第120回 赤テーマ:アドベンチャー教育を体験だ! Ver2.0  〜人生はアドベンチャー(チャレンジ)の連続! あなたは目の前に壁(困難)が立ち塞がった時、どうしてますか?〜中部支部

FAJ中部 2015年6月定例会 赤テーマ 報告

◆日 時:2015年6月20日(土) 13:00〜17:30
◆場 所:東生涯学習センター 第2集会室
◆参加者:会員 22名(運営担当3名含む)、  一般 1名
◆ゲスト(MF):くじらさん(建部彰一さん)
◆担当:安達 洋、鳥羽 秀人、大久保 綾乃(FAJ中部支部)
◆テーマ:アドベンチャー教育を体験だ! Ver2.0 
〜人生はアドベンチャー(チャレンジ)の連続!
あなたは目の前に壁(困難)が立ち塞がった時、どうしてますか?〜

◆担当からのメッセージ
昨年大好評を頂きました、くじらさん(建部彰一さん)ワークショップ 『アドベンチャー教育』を今年も開催して頂ける事になりました!!

アドベンチャー教育とは、チームのなかでの自分の感情や思考、行動の特徴に気づき、チームとの関わり方に気づいて、自分とチームを最高に活かすためにはどうしたらよいのかを色々な体験を通して学ぶものです。
今回の定例会ではアドベンチャー教育で実際に行っているアクティビティを、くじらさんに提供してもらいます。
そのアクティビティを通して、自分が普段どうしているのか、他の人のチャレンジをどのように見ているのか、支えているのか、確認、発見してみてください。

その体験の中から、「冒険とは失敗を恐れずチャレンジし続けること」、「冒険を支えるとはどういうことか」をみなさんと一緒に考えていきたいと思います。そしてその学びを自らのファシリテーションにどのように活かすのかをみんなで話し合いたいと思います。

ぜひ一緒に楽しくて深い体験を楽しみましょう!!

 

【くじらさんこと  建部 彰一さん紹介】

体験学習実践研究所 主宰
ABCカウンセラー、教育カウンセラー、焚火セラピスト

 ボーイスカウト指導者を入り口に、より広く深い教育に目覚め体験学習とファシリテーションを学ぶ。

2005年プロジェクトアドベンチャーと出会い、アドベンチャー教育のABC(Adventure Based Counseling)カウンセリング術を学ぶ。

これまでABCグループカウンセリングのメソッドを用いて、コミュニケーション、人間関係トレーニングから人材育成や組織づくり、スポーツチームのチームビルディングなどに関わる。
特に、学校でのクラスづくりをライフワークとし、これまでのべ約300校以上のクラスづくりに関わってきた。
崩壊学級やフリースクール、いじめや不登校など、子どもたちを取り巻く問題に積極的に取り組んでいる。

【プログラム】
・くじらさんの自己紹介
今日は 「全員ができるようになる」を常に考えよう。
・ちょいレク 「アドベンチャー教育」とは?成り立ちなど
・ペン回しのワーク 2人でやってみる。全員ができるようになる。
・「白クマの食事」のワーク。 全員が理解するにはどうする?
・「コンフォートゾーン」、「チャレンジゾーン」、「パニックゾーン」の説明。
「コンフォートゾーン」・・自分のなかで安心できる場所、出来事。
「チャレンジゾーン」・・一歩踏み出す少し勇気のいること。ドキドキする出来事。
「パニックゾーン」・・自分にとって危険なこと。頭が真っ白。
・床にロープを置いて、ある出来事が一人一人にとってどのゾーンにあたるかを視覚化する。
同じ出来事であっても人それぞれでゾーンが違うことを体験。
・「アドベンチャー教育」の3つの大事なポイント説明。
「体験学習サイクル」、「フルバリューコントラクト(自分を認める、相手も認める。信頼しあう)」、「チャレンジ バイ チョイス(チャレンジするかどうかは自分で決める)」
・じゃんけんゲーム
・イス取りゲーム
・グループで振り返り。全体でシェア。
・フラフープを使った輪くぐりゲーム。
・グループで振り返り。全体でシェア。

