中部支部イベント 2010年11月20日 体感!ファシリテーション・ベーシックス ルビーセッション中部支部

<ルビーセッション報告>

■日 時: 2010年11月20日(土) 10:30〜15:40
■場 所: 名古屋国際会議場 会議室131・132
■参加者: 38人(会員/一般の人数詳細不明)
■セッション担当:柴田朋浩・鳥羽秀人(中部支部)、ファシグラサポート:村岡千種(中部支部)

◆テーマ:チームで成長 〜対話から学ぶ〜

◆ねらい(支部イベント案内文より):
世の中はますます変化のスピードを速め、多様化、複雑化した社会へと進んでいます。その中での組織のあり方や人の関わり方・働き方についても変わりつつあるようです。"学習する組織"、"自己組織化"、"モチベーション3.0"等、いろんな概念や理論が花盛りですね。
私たちは生きていく上で、何らかの組織や集団と関わらずにはいられません。多様な人たちが集まりつながって、一人ひとりの能力を発揮しながら協働の質を高める。そんなチームが作られて、成果の達成やレベルアップができるといいですね。組織やグループのリーダーとして、あるいはメンバーとして、どうその営みや人の関係に働きかけていけば活気あるチームがつくられ、自らも成長できるのでしょうか?
このセッションでは、グループワークでの体験と対話を通じて、チームのあり方やその中での関わり方、ファシリテーションの意義について共に考える場を持てたらと思います。活き活きとしたチーム作りをしたい人、チーム活動を通じて自分を成長させたい人にお勧めです。

◆内容:
(あらかじめ5〜6人のグループに分かれて着席)
I.セッション・オープニング(10:30〜10:55)
・狙い・スケジュール紹介
・チェックイン(参加の動機、セッションに望むこと)
II.グループワーク?「ペーパータワー」(10:55〜12:00)
・課題提示「制限時間内にできるだけ高いタワーをつくる」
・グループ毎に作戦(10分)・製作(10分)
・結果確認
・グループ毎に次の4つ観点でふりかえり:目標の明確化・共有、役割の明確化・共有、仕事の進め方の共有、関わりや関係性
・ミニレクチャー「コンテントとプロセス」、「チーム・ビルディングのモデル」
III.対話の時間と昼食(12:00〜13:50)
・説明「対話とは?」
・テーマ提示「チーム活動を効果的に促進するには?」
・昼食〜各グループ毎に対話
・各チーム発表
<主なキーワード>
−チームの存在目的・目標の共有化
−ふんいきづくり、場づくり、環境づくり
−マインド
−メンバー間の理解、語り合う、コミュニケーション、人間関係づくり
−"ing"の活動
−小さな成功体験
−困ったチャンへの対応
VI.グループ・ワーク?「チームタワー」(13:50〜15:10)
・課題提示「自グループを表現したタワーをつくる」
・グループ毎に作戦(15分)・製作(15分)
・結果共有
・グループ毎にワーク?と同様の観点でふりかえり
・ミニレクチャー「グループの成長モデル」
V.セッションふりかえり・クロージング(15:10〜15:40)
・個人ふりかえり→全体で共有(数名にインタビュー)
(1)「チームとして成長したと感じた瞬間は?」
<主な意見>
−互いに受け入れ合えたとき
−信頼しあえたとき
−ネガティブな意見を言えるようになった
−達成感を皆で味わった
(2)「あなた自身が学んだこと、活用したいこと」
<主な意見>
−答えのない対話って大事
−相互理解すること
−否定語を使わない
−マインドマップを学んだ
・グループ内チェックアウト

◆参加者の声(アンケートより)
「チームの成長した姿がタワーにあらわれていてとっても良かった」
「参画意識の高い人達のディスカッションは本当に気づきが多い」
「人と係ることの楽しさを再確認しました」
「ぜひ職場で素敵なタワーを作りたいと思います」

◆担当より
・5月のファシリテーション・フォーラムで南山大学の中村先生に提供いただいたセッションを土台に、先生ともご相談して「チームの成長」に焦点をあてたプログラムを試みました。5時間程度のセッションで「チームの成長」を実感できるかどうか?がポイントでしたが、?客観的に目標の明確なワーク→?理解を深めあう対話→?目標の開かれたワークとステップを追うごとにグループの成長ぶりを伺うことができ、参加された方も実感を得ていただいたようです。
・後日、中学校の教師をされている参加者の方から、ペーパータワーのワークを取り入れた授業(国語!)を試みたとのうれしいフィードバックをいただきました。
・今回、あえてファシリテーターを立ててのワークにはしなかったため、ファシリテーションとプログラムとの関係が分かりにくかったかもしれません。ファシリテーターを立てる場合とそうでない場合で結果がどう変わるかを体感するプログラムにも発展できるなと思いました。
・支部イベントは、通常の定例会よりも非会員の方が多く、ワークを楽しんでいただけるか心配でしたが、それぞれのチームで盛り上がっていたようで安心しました。チームによって、完成したタワーもずいぶん違いましたが、気づきも様々だったようで、セッションを提供する側としても楽しかったです。