第59回:2009年12月19日会議ファシリテーション実践事例交換会 〜聞いて、話して、明日からチャレンジ〜中部支部

中部支部 12月定例会 議事録

■日時:  2009年12月19日(土)
■場所:  東桜会館(名古屋)
■参加者: 30名(会員27名、一般3名)
■担当:  林加代子、北川芳一、小椋浩一、柴田朋浩(FAJ中部支部)

◆テーマ: 会議ファシリテーション実践事例交換会 〜聞いて、話して、明日からチャレンジ〜

◆概要:  
話し合いの場におけるファシリテーションについての実践事例をテーマに、みんなで情報交換し、話し合う。
成功事例や失敗事例、いろいろな工夫などを持ち寄り、聞いて、話して、来年の一歩を踏み出すきっかけを得る。

◆内容: 
1.定例会の趣旨とプログラムの説明
「今回の実践事例は、主に会議ファシリテーションについてであること」
「一方的な実践事例報告会ではなく、みんなが情報を出し合って
情報交換する場であること」
「来年の一歩を踏み出すきっかけを得ることを目指したい」
以上の趣旨を説明した。

2.事前ワーク資料(ファシリテーションへの取り組みについて)への記入
今年一年のファシリテーター体験回数、スキルアップを目指したか?
など、ファシリテーションへの取り組みについて書いてもらった。

3.実践事例発表
「こんなことから始めています」
「こんなに役立ってます、定例会ネタ」
「人の話を聞かない人たち、こうしています」
以上の三つの実践事例を三名の発表者が、一人10分で発表。

素晴らしい実践事例というよりは、身近な成功・失敗例を発表した。
これは、この後に実施するグループワークの時の呼び水的な位置づけとした。

4.事前ワーク資料(紹介したい成功・失敗事例、学びたいこと)への記入
実践事例発表を聞いて、自分のまわりの成功事例、失敗事例を書いてもらった。また、あわせて、ファシリテーションについて、学びたいこと教えてほしいことを書いてもらった。

5.グループ分け
ファシリテーター体験回数順に並んでもらい、体験回数が平均化するよう、グループを6チームに分けた。

 6.グループワーク1 <グループ内の事例共有>
グランドルールを説明した後、各グループで、自己紹介、役割分担を
行った。
その後、事前ワーク資料に各自記入した成功事例、失敗事例を
成功⇔失敗を横軸、スキル⇔マインドを縦軸としたマトリクスに張っていきながら、グループ内で共有した。それと合わせて、学びたいこと、教えてほしいことも共有した。

 (休憩 10分)

7.グループワーク2 <アイデア>
グループワーク1で共有した成功事例や失敗事例を参考にどうしたら
うまくいくかを、グループ内で話し合い、模造紙にまとめた。
グループワーク2の最後に、今回のワークを参考に、来年の私自身の
テーマを紙に記入した。

(休憩 10分)
8.各グループの発表
バザール型で各グループの発表を行った。
9.全体の振り返り
一人1分ずつ全員で振り返りを発表した。

参加者アンケートから
・実践例があり、具体例もあったので、理解しやすく楽しく参加できました。
・みんな、悩みは同じだなあと思いました。
・「持ち帰り」を作るのは、とても良い仕組みだと思います。
・議論の自由度が高くて、良かった。
・事例交換から、根源的な意味の共有につながる満足度の高い定例会でした。
・目的やゴールがわかりやすく、来年に向けてのアウトプットが出来ました。
・等身大でリアルなテーマがよかった。
・シンプルな構成でしたが、大変ためになりました。
・素晴らしい時間配分とコントロールでした。
・一つ一つのワークやプログラムの意図も明確に伝えると良かったと思います。
・最初の3事例について、質問の時間を取っていただけたら嬉しいです。
・F初心者の人と、経験者の人が一緒にグループワークできるのはよかったです。

◆担当者からの一言
・ファシリテーションの実践について、皆さんの経験談を豊富に聴けて、
しかもじっくりと議論できたので、大変有意義な定例会でした。
以下の3点で、メンバーに恵まれました。
ファシリテーションに対する共通理解
感情のコントロール
目的の共有
この定例会で大きな気づきを得ました。それは
「現場では"準備"ができます。たとえメンバーに恵まれなくても、
ファシリテーターの準備次第でうまくいくはず!」

・昨年までの実践事例発表会と違うコンテンツでしたので、直前までは、
グループ内で、事例がちゃんと発言されるのだろうかと心配しました。
グループワークになったら、そんな不安はすぐに消え、自分自身の立場を忘れ、グループメンバーの一員となって、ワークを楽しむことができました。
役割を忘れてしまったことを、この場を借りてお詫びします。
「ファシリテーターは場を信じ、任せれば何とかなる」    

・今回の運営では、「達成したいゴールイメージを共有し、それを目指した
話し合いをしたこと」と、担当者4人が協働(相互作用)つまりファシリテーションを実践したことがよかったのではないかと思います。

・「実践は身近なところから」という思いで作り上げたテーマでした。
結果的に等身大の持ち帰りの多い定例会になったように思います。
今後も自分たちの成長をふりかえられるように、このテーマで
定期的に企画していきたいと思います。