2019年11月 第169回 赤テーマレポート:「みんなの言葉をロジカルにとらえ、まとめ、分析しよう! ファシリテーションで新QC7つ道具を活かせ!」中部支部

1.実施日時:2019年11月16日 (土) 13:00~17:30

2.会場:名古屋市南生涯学習センター 第2集会室

3.担当:がっくん、たっしー、とばっち、とく

4.参加者数: 参加者 11名
       参加者の内 会員11名

5.プログラム概要: 
 1.オープニング
   ・目的、ゴール、スケジュール、グランドルールを説明

 2.グループ分け&チェックイン
 3.QCについて説明
 4.グループワーク1(連関図による原因の解明)
  ・テーマ:Aグループ「会議での発言が少ない」、Bグループ「全員参加の会議ができない」
  ・連関図の説明後にグループごとに、テーマについて原因を追究し連関図を作成
   連関図作成後にグループワーク中に感じたこと、気づき等を個人でメモ
 5.グループワーク2(系統図による対策の立案)
  ・テーマ:グループワーク1と同じ
  ・系統図の説明後にグループごとに、連関図で得られた原因より対策を立案し系統図を作成
  ・系統図作成後にグループワーク中に感じたこと、気づき等を個人でメモ
 6.グループワークの振り返り
  ・グループごとにメモを基にグループワークを振り返り、その後全体で振り返り内容を共有
     (以下、主なコメント)
  ・テーマに対して参加者の背景が違うので原因が考えにくかった
  ・ある参加者がテーマに似た個人体験談を開示してくれたので原因が考え易かった
  ・各自で付せんに原因を書き出してから整理したので時間がかかった
  ・他の人が付せんに書き出した内容の理解が違っていた
  ・ひとつの一次原因から深掘りしていけばうまくいったかも・・
  ・「能力」「組織」などの要因ごとに原因をまとめようとしたので、マインドマップと近いのではと思った
  ・連関図での原因の表現を変えて対策とする方法は一見ムダに思えたが系統図にまとめて追加の対策を考えやすかった
  ・連関図のほうが自由なイメージが強くアイデアがより多くでた
  ・連関図で高次原因が複数の原因になっていると、線が引けたときは全員がすっきりできた
  ・系統図の対策は、実行できるレベルまで、と指示があったため自分事で考えられることまで落としこめた
  ・「部長がいる」等の具体事例を共有して始めたのでアイデアをよく出すことができた
 7.対話
   新QC7つ道具を活用するためにファシリテーションをどのように活かすかをグループごとに話し合い、全体で共有
     (以下、主なコメント)
  ・手法を使う前に理由や意図を説明し、手法を使う理由を共有する
  ・制約なしに自由に考えると意見が出しにくいので、対象や範囲を決める
  ・経験の差などで発言する機会が偏らないように発言する順番を決める
  ・どの手法を使うかみんなで話し合って決める
  ・問題について各自の認識や前提を共有する
  ・人数が多いと連関図や系統図にまとめにくいので、2~4人程度のグループに分かれる など
 8.チェックアウト

6.参加者コメント
 ・QCについて再学習できた
 ・新QC7つ道具の他の道具も少し知りたかった
 ・自分の職場で使えるヒントを得れた
 ・テーマ設定が自分事として考えられるネタにすれば良かった
 ・カオスが自然に発生し学び深いものになった
 ・ツールの意図を明確にして欲しい
 ・テーマと内容の整合性を見直して欲しい
 ・新QCってやっぱり使いにくいことが明確になった。連関図に代わる新手法を試してみたいと思った
 ・気づきが多かった。実践に生かしたい
 ・ワーク→振り返りはもっと短く、広く、小スパンで行った方が良い

7.担当者振り返り

 手法(新QC7つ道具)の説明が不十分でQC活動の経験がない参加者の方には、グループワークが進めにくかったようでした。手法の習得が目的ではなく、体験した後の対話によるファシリテーションと手法の掛け合わせを考えることが目的だったので、進め方に問題があったなあと反省してます。また、参加者の皆さんより、対話の前に振り返りの共有の追加提案や、7つある手法からなぜ連関図、系統図を選択したかなどのプログラムの意図についての質問をして頂いたおかげで目的に近づけました。
 参加者のみなさん、一緒に企画を検討してくれた、がっくん、たっしー、とばっちに感謝します。今回の定例会で得られたアドバイスを参考にプログラムの見直しをしたいと思います。(とく)

 とくさん、MF、お疲れさまでした。 確かにグループワークは進めにくいところがありました。でもそれは連関図、系統図という手法の不完全さから生じたものだと感じています。ですが、ふりかえり、対話を長くとっていたことで不完全さから生まれたモヤモヤを参加者間でほぐすことができました(完全ではないですが)。 定例会後半は企画側が考えていたような流れにはならずに、参加者から自然発生した問いに答えていく形となりました。このことによって参加者側の理解が深まっていったように思います。このような臨機応変な対応を、自分だったらできたのだろうか?できるようになりたい、と思いました。また、今回は大半がQC未経験者という参加者構成でしたが、そのことでかえって気づきの多い場になったんではないかなとも感じました。 (がっくん)
 新QCの経験はないものの、職場の課題を解決する小集団活動としてとらえ、そのヒントが得られないかと企画に参加しました。ファシリテーションを学び半年経ち、各種ツールの引き出しは増えつつあります。しかし、そのツールを使う目的やメリットを丁寧に説明できていただろうか、参加者に不安な気分を与えていないか、改めて今回自分にとっての新ツールを体感することで気づくことができました。また、当日プログラムを進める上で悩みもありましたが、全員参加で前に進めようとしていた場は、さすがFAJとも思った場でした。そこからも多くの学びを得られました。
 とくさんには企画から当日まで「背中」を見させてもらいました!こんな学びの多い企画運営やってみたい!ありがとうございました。(たっしー)