第114回 赤テーマ:『学べる!泣ける!実践実例紹介』〜ファシリテーターへのクリスマスプレゼント〜♪中部支部

第114回FAJ中部 2014年12月定例会 赤テーマ 報告

◆テーマ:『学べる!泣ける!実践実例紹介』〜ファシリテーターへのクリスマスプレゼント〜♪
◆日 時:12月20日(土) 13:00〜17:30 (受付開始12:30)
◆場 所:東桜会館 第2会議室
◆参加者:会員30、非会員15名=計45名(内初参加15、お試し歴あり1)
◆担 当:おぐら、わかば (FAJ中部支部)
◆担当からのメッセージ:

日本ファシリテーション協会"実践中部"の年末恒例イベント「実践事例大会」
〜今年は何と、映画です!しかも監督にもご参加いただけることになりました!

かつて名古屋にあった伝説のホテル。。。さまざまな想いをかかえたスタッフたちの活躍で、赤字の危機から稼働率No.1にまで立て直し、そして、たくさんのファンを獲得するまでに至った実話。さまざまな角度でファシリテーションの実践を学べる上に、泣けます!

本当に素敵な映画です。二度はできないレア企画です。ファシリテーションを志す仲間のみなさんへの、一足早い♪クリスマスプレゼント♪になればいいなと想っています。
あなたなら、ここから、ファシリテーションのどんなヒントをつかみますか?

「こちらは非営利団体日本ファシリテーション協会中部支部の主催によるものであり、当協会会員によるファシリテーションに対する調査研究を目的として毎月開催されるものです。単なる上映会ではなく、映画を題材にしてファシリテーションについて話し合うことが主体となります。協会会員ではない方も、入会検討を前提として当月の定例会に参加いただくことが可能です。ファシリテーションにご興味ある方の参加をお待ちしています」

◆紹介事例:映画上映および映画監督講演会
≪日本一幸せな従業員をつくる!〜ホテルアソシア名古屋ターミナルの挑戦〜≫

◆進行

○オープニング
○主旨説明および映画上映(90分)
「実践中部」年末恒例の実践事例共有会において、通常は、努力、忍耐、根性!といったお互いの苦労を共有するようなツラい事例が多い中、今年は趣を変えて、感動のドキュメンタリーを取り上げた。寒い中、わざわざ集まっていただいたファシリテーター同志の皆さんに、心の底から温かくなる、勇気が湧いてくる、熱く語り合いたくなる、そんな場づくりを目指して企画した次第です。
映画のあらすじについてはこちらから→ http://www.heartofmiracle.net/index.html

○岩崎靖子監督インタビューおよびQ&A(30分)
ストーリーありきの映画ではなく、ホテルのスタッフたちが真剣に躍動する中、結果としてストーリーらしきものが出来上がっていった。ナレーションもすべて監督が担当していらっしゃるとのことで、画面に愛情があふれているのはそのためか、と感動を新たにした。監督のコメントによって、作為的なコントローではなく、皆の主体性が引き出されながらのホテル立て直し、そしてこの感動のストーリーこそが、自然体としての真のファシリテーションの姿を指示していると実感できた。

○グループワーク①「自己紹介&感想共有」(15分)
感動した、こんなホテルで働いてみたい、といった意見が大多数だったが、特に感動しなかった、という意見もあった。
また、映画目当てでファシリテーションが初めての方も数名いらっしゃったため、開始前に初参加者用説明会は行ったものの、やはり、「ファシリテーションとは何か?」というところでつまづいた、という声が数名あった。ただし、終了時には「これから勉強します」とか、中には、「入会します」と方々がおっしゃっていただけたのは喜ばしい。

○個人ワーク「ありがとう相関図」を描いてみましょう!(20分)
担当のわかばさん提案の図で、職場や家族など自分を取り巻く人間関係図を描き、その中のどれだけの方々に「ありがとう」と言う必要があるかを再認識することを最終目的としたワーク。ファシリテーションの実践や、その目的である「イケてる職場づくり」などには苦労が伴うが、良く見れば助けてもらえる可能性のある人や、既に助けてくれている人などは少なくないはず。短い時間だったが、素晴らしい図を描かれている方が多かった。プライバシーに配慮し、共有はせず。

○グループワーク②「ファシリテーションの実践において、イケてる形、イケてる自分、イケてる職場をみんなで描いてみよう!」(40分)
○全体発表(40分)
活発な発言が多く、とにかく語りたい方々が多数出る熱い空気の中、当然のことながらそういった雰囲気に呑まれたくないかの否定的な意見や、熱くなりすぎて一人でしゃべりすぎた方もいらっしゃった。が、感想はあくまで個人の自由であるという安全安心の場づくりはお互い堅守しつつ、想定時間を超えて語り合う発表会となった。それぞれが違った職場や悩みを抱えながらも、その多様性の中、それなりにお互いファシリテーターとして共感する面を共有できた点は多々あったようである。
◆担当者の感想
・ファシリテーターとしての経験や、職種、年代など、多様性の高い参加者同士の話し合いとなり、心配面も多かったが、やはり共通の話題(今回は映画)を共有した上であれば、結構かみ合った話し合いができるものである、という点、得るものが多かった。半日しかない時間の成約の中で半分以上の時間を映画共有に費やしたわけだが、参加者の喜びのコメントを聴かせていただけるにつけ、その価値はあったと思う。個人的な課題としては、短い中で議論できる良い「問いかけ文」づくりや、時間の成約の中で熱くなって長話をしてしまう方をどうしたらお互い気分よく予防できるか、といったモノが残った。今後は工夫したい。(おぐら)

・自分ができるファシリテーションの幅が少ないわかばが映画から学んだ事は【相手の行動をよく見て感謝する事で場を促進させる】だったため、参加者の皆様に【ありがとう相関図】を作り、自己のファシリテーションの実践を振返る事を提案し実施して頂きました。先輩方はさすがスラスラと書けている方も多く、普段から意識し行動されている様子を感じました。結果は共有していないので未知の部分も多いですが、内省する時間として良い時間になったと仰って下さる参加者もおりました。
しかし担当を持つためには、コンテンツを作る以外の部分でも、わかりやすい話の内容を組み立て、伝わるように話し、かつ人前で話すことの場馴れと、コンテンツへの自信がいるという当り前の事を痛感しました。
良い学びのある定例会ではこの全てが当たり前のように行われている事に改めて気づきました。
今回の準備からこの振返りまで全てがとても良い学びになりました。今回の機会、関係して下さった皆様、本当にありがとうございました。(わかば)