第123回赤テーマ 「ファシリテーション実践に必要なものは? 〜実践者の話を聴いて、語って、悩みを解決?〜」中部支部

第123回FAJ中部 2015年9月定例会 赤テーマ報告

◆テーマ:ファシリテーション実践に必要なものは?
〜実践者の話を聴いて、語って、悩みを解決?〜

◆日時:2015年9月19日(土) 13:00〜17:30

◆場所:東生涯学習センター 第2集会室

◆担当:実践支援PJ(FAJ調査研究事業)メンバー (★:当日出席)
あゆ★・むーた★・修羅(東京支部)、エガヲ★(関西支部)、カズ(中国支部)、
せいこ(秋田サロン)、井上(新潟サロン)、とばっち★(中部支部)

◎実践支援PJとは?
FAJ2014年度事業計画「調査・研究事業 会員個々人の活動が社会への貢献につながっていく場づくり」推進の一環として、各拠点の有志会員が集まって結成。
現場で活躍するファシリテーターを養成し能力向上をはかることを目的に、「現場での実践の一歩を踏み出したり、パフォーマンスを向上させたい実践者が相互支援・研鑽する仕組み」を検討中。

◆参加:  会員 24名(運営担当4名含む)

◆担当からのメッセージ
ファシリテーションの勉強をしたけれど、実際にどんな場面でどう活用したらいいのかよくわからない!
自分の現場に取り入れてみたけど、うまくいかない!どうしたら長続きできるの?
FAJ調査研究事業「実践支援プロジェクト」は、現場での実践の一歩を踏み出したり、パフォーマンスを向上させたい実践者が相互支援・研鑽する仕組みを考えるために結成されました。
今回私たちプロジェクトでは、実践に踏み切り継続につなげる取り組みやその悩みを共有することによって、「実践力を発揮するには何が必要なのか?」を中部支部の皆さんと一緒に考え深める定例会を企画しました。
話し合いの成果を、今後のプロジェクト活動と参加者の実践力の向上につなげていきたいと考えています。
実践支援プロジェクトが定例会を手掛けるのは今回が初めて!
ファシリテーションを活用したい、もっと役立てたい、そんな願いを持つ方たちにおすすめの定例会です。

◆ねらい :ファシリテーション実践者の生のストーリーや思いを聴き合い、語り合うことによって、
参加者それぞれが自ら実践に踏み切る、あるいは実践力をさらに向上させるためのヒントを得る
実践に必要な力・要件を探ることにより、実践力向上のアイデアを見つける。

◆プログラム
(1)オープニングとアイスブレイク
 1)あいさつ・担当者紹介
 2)グループ分け説明
実践度・スキル度に関する事前アンケートに基づき同じレベルで固まるよう事前にグループ分けした
 3)グループ内でチェクイン
・名前・何をやっている人か ・初めてのファシリテーション実践
・なぜこのテーマを選んだか?

(2)実践支援PJメンバーによる実践事例共有とバズセッション
 1)エガヲさん(自治会会長としての実践事例) 
 2)あゆさん (システム開発社員×Fの場合)
 3)むーたさん(かつしかプロジェクトと日野ファシプロジェクト)

(3)グループで話し合い
「実践に踏み出す or 実践力を向上させるために必要なものは?」
途中で実践支援PJまとめを披露
→各グループのまとめは掲載写真を参照ください

(4)ふりかえりとクロージング


◆アンケート結果
(1)本日の満足度について 10段階評価

6とても満足 5満足 4まあ満足 3やや不満 2不満 1とても不満 未回答
3名 14名 1名 2名 0名 0名 2名


<良かったこと>
・外部講師の体験談が非常によかった。
・場づくりの良さ、時間配分。
・核心に迫る議論ができた。事例が良かった。
・みんなのホンネがたくさん聞けた。田澁のお話もよかった。
・参加のメンバーが抜けることなく真剣に話し合って頂けました。
・「人にやってもらう」ことを学びました。
・PJTに 自分に 新しい視点を得られた。
・とても楽しい雰囲気でした。
・3者の実践報告がきけた。
・3者の実践事例が聞け、それをもとに色々話ができたこと。
あまり時間に追われていなかったこと。
・実践に必要なものは何かということを本音を言いながら話ができた。
・実践的な具体例を伺うことができて面白く改めてファシリテーションの良さがわかり
ました。
・実践者の生々しい事例が聴けた。
・久しぶりにファシリテーションについて対話できたこと。深かった。
・実践することに絞って集中して話し合うことができた。
・自分の今の話題に沿った持ち帰りができた
・4グループそれぞれに特色あるワークが実践できて良かった。
・実践者の声は参考になる。
・話し合いの時間をしっかり取れたこと
・実践できる内容が分かり良かった。
・グループ分けにより、中身の濃いディスカッション出来ました。
<改善がほしいこと>
・「バズ」をしてから質問−といった形式の方が質疑はスムーズと思います。
・プログラムの進行が最初に説明があると良かったと思います。
・発表者とその他の人で対話する時間を持っても良かったかなと思いました。
・定期的な今回のような企画をしてほしい
・目標や着地点が見えず、「どこまでやるのか」がわからなかったです。
・時間配分にゆとりを持った方が良いと思いました。
・時間はないかもしれませんが、全員で一言チェックインあってもいいかも。
・話題提供者がテーブルに入ると、その人への質問会になってしまい、対話にならない。
・チームワークはテーマがもっと実践思考だと良かったかも。
個人の経験に悪い意味で異存する部分が大きかった気がする。
・アンケートを各時間を多く取ってほしい。(10分ぐらい)慌ただしくて考えられない。

