第125回 青テーマ:「その『ふりかえり』、仕事の成果につながってますか? 〜それでも前に進む『ふりかえり』のコツ〜」中部支部

第125回 FAJ中部 2015年12月定例会 青テーマ報告

◆ テーマ:「その『ふりかえり』、仕事の成果につながってますか? 〜それでも前に進む『ふりかえり』のコツ〜」
◆ 日時:2015年12月19日(土) 13:00〜17:30
◆ 場所:東桜会館 集会室
◆ MF:酒井麻里(まり)(FAJ副会長、北海道支部)
◆ 担当:角谷裕司(すみやん)(FAJ中部支部)
◆ 参加者:18名(会員15名、一般3名)

◆ 概要(告知文)
現場でファシリテーションを実践し始めてはみたけれど「仕事の成果につながっているんだろうか?」と思っていたのなら、まずは「ふりかえり」のやり方を工夫してみませんか。
どんなに厳しい現場にあっても、「ふりかえり」は成果を生みだす力強いツールです。
様々な要因で、出口の見えなくなったトラブル・プロジェクト。
やってもやっても次から次へと問題発生。日々タスクに追われ、時間とともに人も組織も疲弊していく・・・。
そういうプロジェクトのことをデスマーチ(死の行軍)と呼んだりしますが、
「ふりかえり」には、そんな厳しい状況下でも、現状を打破し、前に進んでいくパワーがあります。
今回のワークでは簡単なゲームをしながら「ふりかえり」を体験し、MFのまりさんが経験したデスマーチプロジェクトでの事例もご紹介しながら、成果につながる「ふりかえり」のコツについて、みなさんと考えていきたいと思います。
本テーマは、昨年の関西支部での初回から、東北スクエアでの開催を経、中部支部が3回目です。
すぐに使えるヒントだけでなく、プロジェクト経験者には、大きな共感が得られるものと思います。奮ってご参加ください。

◆ 所感
3つのチームに分かれてプロジェクト対抗、3回のワークを行いましたが、初回からドミノ 倒しの好成績が出たため、次回からの他グループの習熟がとて も早くなり、場がかなりヒートアップしました。ふり返り方は、グループによって差があり、リードするメンバーがいるかどうかで個性が出たように思いまし た。
ワークを通して、開発プロジェクトを疑似体験し、ふり返りによって次の作戦へのフィードバックを行うのは、新人研修やチームビルディングなどに使える汎用性、拡張性ががあると感じました。
グループの発表を聞き、全体にうまく行った話が多かったので、大きな失敗があった場合には、どのような気づきがあったか、とても興味があります。
デスマーチの事例では、まりさんの実体験に基づく重みを感じました。多様な立場のメンバーが、次の仕事に散っていくハザマに設定した場づくりや、メンバーの心理状態に配慮した工夫にとてもインパクトがありま した。(すみやん)

今回のプログラムは、関西支部、東北スクエアに続いて3度目の話題提供でした。
このプログラムでは、ドミノゲームを通してプロジェクト経験のふりかえりを疑似体験していただき、さらに「ふりかえりをふりかえる」ことで、成果につながるふりかえりのコツを探求します。
毎回ドミノゲームの中で、様々なドラマが繰り広げられ、多様なふりかえりがされています。
今回の中部支部では、さすがモノづくりのお国柄。どのチームも右肩上がりに改善が進みました。
その分、事故や事件も少なく、「それでも前に進む、ふりかえりのコツ」を学ぶにはドラマが足りなかったかもしれません。
私のデスマーチプロジェクトのふりかえり経験から、ふりかえりを行うことで、どんな事実を集め、何を共有し、何が得られるのか、をお伝えしたつもりです。
様々な現場で、厳しいプロジェクト経験であっても、ふりかえりの場を持つことで集合知と集合感情が共有され、それらが消化されて血肉となることを願っています。(まり)