちでコンテンツに向かっているか本番直前に確認することができたが、ゼミ生だけでなくチーム全体で本番より前に確認しておくべきだった。気持ちだけでなく、プロセスという言葉の認識については、チーム全体でもっと深める時間があったらよかった。
・FAJが自分たち(ファシリテーション研究ゼミ)に何を求めてコラボをしているのか、コラボすることが決まった時点では気づけなかった自分が悔しい。しかし今回のコラボがきっかけで、自分たちが意識していなくともメインテナンスプロセスを大切にしていることに気が付けた。
<当日について>
・"内的プロセス""外的プロセス"と"メインテナンスプロセス""タスクプロセス"同じ意味合いで使っているなら、統一しておくべきだった。参加者を混乱させてしまったかも。
・答えのないコンセンサスで、必ずしも全員がスッキリと終われるわけではなかったが、モヤモヤの中に学びを見出そうとする参加者がたくさんいて、「振り返りから学ぶ」ということを理解してくださっているのだな、と感動した。自分たちが大事にしたいところが伝わっているのだと実感する場面が何回もあった。
・語り場の1ラウンド目が、ドラえもんのワークのふり返りの延長戦のようになっていたのが気になった。実習と語り場は完全に線を引くべきだったなあ。   (澤田)


・企画段階、当日のワーク全体を通して、様々な「違い」を体感することができた。学生と社会人の考え方の違いや、企業で運用されているファシリテーションの考え方と私たち南山大学の心理人間学科で学んでいるファシリテーションの考え方・・・...など。ワークの後半の部分での語りの場は、「違い」を話し合うという点で多くの気づきや学びが得られた。
ただ一つ残念だと感じたのは、全体を通してどんな立場にいようとも互いに尊重する気持ちを持った上でお互いが歩み寄れるような姿勢が、個人的には感じられなかったことです。「違い」を知る、以前に、違う立場であろうとまずは受け入れることや知っていこうというスタンスを作ることが大切なのでは、と私は感じました。
しかし、FAJ側の方々のおかげで良い経験をさせていただけて感謝しています。ありがとうございました。(ひなぴん。)

 
企画段階から決定事項が二転三転することがあり、何を軸として物事を進めていくべきなのか、コラボするにあたってどのような立場で関わるべきかを考えさせられる事が多くあった。何度も話し合いを重ねているうちに、どうする事が一番正しいのか自分の中で分からなくなることがあったが、結果として今回のワークを実施できたことはよかったと感じている。
実際ワークに参加してみて、改めてタスクとメインテナンスのどちらもバランスよく機能しないとモヤモヤ感が多く残る事を感じた。しかしワークでモヤモヤが残った中、他のグループのメンバーとの語り場があったことは、一参加者として非常に貴重な時間であったと感じたし、更に学びを深め、個々の考え方や違いを知る良い機会であった思う。
今回企画者、そして参加者として多くの気づきを得て、またその場で感じる事ができる経験をさせていただきFAJの方々や支えてくれたゼミ生に感謝したい。ありがとうございました。(まほさま)


まず、私自身の個人的な反省としては、企画者として加わると挙手したもののFAJの方々との打ち合わせに一度も参加することができなかったり、ゼミ生たちとの打ち合わせ
でもスタートダッシュを一緒に切ることができなかったりしたために後れを取ってしまい、頼もしいメンバーについていくだけのような状態になってしまったことを挙げる。もう少ししっかりと自分の予定管理を行って、積極的な姿勢で準備に臨むべきだったと反省している。しかし、イベント自体に対する満足度・充実度は共に大変高く、企画者として、参加者として、両面から関わることができて良かったと思っている。
ワークの企画段階では、南山パートがあれこれと右往左往してしまったときに、どのワークを実施することが参加者にとって最も良い結果をもたらすのか、それに伴ってどこに重点を置いて考えていくべきなのかがわからなくなってしまい、正直戸惑う場面もあった。
私はこれまで、このような企画を行う場合、参加者に「楽しい」と感じてもらうことに意味があると思いそれを大切にしていた。しかし、今回のワークを企画することを通して、ただ「楽しい」だけでなく、参加者全員が安心して集中できるようなものを作る必要があり、企画者である以上はその立場としての責任を全うしなければいけないという、新たな視点に気づくことができた。この気づきを得ることができたのも、紆余曲折あった過程を踏んだからこそだろう。
本番当日、私の所属していたグループはタスクを最後までこなすことができ、全員が満足感を持ってワークを終えることができた。また、グループメンバーの一人からワークに対し、絶賛の言葉をいただいた。一方で、他のグループでは、時間が足らずタスクを決めきれないままにワークを終えるグループがあったり、今回のねらいの通りにプロセスを重視したためタスクを最後まで達成しないことをあえて選択したグループがあったりと、グループごとで様々な結果が出ておりとても驚いた。それと同時に、自分たちのグループは心行くまでワークを楽しむことができたが、良くも悪くもモヤモヤ感を感じている人が少なくないのではないかと考えた。実際に、語り場ではワークで感じたモヤモヤ感ばかりに焦点が当たってしまっている人もいたため、さわだが感想で述べていたように、ワークと語り場の線引きをもっとしっかりするべきだったと感じた。
今回のイベントでは、企画者と参加者の両側から関わることができて、とてもいい経験をさせていただいたと思っている。様々なことが起こったからこそ、たくさん考え、悩み、ゴールに向かって共に歩み、最初から最後まで大変充実した時間を過ごすことができた。
FAJの方々、ゼミ生のメンバー、本当にありがとうございました!(とや/えみりー)