2020年4月 第174回 赤テーマレポート:『私たちファシリテーターがやっちゃってること ~発言や場に起こることの前提となる「見えにくいモノ」に気付いてますか?見えてますか?~』中部支部

1.実施日時2020年4月18日 (土) 13:00~17:30

2.会場:オンライン会議システム「Zoom」

3.担当:飯島 邦子、小路 慎浩、津田壮彦、藤田 国和、星野 利夫、吉池 裕(五十音順、TOC×Facilitationサロン)

4.参加者数: 24名(受益者+従事者)

5.プログラム概要

【1】オリエンテーション
この場の目的、ゴールイメージ、ロール(参加者と企画メンバーの役割)、進め方(ゆっくり休み休み)、オンラインなりのお約束

【2】話題提供
FAJ基礎講座でも傾聴では、「判断抜きで理解しようとすること、内容を評価しない、先入観を持って勝手に解釈しない」と言われている。
でも、本当に判断抜きで聴けているだろうか・・・?

【3】耳の調律のアクティビティをアレンジして考えてみる

【4】対話

【5】ふりかえり

【6】チェックアウト

6.参加者コメント

・魔法の杖を求めたけど、やっぱり自分のあり方なんだ、と気づけた。無意識が影響することにも気づけた。
・あっというまの4時間でした。
・メソッドを学ぶのかな?と思っていたけど、想像以上にみんなと価値観の交換ができた。
・環境が変わってニューノーマル(対面できない)の中でも、人の話を聴く・見えにくいものを見ることの大切さは一緒。
・テクニック・手法に重きを置いているのかなと思ったが、自分のこころもちがもろに出るということ。相手にも自分にも前提があると知って、色眼鏡で見ないようにする難しさも感じた。
・見えないものがどういうものか言語化は出来てないけど、それが在ることに気づくことが大事。
・答えを横に置くことが出来るか、印象に残っている。
・価値観が一緒かと思っても、誤解もある。
・価値観合わせることは無理でも聴くことはしなきゃ。
・人の話は裏(背景)も聴く。普段あってない人は特に。
・信念対立アプローチとも繋がる。
・見えないもの気づかないものがありそうだ。意識を変えるだけで気づけるんだろうか?
・色んな地域から参加する人と繋がるオンライン。育っている環境も職場も色々な中で聴くということは、今までと違う聴くを求められているのかもしれない。

7.担当者振り返り

TOC×Facilitationサロン、初のオンラインワークショップを開催しました。

今回のテーマは、『私たちファシリテーターがやっちゃってること 発言や場に起こることの前提となる「見えにくいモノ」に気付いてますか?見えてますか?』

TOCというと論理的に整理して見える化していく・・・みたいに思っている方は多いと思うのですが、単に事実ベースのロジックを積み重ねていくだけでは整理できない、「見えにくいモノ」をテーマにしました。
対話の場における「見えにくいモノ」とは何なのか?感情なのか?価値観なのか?大切にしたいことなのか?
サロンメンバーのミーティングで起きたことと、TOCの考え方をベースにナラティヴ・アプローチの耳の調律マップの概念も混ぜて考える時間になりました。

とても見えにくく気づきにくいモノコトが、場には少なからず存在していて、それが見えにくいからこそ、無意識に排除してしまっているかもしれない・・そんなところに着目してみる時間を持つこと・・・この時間そのものが大事。これが今日のワークショップで作りたかったことです。

当初は、名古屋のリアル会場での実施を想定して、新しいコンテンツづくりに着手していたところに、この新型コロナ感染症の懸念からオンライン化したことで、地域を超えた皆さんに参加していただくことが出来ました。
もともと新しいネタの産みの苦しみがあったことに加えて、オンラインという環境での双方向性のワークショップということで、ハードな準備期間ではありましたが、無事終わってホッとしています。

終わってからのオンライン泡会では、企画秘話(というほど大げさではないですが)も語り合えて楽しかったです。

ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。(定例会担当一同)