2024年7月 第225回 テーマ1 レポート:社会的地域課題である孤独・孤立への処方箋のアイデアを出し合おう! 〜ゲーム"コミュニティ・コーピング"を通して~中部支部

1.実施日時 2024年7月20日(土) 13:30~17:30 

2.会場   東桜会館 集会室

3.担当者 ウわい(上井靖)、よこりー(横山祐一)、西田千晴さん(話題提供者、訪問看護師)

4.参加者数 
 会員:18名(担当(従業)者は含まず)
 会員(従業者):3名
 一般:6名
 合計:27名

5.案内文

 認知症・うつ病・運動不足による各種疾患、、、。
医療をめぐる様々な問題の最上流には、年々深まる「社会的孤立」が存在します。この孤立という病を、医療での薬ではなく、「地域での人のつながり」を処方する「社会的処方」に注目しています。
 今回の定例会では、孤立という病を地域の繋がりで治す方法を大いに促進するには、ファシリテーションは欠かさないと考えています。社会的処方の促進、人や地域のwell-beingに寄与するファシリテーションの可能性を探ります。
 内容は、高齢者・孤立者を地域の力で協力して救うボードゲーム"コミュニティ・コーピング"https://comcop.jp/ を通して、地域における分断や孤立への処方箋の社会的処方のアイディアを生み出すグループワークを展開します。
さらに、担当者の居住地域での事例を紹介し、ファシリテーションが社会的処方にどう役立ちそうかを探ります。
 先日開催されたファシリテーション・サミット富山2024のワークショップセレクションにて、今回のテーマで開催しました。参加された方々は、このゲームを通して、さらに関心を高められています。
 ご興味・ご関心のあります方、是非ともご参加ください。
▼4月19日付東京新聞・中日新聞で取材記事が紹介されました
https://www.tokyo-np.co.jp/article/322194?rct=life
 

6.プログラム概要

•はじめに
 ねらい、スケジュール、
 チェックイン
•コミュニティコーピングゲーム体験
 振り返り
•鳴子学区の事例紹介
•訪問看護現場での事例紹介
・全体振り返り チェックアウト

7.参加者コメント

・ゲームを楽しく体験出来た。内容が多くて、考えることが多かった。ゲームの中で、何がファシリテーションの要素だったのか、そこをもっと掘り下げたい。
・コーピングの大切さが分かった
・人のつながりが力になることが理解できる面白いゲームだった
・話し合いの場がとても楽しく有意義でした。
・楽しみながら学べるのがよかった
・ありがとうございました。内容にも運営にもプレゼンにも感動しました。
・他の団体とのコラボを進めてみたい。
・また来たいです
・学びの多い内容でした

8.定例会担当による ふりかえり

社会的処方をテーマにした定例会の第2回目。富山サミットで「予習」ができたために、しかも時間が約2時間あったために、今までにない私にとってのコミュコピ体験会になりました。参加者の皆さん、複雑で有名なこのゲームの飲み込みも早く、早い時点でチームがこと細かく協力しながらゲームをすすめます。1周してはゲーム全体を俯瞰し、それぞれのプレーヤーとしての個性を生かしながら、次の一周の作戦を練りゲームが進みます。この辺りは流石ファシリテーターの集まりだなぁと感心しました。感想を4文字熟語で考えるという遊びも織り交ぜるという余裕も見られ驚くばかりです。しかも振り返りの中では住民カードの悩みに心を寄せる場面のありました。休憩中には、「このゲームでは社会的課題へ関心を持ってもらう関心を豊かにするものにはなるが、課題解決にはつながらないね。」という本質を突く声もありました。この辺りが第3弾をするならテーマになるのかもしれないなと思いました。(横山祐一)

・現場の状況を熱心に聞いてくださり、ありがとうございました。多様な方で繋がって、地域で困っている方がどなたかとつながる機会が広がると感じました。(西田千晴)

・昨年度開催したこのテーマの第2弾として、かつ、富山でのサミットにおいて、「社会的処方にはファシリテーションは欠かせない」の仮説のもとに、このコミュニティコーピングゲームを通して、人と人とがつながりを促進し、その関係性から、誰もが取り残されることなくwell-beingな状態への一人一人の意識やj行動の変容をおこすきっかけとなると感じました。FAJ内で、この資格をとられる方が増えています。社会課題に立ち向かうファシリテーターのあり方としても大いに参考になると感じました。(上井靖)