(2)本日の気づき、持ち帰ること
・ファシリテーション仲間の作り方の参考事例。
・困った人に対する対応力
・まずは「やる」。→やった結果が実践力。(行動力)
実践力とは身に付けるものではないのかなと。とにかくやる。
・行動しよう
・参加メンバーに任せて手放している運営、廻し方が良かった。
・ポジティブな人へのかかわりかた。
・他力(周りのリソース)を生かす視点
・いろいろ悩みや課題があるなと思いました。
・本音で語れた。/安全安心の場なので。
・やっぱりPDCAが大事。具体的に下のスキルとPDCAを結びつけて考えること。
・失敗を恐れずにチャレンジしていくことの大切さ
・つべこべ言わずやる。
・自分にきちんと向き合うこと。仲間作りは大切。
・チームをつくり、活かすこと。
・本音を語れる場を日常にも持ち帰りたい。しかし これはむずかしいことでもありますね。
・自分自身次第。場やメンバーを信じる。黒い自分を自覚する。開示する。
・続ける事の大切さ
・理解しようとしていろいろと質問することが訊問になってしまう。
目的、意図を一致させることの難しさ。
・一般的な話(ブラックも含め)だったので、特に無いかな
・仲間がいると良い。自己開示(ブラックな自分?本音?)をするとよいということ。
・仲間づくり、しっかり行います。

(3)今後実践支援PJに期待すること
・実践編の体験談が聞きたいです。
・今回のような事例を集めて出版すると良いと思う。
・こういう実践的なテーマを時々お願いします。
(情報交流の場としてやってもらえるとありがたい)
・FAJ他支部の取組み 色々な方の実践事例をもとに話し合うこと
・個別にテーマを設定し深掘りしてみる、という進め方もおもしろいのではないかと
思います。
・初心者向き基礎講座
・支部イベントへの展開。
・たくさんの事例を知りたいです。
・まとめ18項目はよく理解できました。
実践事例発表会なんかも企画していただくとありがたい。
・もっと生々しい具体的なファシリテーションのストーリーのお話
・実践例を何らかのカテゴリーで分けて、成功要因を分析してほしい。
・観察&FB
・更にブレイクダウンして発表して欲しい
・実践内容・ポイントなどをまとめたら教えてほしい。(データをアップしてほしい)

(4)中部支部定例会に対してのご意見
・今回のようなテーマの定例会を増やしたら良いと思う。
・楽しかったです。ありがとうございました。
・年間スケジュールのもう少し詳しい情報が欲しいと思います。
・ご苦労様でした。
・FAJチームでの実践の練習の場があるといいのでは?チームや仲間を求めている人が多いと感じました。
・いつもありがとうございます。
・お世話になっています。
・定例会の内容がつながっていくものにしてほしい。
・アンケートを書く時間を設けてほしい。後日、アンケートを回答できるようになっているとなおよい。

◆担当者振り返り
・参加メンバーに、かなり「本気」の方が多く、かなり真剣な話し合いがされたように思います。
・「事例紹介」という意味では、「××のために、〇〇というやり方で対応した。その結果、
△△という結果となった」というようなタイプの事例が求められているようでした。
「現場スキル」に近いようなものが、求められている中核なのかな−という感じです。
(私は、「広義のファシテク」と「プログラムデザイン」に焦点を絞って材料提供したので、現場スキルは少し薄かったなあ−という思いがあります)
・とは言え、「実践」に対する関心の高さが感じられましたので、アンケートの集計なども楽しみです。
明示できる感じではないのですが、「実践とは何か」とかにも議論が及んでいて、ここらを掘っていくと良い結果になるかなあ?と思います。
・グループ分けでは、自己評価が近い人同士を同じグループにしましたが、それぞれのグループで異なる展開の話し合いが進み、独自の意見交換がまとまりました。運営側としては、話し易い環境作りを意識したのですが、アウトプットがそれ以上に展開し、参加メンバーの底力を感じることができました。
・個人的な質問などで、プログラムデザインについてのものを多く頂きました。「一番の肝は、必要な情報収集を行ったうえで、ゴール・目標を設定し、それからデザインすることと考えています」と伝えています。多くの方々が、この部分に関心があるようですので、実践力向上とプログラムデザインを組み合わせた定例会などを開催すると良いように思いました。

・我々の話題マップ図になかった「実践者の現場へのはたらきかけ/仲間づくり」という視点が得られたのはとても良かったと思います。
FAJが直接何かサポートすることは難しい領域でしょうが、この観点を踏まえた実践支援アイデアを出していきたいと思いました。
・「実践中の人がさらに深めていくため」に求めていることに近づけたように思います。
アンケートから「ファシリテーションの実践」というテーマそのものについて 語る場は一定の需要があることが分かりました。
特に、自身の困っていることに対する具体的解決策を話したいニーズは強そうだと思いました。
アイデア集の中の、相談できるコミュニティ系アイデアはニーズに合ってそうですね。
実践事例を語り合う場の企画や、FAJの会員サイトの中に「自分の困りごと」を投稿する掲示板みたいのを作って、そこで交流するとかもいいかも。(困りごとを投稿しやすくする、まとめ方フレームワークを提供するなど工夫して)
・「実践に踏み出せない人が一歩を踏み出すため」のアプローチについては、想定よりも収穫が少なかったように思います。
元々のターゲットはこちらだと思うので、追加でヒアリングの機会など設けたいと思っています。

・PJチームとして内向きで話し合う時期が続いたが、今回定例会の場でオープンに話し合いができたのは意義があった。皆さんがどんなところに興味関心があるのか、何を求めているのか知ることができた。
・アンケート結果に基づいてグループ分けしたことは冒険だったが、それぞれのテーブルで落ち着いて話す場ができたように思う。これからの場づくりのあり方にも示唆を得ることができた。
・PJとしてはこれからアウトプットを意識したフェーズに入っていく。今回、良いマイルストーンになった。