2018年2月 第149回 赤テーマレポート:「堀さんと考える「学習する組織」 -あなたの職場は、「学習する組織」ですか?-」中部支部

堀さんと考える「学習する組織」 -あなたの職場は、「学習する組織」ですか?-
◆実施日時:2018年2月17日 (土) 13:00~17:30
◆定例会担当:小椋浩一(ぐら)、上井靖(うわい)、山田夏子(なつ)(以上、FAJ中部支部)
◆話題提供者:堀公俊(FAJフェロー)
◆会場 / 部屋番号:東桜会館 第1会議室
◆参加者数:ファシリテーター(チーム) [1] 名 + 参加者 [45] 名(会員:38 名、一般:8名、計46名)
◆プログラム概要
1.イントロダクション(堀さん)
-『「学習する組織」入門(小田理一郎著)』の紹介
-関西支部での同ワークショップ開催の感想
2.ディシプリン①/5:自己マスタリーワークショップを体験してみよう(堀さん)
-ハイポイント/ヒーローインタビュー的ペアワーク
3.ディシプリン②/5:システム思考の観点で自分を振り返ってみよう(堀さん)
※説明と事例提示のみ
4.ディシプリン③/5:メンタルモデルワークショップを体験してみよう(堀さん)
-書中『推論のはしご』を堀さん持参の『免疫マップ』に差し替えての個人ワーク
5.ディシプリン④/5:チーム思考の観点で自分を振り返ってみよう(堀さん)
-ダウンローディング→ディベート→ダイアログ→プレゼンシング(グループダイアログ)
6.ディシプリン⑤/5:共有ビジョンの観点で自分を振り返ってみよう(堀さん)
※『氷山モデル』の説明のみ
7.全体ふりかえり(堀さん)
◆参加者コメント
・体系的な説明のおかげで「学習する組織」の全体像が理解できた。
・ワークの体験ができて良かった。
・実務に使える内容だった。
・自分のメンタルモデルの深掘りは有意義だった。
・氷山モデル、免疫マップのフレームワークが良かった
・安心安全の場でよかった。
・対話のプロセスをいきなり目指すのではなく、ダウンローディング、ディベートのプロセスを踏むことの有効性を感じた。
<改善ニーズ>
・スライド投影が見づらかった。資料が手元に欲しかった。
・説明に難しい箇所があった。
・丸一日でも良いと思う。
<今後のニーズ>
・ぜひ2018年度も堀さんを呼んで欲しい。
・組織開発系のテーマに継続的に参加したい。
◆担当者振り返り
満足度平均は4.67と非常に高かった。さすが堀さんである。
特に、P400ページもの大書の再現であり、関西合宿でも一日半かかったワークである。それをたった半日に短縮しながらも、短さに対する参加者の不満はほぼなく、「全体像が体系的に理解できた」「丸一日でも良いと思う」などと言わせる力量は、さすがの一言。
やはり、参加者に合わせて、やるべき部分とやるべきでない部分を明確に分け、やるべき部分はしっかり時間配分をして進める。やるべきでない部分についてはその理由も明らかにしつつ、エッセンスだけを短時間できっちり説明し、質問受け入れた上で次に進める。その緩急が素晴らしい。
もちろんご自身でも、類似テーマについて何冊も書かれていることもあって、進行の"引き出し"の豊富さや、個々の箇所の説明に関する説得力が、時間の短縮や進行の円滑さに大いに寄与したこともまた、確かである。
さらには、その数ある"引き出し"から、ディシプリン③メンタルモデルワークショップのフレームワークを書中掲載の『推論のはしご』に問題があると見て、『免疫マップ』に差し替え、結果としては見事、その部分に関する参加者からの満足度コメントが一番多かった、、、というのは、マネのできない離れ業だった。
担当者の振り返り、と言いつつ、堀さんに全てお任せのワークとなったが、参加者の満足度も高く、個人的にも大変勉強になった。
「堀さんに学ぶシリーズ」として中部支部ではほぼ春の風物詩となっている本件だが、参加者からの要望もやはり多いので、来年度もぜひ企画して堀さんにお出ましいただきたいと、早くも考えている。