第46回:2008年09月20日 『対立』についてじっくり考えてみよう中部支部

FAJ中部支部 2008年9月度定例会 議事録

■日時:  2008年9月20日(土) 13:00〜17:40
■場所:  つながれっとNAGOYA (名古屋鶴舞)
■参加者: 43名 (会員39名、一般4名)
■担当:  菊池岳信、北川芳一、鳥羽秀人、西野靖江(FAJ中部支部)

■テーマ:  『対立』についてじっくり考えてみよう

◆概要:  ワークの中で実際に対立を体験し、それからどのような気づきを得たかを全員で共有する。

◆内容:   〜(開始前) 飴によるグループ分け、テーマリストの配布
<開始> (30分)
○はじめの言葉 (導入、初回参加者への対応)
○チェックイン
名前と今の気持ちを発表した。
○アイスブレイク 
全員で輪になり、パチンと手を打ってそれをリレーする
「ぱちん」を行った。

◆ワーク1 (100分)
○テーマ出し
・テーマリストを読み、グループ内で賛成・反対が両方あるテーマ文を選ぶ。

○話し合い
・選んだテーマ文に対し、賛成か反対か、合意形成することを目標に話し合う。しかし、その間のプロセスを大事にする。

○グループ発表
・合意形成した結果と、話合った内容を発表する。
(休憩 10分)

◆ワーク2 (60分) 
○ワーク1の振り返り
・対立の起こったところ、自分が対処したこと、場の変化などを振り返りシートに記入。 
・振り返りシートを元に、グループ全体で、ワーク1を振り返る。

◆ワーク3 (45分)
○ワーク1から得たこと   〜パイロットファーム形式で全体討議〜
・輪になり、ワーク2の内容を発表する。
・「対立とは・・・」といった内容で、全体で話し合う。

◆お持ち帰り情報 (5分)
・ピーター・センゲ他著 「出現する未来」 の中の、U理論の紹介。

◆振り返り、フィードバック (20分)
・各グループで輪になり、振り返り用紙に記入する。
・お互いにフィードバックする。

◆全体振り返り (10分)
・グループ代表がコメントする。

<終了> 会場復元

■総括 (西野)

対立とは何か?について、ワークから引き出された気づきとして、コンテンツの対立だけでなく、それに絡む要因がいろいろとあることがわかってきました。
出てきた意見から、要因を簡単に整理すると、
・自分の意見 ⇔ 相手の意見 (コンテンツの対立)
・自分の立場、背景 ⇔ 相手の立場、背景
・自分の言動 ⇔ 相手の言動
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・自分の言動 ⇔ 自分の言動を見る自分(葛藤)
・合意形成したい気持ち ⇔ 言い負かしたくなる気持ち
・理性 ⇔ 感情
となり、こういったものが絡み合ってなかなか合意形成に至らないと考えられます。
実際にワークの中で合意形成の難しさが現れていました。

対立の状態をどうしたらいいか?について、大まかにまとめると、
・合意出来ているところと、出来ていないところを、書いて可視化する。 
・目的を確認する。
・発言の意図を丁寧に探る。
・感情の裏側にあるものにも意識を向ける。
となりました。
ここから、対立を解消するために、話し合いを整理し、お互いの理解を深めて合意形成の道を探るのがよいのではと、皆さんが考えられていることがわかります。

逆に、
・対立は手段であり、あえて対立は解消しなくてもいい。
との意見もありました。

対立のメリットとデメリットは?など、まだまだ対立についての話は 尽きないところであり、皆さんが感じられた一部分しか 表に出てきていない印象を受けました。

 時間制限で仕方ないところも ありますが、もっといろいろな意見を伺ってみたいところです。

今回このテーマを選んだ者の一人として、
○対立は、話を深め、課題が明確になり、目標に向けた歩みよりの前段階である。
と捉え、今後もどのようにしたら、対立をいい解決に結びつけていけるかについて考えて行きたいと思います。