・最後に本日のワークすべてを通じての振り返り

・アンケート記入

【アンケート回答】
本日の満足度について 10段階評価

10 9 8 7.5 7 6 5
3名 4名 4名 1名 3名 3名 2名

その理由
・トライ&エラーの繰り返しは何事にも重要だなと感じた。安心とチャレンジと危険の区別がわかった。
・振り返る時間が多く持ち帰りが多かった。自分の中でチャレンジすべきことが明確になった。
・前半はもっと運動すると思っていたので、「なかなか動かないなあ」とテンションがなかなか上がらず淡々とこなしていました。
・楽しい時間でした。ただ、イスのゲームのところで、もう少し時間があると冒険を個人レベル→チームレベルで体験する違いをもう少し深く気づきができたのではないかと思いました。
・久しぶりのワーク、定例会となり、探り探りの状態となったことがマイナス。くじらさんの内容としてポジティブな内容だった。
・二回目のワークで目標に近づくことができた。グループの振り返りでみんなの意見を聞き取ることができた。
・理論上としては理解できたが、ゲーム等の中ではリンクさせるのが難しかった。
・体を動かすことで、考えていることがどの程度やれるか実感できた。
・室内でできるアドベンチャーはとても学びにつながりました。屋外やレクリェーションスポーツについてのイメージが強く、部屋の中でする分にはとても充実した内容に思いました。
・「チャレンジゾーン」と「パニックゾーン」の説明と現実の境界が興味をもてた。
・「イス取り」より「輪くぐり」がテーマである「全員で出来るように」は沿いやすい。
・GPSワークは、発想法としては面白いと思った。
・「体験型」というファシリテーションを知ることが出来たので。
・冒険というキーワード、もっとドキドキする仕掛けがほしかったです。
・参加前は「アドベンチャー教育」というキーワード自体で何か挑戦しなければいけないのかという不安を感じていましたが、ワークを通じて楽しく参加することができました。ただし、このメンバーだからこのワークがあったと思うので、まだまだどのような内容があるのかを知りたいと思ったので、マイナス1としました。
・睡眠不足のため、ちょっと集中できないことがあり、申し訳ございませんでした。
・素晴らしいアクティビティありがとうございます!サイコロゲーム(GPS)面白かったです!
・楽しかったです。いろいろな気づきができました。柔軟な思考が大事なこと再認識しました。
・体験的、活動的な学びだったこと。
・"アドベンチャー教育"という考え方、手法の存在を知ったこと。
・コンフォートゾーン〜パニックゾーンという気持ちの考え方を体験して実感できたこと。
・職場の人に教育をしています。ヒューマンエラーに関する教育ではプロジェクトアドベンチャーのようなアクティビティを取り入れています。たいへん参考になりました。
・ワークショップ自体はとても楽しかった。が、クジラさんがこのワークショップを行って、それを私たちに何を気づかせようとしているのか、その意図がまだ十分に理解、自分の中では腑に落ちていない。くじらさんの目からみたこのワークショップはどんなものなのかを改めて考える時間を自分の中で作りたい。そこで自分の中で納得することができたら満足度は10になれそう。
・まだ理解出来ない部分があったりして、わからなく消化不良なところもありましたが、(白くま君のゲーム)最後まで全員ができるようにという支えがあり嬉しく思いました。

あなたにとって、ファシリテーターとしてのチャレンジとはどんなものですか?
・まだ感想が降りてこないので何とも言えない。すべてがチャレンジなので。
・普段はできるだけ介入しないファシリテーターを目指しているが、表には見えずチャレンジしていくものもある(心構えなど)のではないか。
・普段は「このタイミング」と思った時に介入するので、チャレンジという意識はない。(チャレンジしようという心が伝わって、不思議な場になるので)あるとすると、普段やらない手法を「ここだ」と思ったら思い切って使ってみることになるのかな。
・こんな進め方をしたら、うまく気付き、納得感などを感じてくれるかどうか悩みながら進めることです。
・リーダーとしての立ち位置とファシリテーターとしてのバランス取り。
・場の雰囲気にまかせきることができる。全員の力を信じて。
・成功体験のイメージを共有できること。(実際結果とは別となったとしても)
・場の雰囲気をどう盛り上げることが実行できるか。
・場の雰囲気に負けず発言する。ひとり一人のコンフォートゾーンを気づき、チャレンジゾーンに引き出すことが必要だと気づいた。できるだけコンフリクトを見つける。
・チャレンジとは、今日学んだワークをどう自分のフィールドに活かすかということ。
・常に新しいことに挑み続けて行くこと。(その際、振り返りも忘れずに行うということをふまえて)
・発言を恐れない。発言を恐れている人に発言しやすい場を提供する。
・学習者が主体的、協働的に考え判断し、行動しようとする場や問いを学習者の状態を観ながら創り上げていくこと。
・この定例会の中で、チーム全員の目を見ることにチャレンジすることを思いつき、実際にやりました。
・ファシリテーターとしてのチャレンジは、結果を出すチームビルディングファシリテーターにチャレンジ中です。
・いかにうまく場をまとめるかが大変なことだと思います。合意形成のスキルを磨くこと。
・冷静になること。
・企業研修でゴール設定をした時に、パニックゾーン(レベル設定が難しい)〜コンフォート(簡単すぎる)を想定し、受講者の気持ちに対応できるように、精度を上げたい。今日の体験は、受講者の気持ちを理解することができたので新しいチャレンジを考えることができます。
・職場の人たちに教育を通じていろいろ気付いてほしい。教えた若い人達が自分自身で成長できるように強くなってほしい(そのきっかけ作りをしたい)
・観察する目、心の余裕を持つこと。その場の中心にいるのではなく、一方引いた目で場を見ることができるのでは、と思う。
・入門講座を受講し、失敗とわからなくなった状態が多々ありました。会議や研修においてチャレンジを繰り返すことによってファシリテーターができればよいかなと思っています。

