第7回:2005年5月23日 ファシリテーション・グラフィックの極意〜 鉄人対決 加藤さん(関西支部)VS  八木さん(東京支部)〜中部支部

第7回中部支部定例会 議事録

■ 日時 :2005年5月23日(土) 13:00 〜 17:40
■ 場所 :中部自転車協議会 9階会議室
■ 参加者:
  ・鉄人: 加藤さん、八木(健)さん
  ・会員: 明石さん、足立さん、石田さん、 井関さん 、壱橋さん、伊藤さん、井上さん、梅谷さん 、大角さん、加藤さん、川上さん、川端さん、木津さん、 北川さん、杉浦さん、田川さん、戸松さん、 長谷川さん、早川さん、久田さん、三浦さん、森野さん 、八木(浩)さん、矢野さん、芳本さん&下谷夫婦
  ・ ビジター参加: 伊澤さん、長田さん、廣瀬さん、安形さん
  合 計 33名 (過去最高の参加者数)  
■ 担当 :戸松さん (全体ファシリテーター)
■ テーマ:「ファシリテーション・グラフィックの極意」  〜 鉄人対決 加藤さん(関西支部) VS  八木さん(東京支部)〜
■ ねらい: ファシリテーション・グラフィックの極意を、鉄人のグラフィックの観察と実践から体得する。
■ 目標: 定例会終了時には、フォシリテーション・グラフィックのコツを一つでもつかみ、自分なりの グラフィックのイメージができている。 
■ 内 容
13:00
1.オリエンテーション           ファシリテーター:戸松さん
(1)今日の定例会の目的の確認
 今日の定例会のねらい、目標の確認(承認)と両鉄人の紹介をする。
(2)FAJ 中部定例会初参加の方の自己紹介
 初参加者の自己紹介との今日の定例会への期待なども表明してもらう。

13 : 20
2.アイスブレイク (体を使ったもの)        担当:下谷夫婦
(1) 両手で " じゃんけんポン! "
 【ゲーム説明】
 ファシリテーター(以下F)が前に立ち、片手(左手)をあげて、参加者は 右手をあげて" じゃんけん " をする。ただし、後だしじゃんけんの方法で、最初のじゃんけんポンで 両方 グーを出し、次の " ポン " のかけ声で、参加者は右手で(F)の左手に勝つものを出す。
(例)
(F)がグーの場合はパーをだす。次に、(F)が右手と参加者の左で" じゃんけん " をして、後だしで(F)の右手に負けるものをだす。 
(例)
(F)がチョキの場合はパーをだす。 最後に(F)が両方の手をあげ、(F)の左手に勝つように、右手には負けるように 後だし( " じゃんけんポン "参加者は" ポン " のタイミング)でだすゲーム。
(F)の両手を見て瞬時に判断して、じゃんけんをしなければならないので最初は難しい。
(2) 体でアンケート
 【ゲーム説明】
 会場の中で、窓側を 100 % YES 、壁側を 0% にして、ファシリテーターの質問に対する解答を、立位置で表現する。
  〔質問〕
   ( 1 ) 今日の定例会への期待度   
       結果: 全員70%以上 ほとんど90%以上
   ( 2 ) 私はファシリテーション・グラフィックが得意だと思う
       結果: 全員50%以下という謙虚な答え、(立場上、鉄人加藤さんだけ50%)
   ( 3 ) 私は内心、鉄人よりファシリテーション・グラフィックが上手いと思っている
       結果: 全員30%以下 さすがに本音は言えなかったようです。
   ( 4 ) 定例会終了後には私も鉄人になっている
       結果: 全員30%以下 
       皆さん、ファシリテーション・グラフィックは難しいと考えているようです。でも、本音では皆さん自信があるようでした。
 
14:00
3. ファシリテーション・グラフィック 
ファシリテーター:戸松さん
  鉄人対決 加藤さん(関西支部) VS  八木さん(東京支部)
  【進め方】
  安藤さんと下谷(夫)が以下のテーマで対談をし、両鉄人にグラフィックを書いてもらう。
  テーマ: 「ファシリテーションとグループコーチング」
  ※両鉄人の素晴らしいグラフィックは下記の写真をご覧ください。

14:20 
4. 鉄人対決の振り返り 「グラフィック観てみてどうやった?」    
    
ファシリテーター:戸松さん グラフィック:加藤さん
  【参加者の皆さんからの質問・疑問に両鉄人が疑問にお応えする】
   Q1:「マジックの色の使い方って、意味合いが違うの?」
   A1:一応以下のように分けています。   (by 加藤さん)
       ふつうの意見 ・・・ 緑、茶  
       重要な意見 ・・・ 青
       メチャ重要な意見 ・・・ 赤、黒

   Q2:「紙(空間)の使い方のコツを教えて」
   A2:あまり深く考えていません (両鉄人)
      → 加藤さんと八木さんには明らかな違いがあった
   真中から書く (加藤さん)  ⇔ 時系列に書く(八木さん)
   ・ マインドマップ的
   ・ 議論の流れが残る
   ・ 議論の全体をサッと観られる
   ・ 着実にロジックを追える
   ・ ロジックが欠落する可能性がある(前後の流れが分からない)
   ・ 議論が逸れたときの パーキングロットを 用意する必要

