2020年6月 第178回 青テーマレポート:合意の道も一歩から ~基本から対立解消まで、ファシリテーションのコツを学び練習しよう~中部支部

1.実施日時:2020年6月20日 (土)13:00~17:00
2.会場:オンライン会議システム「Zoom」
3.担当:ぐっちょ(FAJ中部支部)  話題提供者 加藤彰(FAJフェロー)
4.参加者数: 参加者:82 名+担当:7名
      (参加者内の会員 89名+見学者0名)
5.プログラム概要

1.ウォーミングアップ
 ・グループに分かれて、zoomの使い方、自己紹介
 ・再度グループに分かれて、google sliede使って4象限自己紹介

2.発散→収束型
 ・レクチャー
   発散ステップと収束ステップを分ける意識が大事
   発散→収束を2回回す
 ・グループ演習 
 ・ふりかえりのポイント解説
   場のデザイン
   発散
   収束
 ・ふりかえりグループワーク

3.対立解消型
 ・レクチャー
   対立時の合意形成の一連の流れ
   背景や根拠の引き出し・優先順位付けのステップを重視
   共通点の発見 
 ・グループ演習
 ・ふりかえりのポイント解説
   場のデザイン 対立点の確認
   背景や根拠の引き出し
   優先順位付け 共通点の発見
   解決策出し
   選択・最終決定
 ・ふりかえりグループワーク

4.全体のふりかえり
 ・本日の感想、勉強になったこと、合意のファシリテーションはこれが大事
話したい人は話す
   チャット書きたい人は書く

6.参加者コメント

【良かったこと・役に立ったこと】
・テーマがベーシックで良かった。
・ひさしぶりにちゃんとしたファシリテーターへのフィードバックをいただけて、学びになりました。
・加藤さんのありかた・言葉・進め方
・演習でいろいろな役割を経験できた
・自分の勉強不足がわかった。
・オンラインのFの質問の大切さが認識できた
・人のロープレからも学ぶことが多いです。
・グループの皆さんのプロフェッショナルな感じが良かったです
・ワークが実践的で、トレーニングになった
・オンラインへのチャレンジ、ファシリテーションへの愛を感じました。
・内容についてです。ファシリテーションの基本と、自分の成長具合が確認できました。
・普通に意見をまとめる合意するのと、対立意見をまとめる合意を比較できて分かりやすかった。演習課題も分かりやすかった
・ファシリテーターとしてプロセスを明確にして進める場面が多くあり、振り返りもファシリテーターの見る視点があったこと。
・基本的な方法論を知ることができた
・オンラインファシリテーションの難しさに触れることができた
・加藤さんのファシリテーターは素晴らしいなと再認識。
・ボードの情報が有効でした。
・すべて、素晴らしい会でした!
・インプットがわかりやすかった、ワークでの役割をみんなで分担しながらできた
・基本に忠実、自分の決めセリフを持つ!
・合意形成のプロセスと難しさがよく分かった。
・オーソドックスな手法を改めて学べ、良い気付きを得られた。
・肝が見えた。 メンバーがよかった。 いろんな方の意見が聞けた。
・ファシリテーションの練習をさせてもらって、勉強になりました。
・実際の場面でのヒントがたくさんありました
・加藤さんの著作を読むだけではなく実践の機会を得られて良かったです。
・運営がスムーズ + 資料が頂けてとってもうれしい
・ファシリテーターの経験ができたこと。
・加藤さんのファシリテーターすごく良かったです!合意形成で必要なポイントが分かりやすく理解できました。またすぐに実践の場を与えていただき、やってみると全然できない自分がいることの気が付き、チームの皆様からのフィードバックでさらに自分の改善点が浮き彫りになりました。ありがとうございました!
・基本的だが、大切な事を改めて学べました。加藤さん、中部支部のみなさんありがとうございました。
・"さすが、内容がとても良かったです。
テクニカルの皆さん、ストレスなく会議に参加できてとっても良かったです。"
特に対立軸での留意するポイントが体系立てて確認でき、自身の活用場面でのイメージが得られた。
・オンラインだからこそ、威圧的に感じさせないように気を付けよう
第二テーマの対立型を経験できたこと
・ファシリテーションのフィードバックの時間があったことがすごくよかったです。アナウンスも明確にあり、わかりやすかったです。ありがとうございました。
・同じグループの方から多くのアドバイスをいただけた事
・実際にファシリテーター役としてトライできたこと
・体験できたことがとてもよかった
・Zoomを使ってファシリテーションの議論ができたこと
・加藤さんの話しがとても分かりやすかった。
・加藤さんの声と間の使いかた
・ツール(Slides)の使用方法について、事前に練習する機会を設けてあると、ワーク前の使い方説明に時間をさけずに済んだかもです
・Googleスライドにあらかじめグループごとのシートが用意されていた
・ファシリテーターとしての進め方を明示して意識しながらワークを進めるプログラムで、気づきが多く得られました。
・共有の時間を長くとって一人でも多くの意見を出させること、聞くことが大事なことだとあらためて思いました。
・"ワークの後の振り返りタイムで、振り返りの方向性が示されていたので話しやすかった。感想ベースにならずプロセスをしっかりと見ることができた。(とはいえプロセスについて言語化することも難しい。他メンバーが明確に指摘されていて勉強になった)"
・久しぶりの参加で刺激を受けられた
・加藤さんの説明から演習、振り返りという流れが、理解を深める上で効果的であった。
・"合計形成のテーマとともにオンラインで実験的な定例会"
・演習前にポイントを説明するスライドが解りやすかった。
・実践的で勉強になりました
・①コンパクトかつ内容の濃い説明+②少人数でのワーク+③ふりかえりを繰り返してくださったため、①の説明の理解がより深まりました。
・事前に資料を送っていただき、途中で参照しつつ、終わってからも見直すことができました。対立解消の基本は知識としてありますが、鼻歌交じりにできるようになることと言う感覚がまず必要と言う言い方は面白く、それでないと、もっとタフな場には対処できないと言う言葉が心に残りました。

