第40回:2008年03月15日 体験!リーダーズインテグレーション〜上司と部下の関係性を促進する技法〜中部支部

■日時  2008年3月15日(土)13:00〜17:15
■場所  東桜会館 第1会議室
■参加者 会員47名 見学14名
■担当  堀さん、安藤さん、西野
◆テーマ 体験!リーダーズインテグレーション 〜上司と部下の関係性を促進する技法〜
◆概要   リーダー(上司など)にファシリテーションを理解してもらうのが難しい、といったとき、*リーダーズインテグレーションを実施すると、リーダーとメンバー共に、様々な気づきがあり、ファシリテーションの重要さが体感できる。
こういったリーダーズインテグレーションを実際に行ってみて、どのようにリーダーとメンバーの理解が進むかを体験した。
また、リーダーズインテグレーションを通して、うまくファシリテートするためには、どのようにしたらよいか、その本質と応用は?といったことについてGr討議により理解を深めた。
    *リーダーズアシミレーションとも言う。
◆内容
  ○オープニング (40分)
          ・本日の狙いとルール、ファシリテーター、リーダーの紹介。
          ・見学者の一言自己紹介。(アイスブレイク)
          ・<ミニ講義>リーダーズインテグレーションとは?
          ・チーム分け。(5人のリーダーの島に分かれる。)
           リーダー:堀さん、安藤さん、鳥羽さん、クニ坊さん、林さん
  ○ワーク1 リーダーズインテグレーション前半戦 (50分)
          ・リーダーズインテグレーションの手順、グランドルールの説明。
          ・リーダー退室。
          ・メンバーから意見を出す。
            (1)リーダーについて知っていること
            (2)リーダーについて知らないこと(知りたいこと)
            (3)リーダーに知っておいてほしいこと(期待すること)
            (4)チームがリーダーに(貢献)できること
           **リーダーをよく知らない場合は、リーダー=FAJと考えて頂く
  ○休憩 (10分)
          ・メンバー退室、リーダー入室。
          ・リーダーは回答を考える。

  ○ワーク1続き リーダーズインテグレーション後半戦(30分)
          ・リーダーが回答する。
  ○ワーク2  リーダーズインテグレーションの本質とファシリテーターの役割について考えるワーク 
         ・<ミニ講義>リーダーズインテグレーションの意図開き、ジョハリの窓
           について(20分)
         ・Gr討議(50分)
            10グループに分かれ、グループ毎に話し合い。
          テーマ1)リーダーズインテグレーションを促進するためにファシリテーターは
             何をすればよいか?
          テーマ2)リーダーズインテグレーションやその本質は、どういう応用が考えられるか?
  ○Gr討議内容の共有(25分)
         ・壁に張り出した模造紙を各自閲覧して回り、どのような話し合いがなされたかを共有。
         ・共通項を2〜3個拾い上げ、軽く全体まとめ。
  ○全体振り返り、フィードバック(30分)
         ・今日学んだこと、気付いたことの話し合い。(Grで。)
         ・振り返り用紙の記入、Grメンバーへのフィードバック。
  
  ○終了、会場復元
<Gr討議内容から ーリーダーズインテグレーションを促進するためにー>
 ・リーダーズインテグレーションの目的、目標、進め方(ルール)をメンバー全員で共有する。
途中でも確認する。
 ・(1)〜(4)の問の流れは、この順にやる。
 ・(3)(4)は出にくい傾向があるが、?の知っていることをしっかり洗い出すと、(2)(3)(4)の意見が
具体的に出やすくなる。
 ・ひとつの話題が出ると、しばらくその方向で話が進んでしまい、別の話が出にくいところがある。
 (慣性の原理が働く。)
 ・こんなことを言ってもいいんだという雰囲気ができると意見が出やすい。
 ・ファシリテーターの、視点を広げる、引き出す問いかけがあると深まる。
 ・リーダーに対し、そうだったんだ!という理解が進むと、リーダーとメンバーの間の距離がぐっと縮まる。
 ・ でリーダーが回答し、 でメンバーの意思や気持を確認することでメンバーの双方が納得感
を得ること
  ができる。ここで得られたコミットメント(約束、公約、責任)がチームづくりの大きな活力となると考
  えられる。
   〜より質の高いコミットメントを引き出すためには、自己開示しあうこと=信頼関係をつくることが必要である。〜
(他への応用)
・リーダー以外にもメンバー、家族、ビジョンに対しても使える。
 
<感想> 
リーダーとメンバーのよい関係性を引き出すのに、非常に効果的なワークだということがよくわかりました。泡の会で、参加者の方から伺った、「失敗はない 。たとえリーダーに厳しい意見が出されても、以前よりもお互いの理解を深めることができ、リーダーズインテグレーションをする前よりも悪くはならない。」とのご意見が、この手法の良さを言い表していると思います
一方リーダーの方々からは、「もっとキビシイことを言われるのかと思ったけれど、実際はそれほどでもなかった。」という声もあり、質問内容にハラハラしていたものの、もう少し突っ込んでくれてもよかったのに・・・、といった、ちょっと複雑な気持ちもあることを伺いました。ですが、リーダーも 参加者も、皆さん結果には満足をされていたようです。
私共中部支部にとっても、支部長交代の時期に当たり、新支部長鳥羽さんへ、エールを送ることができ、タイムリーでとてもよかったと思います。これで、中部支部のチームとしてのまとまりが一層強くなって、ファシリテーションを学ぶ場として、さらに発展して行けることを期待しています。(西野)