2024年1月 第220回 テーマ2レポート:みんなで納得して決めるには? ~No decision , No action~中部支部

1.実施日時 2024年1月21日(日)13 :30~17:00

2.会場  Zoom

3.担当者 とばっち じゅげむ

4.参加者数 
 会員:16名(担当(従業)者は含まず)
 会員(従業者):2名
 一般・見学:0名
 合計:18名

5.プログラム概要
0.オープニング
1.多数決での決定を体験する ~このグループでどこへ行こう?~
2.合意形成について基本を学ぶ
3.合意形成にチャレンジする ~このグループでどこへ行こう?~
4.ふりかえり(合意形成実践のコツを見いだす)
5.ふりかえりタイム&クロージング

【合意形成実践のコツ】
①場のデザインのスキル
・目的を最初に決める 
・何で集まって話をしているのか? の説明を先に行う
・今日は「このこと」を話し合うという"このこと"の認識を揃える
・進め方を参加者と合意する
・今決まっていること、今(今日)決めたいこと に戻る
・前提として、話しやすい安全な場が大事

②対人関係のスキル
・話合いの時の参加者の感情を取り、方向性の合致を判断する
・参加者としても率先垂範して発言を増やし、意見を出しやすくする
・パーキングロットを活用し、本日のテーマから離れていく物は別の場に話を振り、意見は聞く。
・手段/理由の問いを「所感」に変えると話しやすい

③構造化のスキル
・論点を洗い出して、示す
・メリット/デメリットを明確にして、違いや譲れない部分を明確にする
・相手がどこまで、妥協をしてくれるか見極める。
・脱線の中にも大事なこともある。進めながら決めていく。

④合意形成のスキル
・合意形成のポイントの「ニーズと手段」が難しいことを理解しておく
・ニーズから始めて合意したら、手段を決める
・実際に決めたつもりでも、ニーズを忘れて手段の話になることを意識する
・対話を通じて価値観、ニーズを知り、そこから合意を得る

6.参加者コメント
・しっかり傾聴することが、合意形成に繋がることを実感しました。
・意外と、原点回帰すると気付きが多かったです。
・コンセンサスゲームかな?と思ったらそうだった。とは言え参加者との関係性が低いままスタートするとこんな感じになるんだ、ということを体験できた。
・久しぶりに参加し、やっぱり、と思えることができました。ありがとう
・とばっちさんとじゅげむさんのやさしいファシリテーションが居心地よかったです
・みんなが納得して決まっていると思っていたので、後から振り返って納得していなかった人がいてびっくり...
・今回の「合意形成」に関して、題材を1個に絞ったというメリットは理解できたが、やはり現実とのギャップは少し感じる内容でした。しかし、初めて参加する私としては非常に良かったと思っています。
・今回と同様の昼間のオンライン開催の継続を期待している
・困った時の、対処方法まで考えておくことができてよかった。
・お二人での運営ということでしたがとてもスムーズで何も困ったことは無かったです。本日はありがとうございました。
・オンラインを続けて頂けるのであれば、Zoomの使い方など簡単にまとめた資料やYoutubeを紹介頂けるとより丁寧かと思います。(ホワイトボードやチャットの全員、個人になど)いずれにせよ準備頂きありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。
・FAJ中部への要望は、オンラインではスライドなどの説明資料があったので、今後リアル版でも参考資料の配布もしくは参加者でスライド資料(場合によっては一部のみ許可)と模造紙の撮影を原則可能として欲しいです。(自身の振り返りのため)

7.定例会担当による ふりかえり
・初参加2人、23年入会者5人で研鑽テーマのターゲットに合致した参加者が多かった。初参加の方でも率先してファシリテーターを引き受けられていた。
・合意形成には4つのスキルすべての総動員が必要ということを改めて認識した。特に、「場づくり」への言及が多かった。「目的」を設定しない(あえての)ワークだったことが、場づくり(そもそも)に立ちかえざるを得なかったのでは?
・最初に多数決のワークをしたことで、消化不良感が生じ。話し合うことの効果を実感しやすいプログラムにできた。共通する基準を捜して合意し、話し合う中で立ち戻ることの必要性を改めて感じた。
・「コツを見つけよう」の時間を設けたことで、調査研究事業としての定例会らしい定例会になった。又、グループワークと深掘りの時間を分けたのでメリハリある進行ができた。一方、ファシリテーター体験の機会は減ったので、事前のアナウンスが大事だと感じた。
・研鑽テーマの趣旨を案内文、冒頭に協調したことで参加者の関わり方の共通認識を持つことができた。場づくりは大事、と改めて感じた。