第47回:2008年10月18日 あなたも目から鱗 カードファシリテーションの世界中部支部

FAJ中部支部 2008年10月度定例会 議事録

■日時:  2008年10月18日(土) 11:00〜17:30
■場所:  東桜会館
■参加者: 38名 (会員29名、一般9名)
■担当:  芳本賢治、伴由紀子、北川芳一、田村憲一、野口朋之(FAJ中部支部)

■テーマ: あなたも目から鱗 カードファシリテーションの世界

◆概要:  創造的な問題解決に威力を発揮するカードファシリテーションを学ぶ
◆内容: 
【導入】 (30分)
○はじめの言葉 (導入、初回参加者への対応)
○アイスブレイク
「じゃんけんゲーム」を行った。
1.北川さんの出した手に対して、勝つ手・負ける手を両手で出す。
2.片手で勝って、片手で負ける。
3.勝ち抜き戦。両手で手を出し、勝ちかあいこなら残る。

○グループ分け
1.FAJの経験年数(2年以上/2年未満)でグループ分け。
2.右脳/左脳で更にグループを分割する。
3.更に誕生日順でグループを細かく分け、1グループ3〜4人で9組を構成した。

【カードファシリテーション導入部】(60分)
○カードファシリテーションの説明
・発想法として有効なツール。
(演繹法でも帰納法でもない。両方の要素を持っている)
・言葉よりもラベルが中心になる。
・今回は時間の都合上、ラベル枚数に制限を設ける。
(4人チームは1人3つまで。3人チームは1人4つまで。)

○テーマ選定
・3つのテーマのほか、各チームが自由にテーマ設定できるようにした。
1.「ファシリテーションにおける笑いとは?」
2.「成人年齢を18歳に引き下げようという主張についてどう思うか?」
3.「地球温暖化対策としてコンビニの深夜営業を規制しようという
意見をどう思うか?」

その他、「定例会の楽しみ方」、「楽しい働き方とは?」というテーマが作られた。

○ラベルづくり演習
・島づくり練習シートを使用し、ラベルの書き方や
表札の書き方を学んだ。

【カードファシリテーション 実践】(240分)*途中休憩10分
○対話とスケッチ
・ファシリテーター役とタイムキーパー役を決める。
・らくがきタイム。話し合っている時にご自身が感じた意見や
気持ちを各テーブル上の模造紙に自由にらくがきする。

○ラベル起こし
・感じたこと、主張したいこと、疑問などをポストイットに記入。
・ラベルを3枚に絞る。

○空間配置
<1.関係記号ラベルの配置>
・書いたラベルを読み上げる。
・意味やマインドの近いラベルは近くに、遠いと思われるラベルは遠くに置く。
・ラベル同士の関係がありそうなところに、未記入の関係ラベル記号を置く。
(矢印など)

<2.島づくり>
・2〜3枚の意味の似通ったラベルを囲むようにヒモを置いて
一つの島にできるか検討。

<3.表札づくり>
・島の内容を端的に表すラベル(表札)をつくる。
・抽象化しすぎず、かつ一文で言えるような表札を作成。

<4.シンボルマーク>
・もっとも大きな島、もしくはラベルの主張のエッセンスを凝縮し
象徴的表現をする。

<5.要約文の作成>
・表札やラベルを参考に、図解全体が訴えかけようとしている内容や
作業を終えて抱いている気持ちや感想を文章化する。

【アウトプットの掲示】(10分)
・各グループが作成した図解や文章を壁に掲示。
個々で見て回る時間を設けた。

【ふりかえり】(10分)
・ワークショップの最中で、自分自身の行動、内面で気づいたこと
グループ内のメンバの行動に対して気づいたことなどを
ふりかえりグループ内でシェア。
メンバ一人ひとりへのフィードバックも行った。

【皆さんから頂いた「ふりかえり」の共有】
■効果あり!と感じた
・考えをまとめる力につながると感じた。
・少人数での議論に有効だと感じた。
・骨太の主張にまとまった。

■進め方で良かった点/要望
・進行へのストレスはなかった。⇔ ルールにストレスを感じた。
・少しずつハードルが上がったので理解しやすかった。
・時間とプロセスの説明があいまいだった。
・各ステップごとのゴールが明示されると良い。
・他のグループとの関り、意見交換が無いのが残念だった。

■発散、深みが足りなかった
・ラベルの枚数が足りないため、深みが少なかった。
・グループ人数が少なかった。
・数が少ないので抽象論になってしまった。

【感想(芳本)】
前回の東京もそうでしたが、fajで取り扱う場合、時間の制約を定例会でどうクリアするかが課題だということです。
感想にもそれらに起因する振り返りコメントを散見できます。

さらに今後の課題として、これをもとに異言語カードファシリテーションを作り出せるかということをあげることができます。
特に、ノンバーバルで〜そのためのマニュアルやルール、進め方にたくさんのヒントを頂き、参加メンバーの方に感謝します。
ありがとうございました。