ファシリテーターとして、グループ(場)のチャレンジを支援するとはどういうことだと思いますか?
・ファシリテーターとしてはまだわかりません。
今日はファシリテーターとしてという意識では来ていないので。場の支援はメンバーをとにかくよく見ることが基本だと思います。
・考え込んで立ち止まっているなら背中を押して「動」になる支援をする。
・失敗を恐れさせない場作り。
・メンバーひとり一人がチーム全体のことを忘れずに議論が進むように、できるだけ前向きな意見が出るように進行すること。
・個々人が自分の意見を言い易い場、環境作り。(時間/成果/リスクを見ながらとなるが)
そういう意味で細かい声掛けの重要性が再認識できた一日であった。
くじらさん、運営のみなさん、ありがとうございました。
・自分が関わらなくてもグループメンバーがチャレンジすることが継続するように支援すること。
・全員ができる力を持っていると信じで言葉をかける。(声かけ)
・グループ内の様子、思い、本日の達成目標をそれぞれ共有した上で何かできそうかを見つけあう。
・メンバーの言動を良い方向に進めること。
・見直す、又は気づきに近づく。投げかけをする。(問いかけ、質問)全力投球!!
全体のテーマをもって進める。
・安心、安全の場を常に気にかけつつ、例えば「輪くぐり」で個人的に腰痛、ヒザ痛などハンディのある人にどう配慮して「全員で出来るように」のテーマを達成できるかだと思う。
・チャレンジしようという気持ちを引き出してあげること。
・チャレンジしたいという気持ちを持っている人へは、より高い目標へ挑ませるようにすること。
・チャレンジの内容を支援するのではなく、チャレンジに至るまでのプロセスを整流化することだと思います。
・場を信じ、場に委ねる。
・ゴールを引き出し明確にする。
・振り返りの場を充分にとる。
・Cゾーンの説明をしたうえで、「チャレンジしましょう」という声掛けは有効だと思いました。そういうことなのかなと思いました。
・人の力をまとめ、サポートすること。
・パニックゾーンにありそうな人に声をかける。(決して代弁しない)
・メンバー間のネットワークの構築が楽しさを増してストレスを減らすことで促進できる。
・若い人を信じる。
・グループ、場全体を観察すること。適切な内容やタイミングでグループをまとめること。
・皆さんのファシリテーターを支援するとは、意見を出し、違っている(自分と)意見も一つの意見として受け入れられるようにできれば支援することなのかな?まだまだわからない事が多く、答えが合っているかどうか不安です。でもチャレンジしていきたいという気持ちがまだあるので頑張れるかな?


【担当者振り返り】
・運営担当として準備から関わらせていただき、たくさんの気づき、学びがありました。くじらさんの
行っているアドベンチャー教育の本質である「フルバリューコントラクト」、「チェンジバイチョイス」
の考え方を少しだけ理解できた気がします。
アドベンチャー教育は体を動かすワークに目がいきがちですが、くじらさんの「生きてること自体が冒険だよね」という言葉通り、静かな対話の中にも冒険はいっぱい詰まっているということ、またチームや場への関わりにも色々なチャレンジがあるのだということを実感しました。
また、今回の定例会でくじらさんにどんなテーマでお願いするかを運営担当の2人と話し合ったプロセスでも、非常に学ぶことが多かったと思っています。     (アダチ)

・くじらさんをお呼びしての第2回目の定例会、担当になりながらもあまり関われず、又、当日はほとんど参加することができなかったので残念でした。担当お二人の頑張りでいい定例会になったと思います。この場を借りてお礼します。定例会の最後にこの場で体験したこととファシリテーターとしての自分自身を合わせて考え文章化する時間を持てたのがとても良かったと思います。  (とばっち)

・今回は担当をやりたいと言ったことから始まり、すべてにおいて『役得』でした。何を学びたいのかを担当で共有できた瞬間、偶然会えたくじらさんを独り占めした時間、くじらさんの相手に合わせて流動的に常にチャレンジバイチョイスをする様を体験できた定例会、泡会の参加者が普段より定例会の感想で盛り上がっている事に気づいた時、すべての時間で満足度がとても高かったです。
私のうまくいかないジレンマを解消していくためには、1)考えてばかりいないで動く事。2)その時に『みんなで○○する』とゴールをあえて表現する事。3)心の合意形成に働きかける為、相手に合わせてチャレンジを支援する事。3)が相当レベルが高いですが、改めて気づきましたので頑張ります。
担当をする事で、すべてのプロセスにおいて、参加するだけの定例会より10倍は学べた気がしています。担当の仲間に入れて頂き、本当にありがとうございました。また、一緒に定例会で学んで下さった参加者の方も、気づきを与えて下さりありがとうございました。(わかば)