第38回:2008年01月19日 ワールドカフェで思いを紡ぎ、ファシリテーションのビジョンをつくろう中部支部

FAJ中部支部 20081月度定例会 議事録

■日時  :2008119() 13:001730

■場所  :名古屋会議室 シャトル栄店

■参加者:会員29名、非会員8名 計37名

(関西キャラバン隊:大野さん、宮田さん,東京キャラバン隊:笹野さんを含む)

■担当  :ビジョン・キャラバン隊中部チーム 上井、鳥羽、林、野口

■テーマ :「ワールドカフェで思いを紡ぎ、ファシリテーションのビジョンをつくろう」

■趣旨

FAJ会員および非会員(見学者)の全員で、ファシリテーションのビジョンづくりに取り組みます。ワールドカフェの手法を用いて,会員11人の夢や思いを共有し、新たなファシリテーションのビジョンづくりに試みます。

 「ビジョン・キャラバン隊」が九州・関西・中部・東京・北海道の順に、各支部でのビジョンを繋ぎ、その集大成として5月に九州で開催される全国フォーラムでゴール、非会員も交え、1000人規模の会員総意を反映した1つのビジョンにまとめあげます。まさに時空を超えた全国縦断合同ワークショップです!

■プログラム内容

◆オープニング 13001325

 1.中部キャラバン隊の担当者(上井)より、開始宣言。

  ・支部長(安藤)よりあいさつ。全国ビジョンづくりの意義説明。

  ・中部キャラバン隊紹介(中部:上井、鳥羽、野口、林(有志))

 2.担当者より、本日のねらいとスケジュールの説明。

<ねらい> ワールド・カフェの手法を用いて、会員一人一人の夢や思いを共有し、新たなファシリテーションの5年後のビジョンづくりを試みる。

 ・他支部キャラバン隊の紹介(関西:大野さん、宮田さん)(東京:笹野さん)

 3.参加者自己紹介

  一人ずつが順番に、名前と今の気分を言ってチェックイン。

◆アイス・ブレイク 13251350

 1.年男・年女の方(堀さんはじめ3人)に前に出てきてもらい,袋に入ったお菓子を節分の豆まきのように放り投げてもらう。同じ種類のお菓子を受け取った参加者同士が同じチームとなり,テーブルごとに座る。

 2.関西定例会で初登場した「ファシリテーション君(段ボールでできた人形)」を関西支部の大野さんと宮田さんに連れてきてもらう。

 3.各テーブルで,このファシリテーション君のニック・ネームを考える(5分)。

   

◆ワールド・カフェ 13501525

 1.担当(野口,上井)から,ワールド・カフェの説明をする。各テーブルのホストを決める。

<テーマ>「ファシリテーションを通じて,5年後どんなじぶんになりたいですか?」

2. 第1ラウンド(25分)

テーマに基づき,思い思いにおしゃべりをし始め,対話を楽しむ。自分の思ったことをテーブルの上の模造紙に落書きをしていく。

3.第2ラウンド(25分)

ホストを残し,メンバーは他のテーブルに行き,それぞれで話題になったことなどをきっかけにして,テーマについての対話を楽しむ。

4.第3ラウンド(25分)

メンバーは,元のテーブルに戻り,よそでの話題などを紹介したり,元のテーブルの模造紙に,新たに加わった落書きを見たりして,テーマについてさらに掘り下げ,準備されたコーヒー飲みながら対話を楽しむ。

<休憩> 15251540

◆ビジョンづくり 15401700

 1.担当(鳥羽,林)から,ビジョンづくりについて説明をする。具体的な映像としてイメージできる例を補足説明する。例「アメリカは,1970代には月に人類を送る(人類は立つ)」

<テーマ>

  5年後実現したいファシリテーションのビジョン(各フィールドで考えてみよう)

   ・・・どんな社会(場)で何が起きているか?そこで私は何をしているか。

 2.各自がテーマに基づいた自分(私,私たち)のビジョンをつくる。

 3.九州・関西支部で作成されたビジョンを大野さん・宮田さんに説明してもらう。

 4.自分とよく似たビジョン同士,または同じフィールド同士でチームを作る。

   その際,先ほど説明のあった九州・関西のアウトプットも加えて,自分たちのチームでのビジョンを作成する。

 5.各チームで作成されたビジョンを発表する。その際,作成のプロセスや九州・関西のアウトプットのものとの関わりも発表する。

   

◆クロージング 16501730

 振り返りシートに

  ・「今,どんな気持ち?」

  ・「プログラムで気付いたことは?」

  ・「明日から何する?」

  ・「キャラバン隊,運営委員,参加者へのフィードバック」を各自記入。

◆振り返りシートから(抜粋)

 ・楽しむことができました。現在の実践のレベルは異なるものの,エネルギーを頂くとともに,一つの方向性として,ヒントもありました。

 ・九州・関西の気持ちが伝わってきて,充実したものになっていました。6人は少し多かったかもしれません。また,テーブルの間をもう少し広げて頂けたら,さらに障害が無くて,話しも進んだと思います。

・W/Cのポイントは「場」の作り方と「問い」の文言です。そこを練り上げず,ただ単にメンバーを替えて話し合うだけでは,単なる井戸端会議になります。場を「1.任せる(手放す)」,「2.保持する」,「3.支配する(コントロールする)」は,それぞれ意味が違い,今日は1だったような気がしました。

◆担当者として

 ・まさに時空を越えて、九州・関西の思いをしっかり受け継ぎながら、中部の思いを重ねつつブラッシュアップでき,東京へたすきを繋げることができた。

 ・ワールド・カフェ,ビジョンづくりのチーム・ワーク共に,場に問いかけたテーマが充分こなれていなかったにもかかわらず,のびのびとした話し合いが行われた。結果として,地域,教育,産業,政治,国際社会など様々な場でファシリテーションが息づいている姿が各チームで描かれた。

 ・ワールド・カフェの場の作り方や質問に対して,意見をいただいた。まさに運営者にとって「気付きのダイヤモンド」と言っていいくらいの価値があった。

 ・中部の定例会で考えたビジョンが,中部支部の中で,より具体化され実現に近づいていくことが確信できた。