第22回:2006年8月19日 人間関係〜ファシリテーターのコミュニケーションスキル〜中部支部

■日時:平成18年8月19日(土) 13:00〜17:20   
■場所:東桜会館
■参加者: 合計 14名(担当3名を除く)
 鳥羽、加藤、上井(うわい)、天野、下谷(理)、内藤、牧野、林、小椋、谷口、佐々木(泰)、北川、大谷、佐々木(ま)
■担当:チームクニ坊
 久田邦博(クニ坊)、西園千江美(ちぃ)、長田泰子(yasu)(FAJ中部会員)
■当月担当運営委員:久田邦博
■テーマ:「人間関係〜ファシリテーターのコミュニケーションスキル〜」
■学習のねらい(クニ坊さんからのメッセージ)
 今年は「チームクニ坊」を編成して臨みます。定例会はリスク無き実践の場です。ファシリテーション中に感じたことを素直にフィードバックすることを考えています。
 そこで今回はファシリテーターとメンバーの内面にフォーカスを当ててみたいと思います。その上でコミュニケーションスキルの重要性について考えましょう。
 少々重い内容になりますが、その分成長できると思います。

■当日の流れ
13::05-13:15
(1)ファシリテーターの自己紹介、本日のテーマ紹介

13:15-13:30
(2)アイスブレーキング・グループ分け
各自が背中に画用紙を貼り付ける。
  第一印象を参加者全員と相互に書き合う。
  グループ分けはアイスブレーキング終了時点で近くの人同士で5人もしく4人
  グループを形成。初参加者が集中しないように調整。
  4人グループからの要請によりyasuさんがメンバーとして参加。
  以後5名グループ3組で進行した。

13:30-15:00
(3)ワーク1
テーマ:「中部フォーラムにおける寸劇のタイトルと内容を決定」
  ファシリテーションに入るまで3分間現在の自分の心を見つめる質問を投げかけた。
  各グループにて自己紹介。(アイスブレーキングの結果を振り返りながら)
  中部フォーラムの寸劇の状況について実行委員の加藤さんより補足説明有。
  観察者役の設定を提案。
・グループファシリテーション30分
・フィードバック:シート記入5分、フィードバック20分
 1 今の話し合いで「あなた自身」について気づいたことを書きましょう
    (「役割」としてのあなた、「一人の人」としてのあなた...について)
 2 あなたから見て、このチームでの「話し合いの充実度」は、どんな変化をしていましたか?(折れ線グラフで表してみましょう)
 3 「ファシリテーター」について気づいたことを書きましょう
   どんな点(かかわり、態度 等、具体的に)が、あなたに良い影響を与えましたか?
   どんな点が、あなたの取り組みへの気持ちを下げましたか?
 4 あなたから見て話し合いをしている「チーム」について気づいたことを書きましょう。
   誰の、どんな点が、あなたにどんな影響を与えましたか?
・全体シェアリング25分
   各グループから1名がフィードバックの状況を発表。
・気づきの点数化
   ワーク1での自分自身の気づきを1〜10の数字で表し付箋に記入。

休憩 15分間
 
15:15-16:30
ワーク2
・グループ分け
 気づきの点数順に並んでもらい、上位から5名づつで区切り、グループを形成。
 テーマ「ファシリテーターの人間関係スキルについて何が重要であるかを話し合ってもらう」
・グループファシリテーション45分
・フィードバック(内容は上と同じ)

16:30-17:20
当日の振り返り
(主な内容)
・話し過ぎる自分に気づいた。
・Fの難しさ、苦労が分かった。
・仕切ろうとする自分に気がついた。
・活気ある会議は心地よいことが分かった。
・「観察者」役ができてよかった。会議で話さない人は、こういう感じで会議に参加していることがわかったということが有意義。
・アウトプットきれいな形に持っていくことにとらわれずにやれば、もっともっと深いところが出せるのではと思った。
・対立や紛糾を納めてこそ、という気があり、これが次の課題。
・初参加ということで、「心地よい過保護」にFが関わってくれた。
その他、多くの気づきを報告していただいた。

■担当者から(感想ほか)
 クニ坊:最近私は会議中に自分自身の内面の変化に焦点を当てています。心の赴くがままに発言できない自分にFの運営の仕方が影響していることがよくありました。今回はワーク1でFの言語や非言語コミュニケーションから気づきを得て、ワーク2でその気づきを共有して頂くプログラムを考えました。ワーク1でフィードバックの状況からこちらの狙いと少しズレを感じました。もう少し対立的なことが起き易いテーマを選択すればよかったと反省しています。フォーラム実行委員として一石二鳥を狙ったことがミスです。ただ最終的には予想以上にワーク2が深い気づきに繋がり、当日の振り返りから「学習の狙い」に近いところまで行き着いたと実感し、冷や冷やながらも参加していただいた皆様に気づきというお土産をお渡しできたことに喜びを感じております。
 最後に私の想いを形にしてファシリテーションして頂いたちぃさんとyasuさんに感謝します。貴重な機会を与えてくださったFAJ関係者の皆さん、そして暑い中わざわざ参加して頂いた皆さんに心より感謝します。