第18回:2006年4月15日 ファシリテーションってなあに?−ファシリテーションの説明をファシリテーションで考えよう!−中部支部

第18回中部支部定例会 議事録

■日時 : 平成18年4月15日(土)    13:00〜17:30
■場所 : 東桜会館  第1会議室
■参加者 : 会員(22名) オブザーバー(1名)  計23名<50音順>
□中部支部
 安藤さん、宇井さん、岡嶋さん、加藤聰さん、加藤誠さん、川上さん、
 菊池さん、北川さん、木津さん、下谷定司さん、下谷理恵さん、田村さん、
 鳥羽さん、戸松さん、西園さん、林さん、東さん、久田さん、牧野さん、
 松浦さん、森さん、森部さん
□オブザーバー参加
 吉川さん
■進行役 : FAJ中部会員 牧野さん 、加藤 誠さん
■テーマ :「ファシリテーションってなあに?」
      −ファシリテーションの説明をファシリテーションで考えよう!−
■ねらい :
・2つの事例から、ファシリテーションのスキルを利用して「ファシリテーションとは何か」を説明できるようになる
・参加者全員が「参加して良かった」「スッキリした」「楽しかった」と満足してもらう事。
■スケジュール
13:00 オリエンテーション & アイスブレイク
・チーム内で自己紹介と他己紹介(他人紹介)を行った
・ブレーンストーミングでチーム内のグランドルールの作成 
・チーム分け 4チーム(チーム茶、プロッキー、なりゆきまかせ、KK.MAY)
13:50 事例1「若き主任の悩み」〜ある会社での課内会議にファシリテーションを導入して問題解決や職場の活性化を行うために、ファシリテーションとは何かを各チーム毎に考えてもらいました。
皆の意見をグラフィッカーが直接ホワイトボードに書くチームや各自がポストイットに書き込み(発散)模造紙に貼り付け(収束)、皆でチームの意見のまとめ(合意形成)を行った。
14:40 グループ発表(各チーム 5分)
−発表方法は各チームにお任せしました−
1)発表方法は中部始まって以来のロールプレイにての発表が多く、"居酒屋"にて先輩が後輩に「ファシリテーション」を説明するチームや、1人2役によるロールプレイにての発表もありました。
 迫真の演技で一瞬心を奪われてしまったのは私だけでしょうか?
2)「ファシリテーション」とは?
a)「会議が良い結果を出す手法」
・効果  職場、会社が元気になる
・内容  場を和らげる、心をつなぐ  
みんなの意見が出てきて(発散)→収束→合意形成を行いベクトルが合う→色々な事が決まり行動に移す→組織の問題解決ができる→みんなが元気になる
b)「組織の力が表に出てチーム全員が笑っていい時間を過ごす。そして、最後に納得する結果が生まれる方法」 
c)「君の悩みを解決するのがファシリテーションなんだよ」
チームビルディング→発散→収束→合意形成→アクションプラン
メリットとしては自由な発言ができて全員の納得感を得てやる気を引き出すこと
15:00 休憩
15:10 事例2「子供にファシリテーションを説明する」
〜ある小学校教師からの相談で学級会等の話し合いを円滑に進め、今後のクラス活動にみんなの意見を反映するために「ファシリテーション」を導入していきたい。そこで、小学生に「ファシリテーション」とは何か?をわかりやすく説明するにはどうしたら良いのかを皆さんに考えてもらいました。
事例1と同じチームにてそれぞれファシリテーター、FG等担当を決めて話し合いを 行いました。
16:00  グループ発表(各チーム 5分)
−事例1同様発表方法は各チームにお任せしました−
1)事例1同様教室でのロールプレイの発表があり、とても楽しく引き込まれた発表でした。
2)「子供にファシリテーションを説明する」       
a)安全マップづくり等少人数によるチームワーク作りを行い、グループ体験をし、その後の意見の出し合い、振り返り、気づきを引き出す時間こそ「ファシリテーション」の出番がある。
グループ体験後の話し合いの後、これが「ファシリテーション」だと子供たちに説明する。
b)「全員参加での話し合いで生徒全員が気持ち良くなれるもの!」
 専門用語を使わないでわかりやすく説明する。
 皆で話し合いのルールを決める(例えば発言には拍手をする)
 全員参加で誰もが意見を言えるようにする
 納得の結論が出る
c)最初に「ファシリテーション」をわかってもらうために体験学習を行う。ねらい〜みんなが意見を出せる、違う意見も大事だとわかってもらう
d)少人数体験WSによってファシリテーションを体験させる(楽しめたり、体を動かすような興味をもてるもの)
・チームビルディング〜役割の明確化、当事者意識をもつ
・積極的に皆が発言できるような場を作る
アウトプットとしては、喜びを味わい、皆でやった達成感を味わうようにする
16:30  円座を作って、全体での振り返り
17:00  終了

■牧野さんの所感
 協会ではじめてファシリテーターをさせて頂きました。とても良い経験でした。ファシリテーションに親しんでいる方が多く、とても楽しくできました。本当にありがとうございます。
 コミュニケーションとは、意思の疎通です。意思が通じるためには、本音が自然に言い合える場が必要です。しかし、場は自然に生まれません。ファシリテーターとメンバーが努力して作り上げていくものです。とりわけファシリテーターの役割は重要です。
 正直、プロセスに上手に介入できませんでした。ちょっと違うかな〜と思っても、うまく伝えられず、自分の力不足を再認識した場面がありました。力量を上げて、そんな場作りに役立てるようになりたいものです。プロセスに自然に介入できるようになりたいと思っています。
 自分にとって貴重な体験でした。是非、みなさんも一度全体ファシリテーターを経験してください。

■加藤さんの所感
 今回初めてファシリテーターをやらせて頂きました。Mさんにおんぶにだっこの状態でしたが、やって良かったという感想です。やっぱり場のデザインから自分の頭で考えてみないとやはりファシリテーターの実感は沸きません。ぜひ会員の皆さんもファシリテーターをやってみて下さい。なにせここFAJ中部は中部ラボ="実験の場"ですから!
 そこで、今回の反省点としては、WS作業中、アウトプット、振り返りについてファシリテーターとしての適切な介入が足りなかった点です。アウトプットに関しても発表についての突っ込み等をもう少し行っても良かったのではないか?また、振り返りにもう少し時間を取り、もっと介入しても良かったのではないか?と反省しています。
 また、参加メンバーからも「プロセスに関しての振り返りが無かった」という意見も頂きました。ただ、本当に参加メンバーが楽しそうで、できれば私もメンバーとして参加したかったという感想でした。
 "全員がファシリテーターのFAJ中部を目指して!"