第124回赤テーマ 他者を本当に理解して"場"に臨むとは? 〜ライフワークヒストリー曼荼羅ワークショップfor ファシリテーター中部支部

第124回FAJ中部 2015年10月定例会赤テーマ 報告

◆テーマ:「他者を本当に理解して"場"に臨むとは? 〜ライフワークヒストリー曼荼羅ワークショップfor ファシリテーター」
◆日 時:2015年10月17日(土) 13:00〜17:30
◆場 所:東桜会館 第2会議室
◆話題提供者(MF):三田地真実(野菜さらだ)さん〔FAJ会員〕
◆担 当:上井靖〔FAJ会員〕
◆参加者:会員25名、一般10名

◆ねらい:
ファシリテーターとして様々な参加者に出会うとき、つい「あの人は場を乱す人だ」「〇〇さんは意見を理解せずに発言する」などと、相手をジャッジしてしまう気持ちが沸き起こることはないだろうか?しかし、このような気持ちを持ったまま、その場をホールドしていても(例え自分ではそれを覆い隠しているつもりでも)それでは本当にその人の立場からその人の行動を理解しているとは言えないのではないだろうか?『ライフヒストリー曼荼羅ワークショップ』は「他者の視点に立ってその人を理解する」ということの一つの方策を参加者に体感していただくことを目的に開発したものである。
今回は特に、ファシリテーターとして、このような「他者理解」を目的とした具体的な方策が必要ではないかという仮説の元にFAJで実施した。

◆プログラム
13:00 あいさつ
13:10 イントロ/今日のゴール、アジェンダ、MF自己紹介
13:20 CheckIn/周囲の方と「ファシリテーションとは?」
13:30 ライフヒストリー曼荼羅説明
13:55 ライフヒストリー曼荼羅を描く(個人作業)(15〜20分)
14:20 ライフヒストリーを語る・聞き合う(小グループ)(60分)
15:15 休憩(15分)
15:30 アンケート記入(個人作業)
16:15 体験の振り返り(小グループ)
16:35 全体での共有
17:00 背景理論の説明、Q&A
17:15 CheckOut

◆参加者の声
・他の人のヒストリーを聴けてよかった。その方の背景を知り、ドラマを感じた。自分のヒストリーをいつのまにかしっかり語ってしまった。
・4人一組で語り合った。まるで人生ドラマを4本じっくりと見たという体験であった。結構それぞれが重い人生を背負っているなと思った。
・最初の方が自己開示をどんどんしていくと、次の方も影響を受けるなと感じた。
・自分の人生を振り返ることで、明日からフレッシュな気持ちで活動できそう。
・ヒストリーの捉え方が人それぞれであるとわかり新鮮でした。自分のヒストリーへのFBもいただけて嬉しいです。
・自分の人生を起承転結で見える化することにより整理しやすく、また人に説明しやすかった。
・グループワークとは別にORIDを個人的にやってみた。自分の内面を探ることができた。いいフレームワークだ。

◆担当者の振り返り
・この曼荼羅シートは、チーム内で取り組むと、お互いの背景を知り合うことができ、チームビルディングに効果的と感じた。
・ファシリテーターとして持ち合わせたい「他者理解」「自己理解」をより促進させるものである。

◆MFコメント
・今年度、北海道支部に引き続き、このワークショップを実施させていただきまして大変感謝している。
・実際にワークショップを実施させていただき、様々なプログラムデザイン上(今後の企画実施という意味での)のフィードバックをいただいた。これらは研究としてまとめて今後発表していく予定(シンポジウムの自由研究発表で発表予定)。