  Q3 :「ファシリテーターとグラフィッカーは分けた方がいいの?」
  A3:現実には、人員に制限があるので、同一人が行なうことが多いです。 分けた場合には連携が必要です。(by 加藤さん)
  Q4:「グラフィッカーは書記とは違うの?」
  A4:グラフィッカーは議論を構造化、整理して議論を深めたり、新しい考えを創造したりすることを支援する役割です。
     だから、見せ方に工夫が必要です。 書記は議論のプロセスを残すために記録している人のことです。
     (議事録を作成するため)
       ← でも、議事録って読んでいる人いるの?(下谷(夫))
   Q5:「テーマについての専門知識は必要なの?」
   A5:テーマについての知識があった方がよいので、事前に勉強をする必要があります。全く知らない分野のグラフィックは難しいです。  (by 加藤さん)
      知っているにこしたことはないですが、知らない人がFGをやっても役に立つと思います。わからなければ参加者に聞けばいいです。 (by 八木さんの体験談より)

   Q6:「グラフィックを書く際に、鉄人なりのルールはあるの?」
   A 6:まず、タイトルや参加者名を記入する、模造紙に番号を振るなど、自分なりのルールをつくっています。
     (by 八木さんの体験談より)

   【最後に両鉄人からのメッセージ】
    「まずペンをとって書いてみよう!!」
      (職場でも自ら WB の前に立って、グラフィッカーの役をやってみよう!)
  【対談での反省点】
  対談者がファシリテーション・グラフィックを見ずに、一方的に話すという形式をとったため
   ・ グラフィックを見ながら対談の内容を深めるという相互作用がなかった。 
   ・ グラフィッカーが分からない言葉を確認することができなかったなどの反省点があった。
   ※ グラフィッカーの状況を考えずにマシンガントークをしてしまったことを反省しております。(下谷(夫))

15:00  休憩

15:20
5. みんなでファシリテーション・グラフィック体験!!
      
    対談司会:下谷(夫)
 両鉄人 加藤さん(関西支部)と八木さん(東京支部)に対談をしていただき、全員がその内容でファシリテーション・グラフィックを書く。 
 テーマ :「ファシリテーション・グラフィック上達の極意」 
 ※ 両鉄人の対談の内容は、関西本部 森野さんと中部支部 井関さんの素晴らしいグラフィック(下記の写真)でご覧ください。
   壁一面に模造紙を貼り付けでグラフィックする姿は壮観!でした。

16 : 00
6.みんなの作品を鑑賞&相互講評  

    ファシリテーター:戸松さん
 参加者全員が書いたグラフィックを相互に鑑賞し合う特にコメントを求めた方へ、両鉄人と参加者から講評、感想をフィードバックした。
   ※ 皆さんそれぞれ素晴らしい作品でした。全部を掲載できないのは大変残念です。
    また、両鉄人はそれぞれの作品に大変暖かい、的確なフィードバックをしていただきました。それらを全て掲載したいのですが、スペースの関係で割愛させていただきます。

17 : 00
7. 〔参加者全員の感想〕 皆さんお疲れ様でした!    
ファシリテーター:戸松さん
 ・ とにかく、両鉄人のグラフィックは素晴らしかった!! (12名)
 ※加藤さんの芸風が変わったとの指摘に対して、 " 八木さんの芸風がわかっていたので今日は違う芸風にしました " とのことです。
 ・参加者一人ひとりが参加できた(手と頭を動かした)のが良かった(10名)
    →  参加者の人数がちょうど良かった。 全員が体験できた
 ・ファシリテーション・グラフィックには見せる技術が重要だと思った。(3名)
    →  見やすい字が書けるようになりたい。
    →  明日からペン習字の練習をしようと思った。
 ・他の人のグラフィックは大変参考になった。 (3名)
    →  こんなに多様な書き方があるんだ、と思った。
 ・模造紙は(失敗できないので)書きにくかった。 (2名)
 ・ファシリテ−ション・グラフィックはテクニックよりマインドだと思った。
    →  多様性、異質を受容すること。相手を理解することが重要だと思った。
    →  話しの真意をつかむことが重要だと思った。
    →  話しのとらえ方が大雑把だった。(反省)
 ・グラフィックのポイントは(key wordを抜き出す、要約する、まとめること)だと思った。
 ・グラフィックのスキルアップがファシリテーターのスキルアップになると思った。
 ・自分のグラフィックのやり方を体験できた。
 ・中立の立場でのかかわり方を学びたい。
 ・ 自分で書くのは難しい (対話形式のため)。
 ・日常の会議でもこれからどんどん活用したい。
 ・グラフィックの色の使い方を学びたい。
 ・(グラフィックが上達した)新しい自分に会いたい、
 ・ファシリテーターとグラフィッカーの関係がまだ腑に落ちない。
   
【両鉄人の感想】
 ・今回参加させていただき、私たちも大変勉強になりました。 ファシリテーション・グラフィックはやってみないと分かりません。 皆さん!実践あるのみです! とにかく書く!書く!書く! 八木さんが「とにかく書くこと。 書くものがなけれが紙ナプキンにでも僕は書きます。」 と言われた言葉が心に残っています。 (まさに鉄人の至言!)

17:30
FAJ中部支部 ホームページ担当委員とニューズレター担当委員を決定
      ホームページ担当委員  八木(浩)さん
       ニューズレター担当委員 下谷(夫)
       みなさんご支援をよろしくお願いします。

17:40 終了

※ 次回の予定
    日時 :6月18日(土)  13:00 〜 17:00
    場所 :中部自転車協議会  9 階会議室
    テーマ:「全員がファシリテーター ?! 」
    担当 :八木 浩一さん

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