第63回:2010年4月17日 〜頭と心と身体を使った体験学習!リーダーシップアドベンチャー研修〜中部支部

FAJ中部支部 4月定例会議事録
■ 日 時: 2010年4月17日(土) 13:00〜17:30
■ 場 所: 東桜会館 集会室
■参加者: 44名(会員38名、一般3名、トレーナー3名)
◆ テーマ:体験学習型ファシリテーション
〜頭と心と身体を使った体験学習!リーダーシップアドベンチャー研修〜
◆ トレーナー:リコー・ヒューマン・クリエイツ(株) 河村広雄さん、加藤明香さん、渡辺恒夫さん 
◆ 担 当 :加藤 誠、北川芳一、柴田朋浩 (FAJ中部)
◆ 目 的(狙い)
体験学習を自ら体験し、その狙いや効果を実感する
・体験学習型研修で狙っていること
・体験学習型ファシリテーターとして心がけていること
・代表的アクティビティ(活動)を知る
・室内型アクティビティの体験から学ぶ
<体験学習の流れ>
トレーナーから課題が出題される

      ↓

チームで話し合い
共有→発散→収束→合意

      ↓

体験学習サイクル

   Activity   Reflecting

  体験・実行→ 振り返り

    ↑     ↓

  Transfer Generalizing

  展開・応用 ← 一般化

<担当者からのメッセージ>
従来は、理論・知識習得が中心でした、そして今"心の教育"に注目が集まっています。
「非日常の環境下で、今起きている事実を体験することで、人が本来持っている資質・能力に気づき、成長のきっかけが掴める」という野外でのアクティビティ(活動)の事例紹介と室内でできる
アクティビティを体験することで、体験学習サイクルを実感していただきます。
ファシリテーターとして、チームビルディングや問題解決を実施する上でのヒントを一緒に学びましょう。
◆ 内 容
13:00-  オリエンテーション(あいさつ、トレーナー紹介、連絡事項ほか)
会場は椅子だけであり、胸名札は今回使用しないとのアナウンスがあり、
「運動できる服装で集合してください」とのこと、どのような運動だろうか!
「頭と心と身体を使った体験学習」って、普段のワークショップも体験学習だけど、どこが違うのだろうか? など興味深々で始まりました。
13:30-  講 演
アドベンチャー教育とは、、
リーダーシップアドベンチャー研修の基本理念と4つの約束、
基本理念  ・体験学習サイクル
・フルーバリューコンストラクト
・チャレンジバイチョイス
4つの約束  ・一所懸命 ・安全に ・公正に ・楽しく  
トレーナーの心得など
「答えはトレーナーから出さない」「プロセスと結果を重視します」
との話を聞いて、トレーナーって言っているがファシリテーターなのだと
わかり身近に感じた様子、話より早く体験したいと空気が蔓延してました。
14:20-  ウォーミングアップとアイスブレーク
体調確認---トレーナーを真ん中にし全員が円になる、心身のチェックを親指で一斉に表現する(上向き--絶好調、横向き--普通、下向き--不調)
不調者ひとり一人にその理由を確認する、無理に運動をしないように配慮した。
前後左右---全員で手を繋いだ状態で、トレーナーが前と号令したら後ろへ飛ぶ右の号令で左へ飛ぶ、次は全員声を出しながら反対方向へ飛ぶ、そして
トレーナーの号令と反対の声を出しながら号令の方向へ飛ぶ
最初は手を繋ぐのも気恥ずかしい状態でしたが、うまく飛べない人が出るたび
に賑やかに笑顔が多くなった。
14:40-  自己抑制の解除とコミュニケーション
ラインナップ---全員喋ることを禁止で、誕生年月順に並ぶ
チーム分け----円の状態で、(1)(2)(3)(1)(2)(3) 3つのチームに分かれた
14:50-  課題解決と意思決定
ネームトス----円の状態で、今日呼んで欲しいニックネームをボール投げしながら誰かに投げる、その間に全員のニックネームを覚える
短時間でチーム全員のニックネームを覚えることができてびっくりしていました。
フープ潜り----全員手を繋いだ状態で、フラフープを頭から足を通して時間を競ういかして短時間でフープを潜れるか話合いを行う、体験学習サイクルを実践した。
ジャグリング---円になって自分より遠くの人にボールを投げる、ボールに触れるのは1回限りとすることで軌跡ができあがる。その軌跡通りにボールをいか
に早い時間でパスし合う事ができるかタイム短縮に何度も挑戦した
目標時間にいかにしたら到達できるか、PDCAを回すことを繰り返すことで、
自然と目標達成意識がチーム内にできていた。
納豆リバー----全員一列になり先頭から河に足場を確保しながら進む、足場から落ちた・足場が流されたら全員元へ戻ってやり直し
競争意識を持ち、PDCAを回す、諦めないでアイディアを出すなど夢中でした。)
16:50-  振り返りと決意/共有
一番印象に残ったこととその理由、今後への活かし方
あなたはどんな役割でしたか?どんなことを大切にしましたか?
体験から何を学んだか、みんなで共有しました。
質疑応答、連絡事項、会場整理ほか
<担当者の感想>

短時間でしたが、初めは引いていた感の人も夢中になって楽しく学習をしていただきました。
以前にも同様の研修を受講した人の感想ですが、前回と違い格段の学びがあったその理由はトレーナーの運営力の違いとのことでした。
事後のアンケート(下記)では、当初思っていたより有意義が内容であった、色々な気づきがあった、フォーラムでも頑張ってとのエールもありました。今回の体験を友人知人に紹介し、多くの人にFF2010(5/29-30)に来ていただきましょう。

 <アンケートから抜粋>
・身体をほぐすことが、心をほぐすことに通じるということは新鮮でした。
・終わったあとの気持ちが、とても前向きになっていることが印象的でした。
・参加前は「遊び」のような感じだろうなぁ、あまり仕事には活かせないと高を括っていたが、フタを開けてビックリ!充分活かせる素晴らしいワークだったと思います。
特に「各人の役割は?」と問われた点。
・グループで提案をし、改善しあって、心をひとつにして目標達成に向け努力をしました。
その結果が達成できたこともあり、皆の心がひとつになったことの気持ち良さ、さわやかな感情を共有できたと実感できました。
・気づいたことは、「自分以外から意外な発想が出る」「身体を動かすのは楽しい」「名前を覚えてもらうと嬉しい」。
・知らぬ間に引き込まれていた自分に驚きました。
・もう少し運動がメインになるのかな?と思ってましたが、思ったより心についてがメインでそれでいて軽やかな感じで良かったと思います。
・共同体験を通してメンバーとの一体感を感じました、人本来の持つ素晴らしい能力だと思います。
・机上での頭が痛くなる様な研修体験とは違い、気づき、学びが身体でわかり身につきやすい。
・トレーナーが前面に出て参加者を一生懸命にさせるのではなく、参加者が自ら一生懸命に動けるよう仕掛ける手法が参考になりました。
・研修室や会議室で長時間やらされる研修よりも数倍楽しくチームの皆の新しい一面が発見できる。
・楽しいアクティビティでした、課題が面白く予想以上で満足しています。ついついコンテンツにはまり込みすぎて、チームとしての役割や場の空気への意識がなくなっている自分に気づきました。
・頭だけを使うより身体を使うと非常に短い時間で個々の壁が取れると感じた。
・チーム力を高める上で、メンバー間の連携が重要であること、「周囲への気遣いができないといけない」
「場の雰囲気も高めなければいけない」「常の声かけをすること」など、小中学校で学んだことかもしれないが忘れていたことを思い出す、良いきっかけとなりました。