【改善がのぞましいこと】
・ワークは実践的であったが、前提が不十分であり、話の終着点に到することが難しかった。
・オンラインだと一部の人の意見がより強くなって、冷めていきますね。仕方がないですが。
・4象限自己紹介までの時間はちょっと長いかな。
・事前に、ツールの使い方の練習会があってもよかったかもしれません。
・ファシリテーターと対立を兼任するケースも学びたい
・数を増やすのか、ツール操作の快適性を追求するのか検討が必要かなと思いました。
・グループのメンバーが偏っていた(FAJ歴長め)。もう少し歴をシャッフルしてもらえたらより学びが深まったかもしれない。(個人的にはとても深い学びになりました)
・加藤さんの話は聞いていて面白いしためにはなるのだが、限られた定例会の場でどう消化するのか?はご検討ください・・・聞きたい気持ちはあるんだけどね。
・コンサル?講師?が沢山いますね。さりげなくマウントの取り合いっぽい(自慢、教えたい)雰囲気のグループだったな。正しさを目指されるのはちょっと嫌だった。
・ホワイトボードはスライドでなく スプレッドシートのほうが、様々なグラフィックツールを使えると思った
・この欄が適切かわかりませんが、申し込み時に会員番号の記載の項目になんとなくのモヤモヤを感じます。会員番号を入れることで非会員受付NGが色濃く出ているような印象を受けます。運営上必要なのかもしれませんが・・・
・議論の時間が短かったのでもう少し時間をかけられるといいのでは?
・グループワークのメンバーに最後の挨拶が出来ずに終わってしまった。
・人数は少ない方が良いと思う
・上記のツールの使用レベルを合わせること、Googleスライドがいつもより重く感じました。
・オンラインならではのアプリの使い勝手が悪い、手書きが出来ないことからくる時間の浪費、、、、。
・ファシリテーションに係るオンラインツールの使い方を別に設けたい
・オンラインでの長時間のプログラムには、20分の休憩も一回は設けていただけるとありがたいです。
・全体共有は人数が少なくても必要な気がしました。
・グーグル スプレッドシートが固まる不具合をもう少し解消できるとさらに良いと感じました。
・"対立のワークが皆さん言われていたようにこなれて居なかったので、効果が薄かったと思います。ふり返りで色々なアイデアが出ていたので、これからのブラッシュアップに期待します。
・加藤さんのムードと質疑などの受け止め方があって、安定と安心感がある場に思えました。同じコンテンツでも違うMFだと全く違うのだろうなーと、途中から思っていました。
・基礎講座での対立解消の章ではなく、参加者と一緒に研究する定例会として、段々とどんな研究目標だったかが分からなくなっていました。"

7.担当者振り返り

話題提供者が加藤彰さんということで、参加者がかなり期待して参加されたと思いますが、アンケート結果を見る限りは、多くの方が満足されておりました。
「内容の凝縮されたレクチャー」→「グループ演習」→「ふりかえりポイント解説」→「グループでふりかえり」という流れ(×2サイクル)が、4時間を超えるオンライン定例会にも関わらず、濃密な時間を過ごせたと思います。

また、ベテラン参加者からの様々な意見への応答、声の大きくない人からの意見の吸い上げなど、100名近くの参加者がいたにも関わらず、多くの方の声が場に共有されたこと、それでいて、柔軟かつテンポよく進められたことで、ファシリテーター、参加者双方向の安心の場が提供されてたと思います。
その中で、多くの参加者が、定例会のコンテンツはもとより、加藤さんのファシリテーション自体から学びを得たようです。

テクニカル面では、大きな問題はありませんでしたが、ツールを使用する際に、まだ不便さを感じられた方がいたこと、ツール使用の時間を別枠で準備してほしいというお声があったことから、まだこの点への対応は、改善の余地があると感じました。

今回は、話題提供者が著名な方であること、オンラインで全国に門戸を開いていたことから、ある意味イベント的な雰囲気もありましたが、中部支部研鑽テーマチームとしては、今回のコンテンツを活用しながら、会員のさらなる研鑽が図れる定例会を企画したいと思います。
(ぐっちょ)