2020年5月定例会 第176回 赤テーマレポート:「災害時のファシリテーション! ~ 「避難所運営ゲーム オンラインHUG(ハグ)」でファシリテーションスキルアップ! ~」中部支部

1.実施日時:2020年5月16日(土) 14:00〜17:00

2.会場:オンライン

3.担当:こめっと、いっちゃん、たっしー、ひとろん(FAJ中部支部) 

4.参加者数: 担当 4名 + 参加者 73名

5.プログラム概要

14:00~14:10 オープニング
14:10~14:25 避難所のイメージ共有・HUGの説明
14:25~14:30 進め方の説明
14:30~14:50 ブレイクアウトセッション1
14:50~15:00 休憩
15:00~15:05 ストップタイム1(話題提供者から被災地での体験を共有
15:05~15:30 ブレイクアウトセッション2
15:30~15:40 ストップタイム2(話題提供者から被災地での体験を共有
15:40~16:00 ブレイクアウトセッション3
16:00~16:10 休憩
16:10~16:35 ブレイクアウトセッション4
・避難所で一人一人が、できるだけストレスを減らして過ごすには?
・そのためにファシリテーションが役立つことは?
16:35~17:00 全体で共有
終了

6.参加者コメント

・ 定例会の前にGoogleスプレッドシートの説明会があったのはよかったです。
・ 複合災害で気を付けることがわかった。
・ オンラインでのHUG、挑戦的だなぁと思いました。
・ 体育館と教室の配置図は、別のスプレッドシートにしてもよかったかも。
・ 配置図と平面図の方向をそろえたい
・ オンラインでの合意形成の難しさもあったが、避難所運営という今まで考えたことのないことが身近になった。
・正解はないが、どうしたらいいのか知りたい。

などなど


7.担当者振り返り

今回は、多様性にポイントをおいたオンラインHUGを行いました。告知はしていませんでしたが、内容は多様性を重視した編集となっていました。
はからずしも、聴覚障がいの方がUDトークのサポートをしてくださる方とご一緒に参加してくださいました。中部支部としてもUDトークのサポートもでき、よりテーマについて考えることができる定例会となりました。
準備は大変でしたが、「参加してよかった」「オンラインのHUG 面白かった」などなどのご感想とHUGについてのフィードバックもいただけて、こちらも大変勉強になりました。
内容については、複合災害や多様な人たちがストレスが少ない非難所生活を送るためにファシリテーションが役立つことは?について考えていただけたことが、大きな財産になりました。
1か月もない中で(ある意味で緊急事態)スタッフみんなの力が結集して(チームビルディング)できた(パフォーマンス)ことも、ファシリテーションの力を感じました。
参加者に災害復興委員会の方々もご参加くださって、コンテンツがより深まりました。
(林)



・今回の定例会はもともと今年の3/21(土)にリアルで開催する予定だったところ、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、急遽、中止(定例会担当の気持ちとしては「延期」)となりました。そんな私たちの気持ちを汲んだ、中部支部 運営スタッフの後押しもあり、今回、急遽、実現の運びとなりました。実施までの期間が大変、短い中、引き続き、リアル開催が厳しい現状を受け、できるかどうかわからないまま、オンライン開催する前提で再スタートさせました。背景には今だからこそ、災害をテーマにした定例会を実施したいという担当者全員の強い意志がありました。
準備には様々なハードルがあり、中でも「HUGのオンライン化」は試行錯誤の連続でした。幸い、メンバーの中にメーカーのエンジニアがいて、彼のエンジニア魂に火が点いたおかげで何とか当日開催に漕ぎ着けたと感じています。
今回は接続人数がMAX80名を超え、4/10の臨時定例会に引き続き、ホストを担った私のパソコンが再びダウンしないかが一番の心配でした。
ホスト用パソコンでホスト以外の作業を一切、行なわなかったこともあってか何とか、無事、乗り越えることができました。
参加者の皆さんから直接いただいた声や、アンケートの結果なども受け、ぜひ、早いタイミングで改良版「オンラインHUG」を実施したいと使命のようなものを感じています。
そして、新型コロナウイルス感染症が世界規模での「大災害」となっている今、昨年に引き続き、今年も危惧されている気象災害、さらには、いつ起こるかわからない巨大地震・噴火などにより、「複合災害」となった時の備えに少しでもお役に立てられればと願っております。
(いっちゃん)


・まさにファシリテーションの「調査・研究」という定例会ができたと思います。
挑戦的なコンテンツ、そして約80人という大人数の参加で、アクシデントがなかったわけではありませんが、参加者1人1人が研究メンバーの一員のような姿勢で、アクシデントやツールの不具合もすべて学びの材料として受け止めてくれたと感じました。
多様性を受け入れながらどうやって避難所を運営するのか、その中でファシリテーションがどのように活かせるのか。
私たちが問いかけたかった内容からぶれずに、きちんと筋の通ったワークショップになりました。これは、プログラムのメリハリや役割分担のメリハリがあり、安定した場がつくれていたことがポイントだと思いました。
(高野)

・リアルができないことを逆手にとり新たな領域に挑戦する、企画側にとっても大変勉強になる定例会でした。ほんの少しの工夫で多くの人の学びを深められることに気付いたことは、NPOで活動することの可能性を感じました。
ファシリテーションという点では企画のプロセスがそれでした。時間がなく焦って物事を進めそうになりましたが、全員と対話しながら進める。また前日の突発リハーサルにも中部のメンバーが集まってくれ、親身になって相談に乗ってくれる。迷った時は想いに立ち返る。そんなプロセスを経たからよい定例会に繋がったのだと思います。
アンケートを拝読し、参加者の方々と共に調査研究できたと改めて感じています。企画メンバー、心まで沁みる経験談を教えてくれた災害復興委員会の方々、お付き合いいただいた参加者の方々、ありがとうございました!!
(田代)