第73回:2011年3月19日 明日から使えるファシリテーションを体験しよう 〜場は変化する〜 〜〜今、そしてこれから私にできることとは?〜〜中部支部

中部支部 3月定例会 議事録

■日 時: 2011年3月19日(土) 13:00〜17:30
■場 所: アクトシティ浜松 コングレスセンター2階 22・23
■参加者: 41名(会員24名、一般17名)
■担 当: 大場則子、小池利和、牧野剛、森愛喜子、鈴木まり子、西野靖江
(FAJ会員)

◆テーマ: 明日から使えるファシリテーションを体験しよう
      〜場は変化する〜
      〜〜今、そしてこれから私にできることとは?〜〜

◆ねらい(定例会案内文より):
3月11日の東北関東大震災で被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げますとともに、一刻も早く、支援物資が届き、少しでも心安らぐ日々が戻りますことを切に願います。
日本ファシリテーション協会中部支部は、これから始まる復興の道のりで役立つことができるよう、定例会にて学びを深めて行こうと考えています。
今回は、予定を変更し、〜〜今、そしてこれから私にできることとは?〜〜として、皆様と一緒に話し合っていこうと思います。

明日から使える方法とは?場が変化するとは・・・?
話し合いが何となくうまくいかないとき、その原因は、話し合う場の設定にある
のかもしれません。
少しの工夫で、引き出される意見の傾向がぐっと変わったり、みんなでより深い意味に気がついたりすることもあるのです。それは何により、もたらされるのでしょう?
簡単な手法で、話し合いの雰囲気が変わって行く様を体験してみてください。
きっと、今までとは違う話し合いをしてみたくなるのではいでしょうか?
今回の企画は、ファシリテーションに初めて触れられる方もベテランの方と共に、会議の場を作り上げて行く過程を感じて頂けるとうれしいです。
ファシリテーション活用による、話し合いの楽しさ、奥深さを是非味わってみて
ください。

◆内容:
I.オープニング  挨拶および連絡事項

II.オリエンテーション

III.ワークショップ

(1)グループ分け   FAJ定例会参加回数でラインナップ

(2)自己紹介     「出身地」と「実は私・・」

(3)ダイアログ1回目 2人組「地震のとき、どこで、何をしていましたか?」
          「地震、津波のニュースを聞いて、どんなことを思いました
          か」
          お互いの話をしっかり聞く、遮らない、判断しない、想いを
          素直に受け止める。

(4)ダイアログ2回目 2人でダイアログをしたことを、グループで共有し、さら
          に6人でダイアログを続ける。
          グラフィッカーはファシグラする。「今、そしてこれから私
          に出来ることとは?」

(5)バザール     休憩時間に、模造紙を貼りだし、バザールをする。

(6)全体話し合い   全員で輪になる。各グループから代表を一人出してもら
          い、その人たちから話し始める。
          まず、グループで話したことを共有し、それから話を進め
          る。誰が話に入ってきてもいいが、そのときに話すのは一人
          だけ。

(7)個人振り返り   ふりかえりシート(時刻/出来事/感じたこと/学んだこ
          と、気付いたこと)に個人で記入する。

(8)グループ振り返り 最初の6人グループで、振り返りをする。
          ファシリテーションスキル、マインドと結び付けて解説を入
          れる。

VI.つぶやきシートの記入 
  各自今日の定例会感想など何でも自由につぶやきを記入。書きたくない人
 は書かないでOK。

V.クロージング
・全体での振り返りおよびシェア
・担当者振り返り・お礼のことば、連絡

◆担当より

・浜松で定例会を、という目標を達成することができて、大変うれしいです。プ
ログラムについては、チーム内で積み重ねて来た内容があったのですが、震災直後ということで、急きょ内容を入れ替えました。
定例会では、皆さんの、復興に向け何とかしたいという気持ちを強く感じられた
ことに加え、話の範囲が、被災地への支援物資の話から原発の話まで、そして、想定されている東海・東南海・南海地震への備えについてまであり、問広く深いことが伺えました。そんな中で、東北の現地では、、多くの人が厳しい局面であっても、一つ一つ切り開いている現実があります。ファシリテーションがそんな人達の役に立てればと、強く感じています。
 プログラムを振り返って、全体話し合いは、もう少し工夫をした方がよかった
と思っています。
定例会企画も運営も、さらによいものを目指せるよう、浜松で開催したことを糧
に、今後も進めて行ければと思います。(西野)

・震災から間もない定例会の開催には内容を含めて様々な迷いもありましたが、ファシリテーションに関心のある非会員の皆様に直接御会いできたこと は、私達にとって大きな励みとなりましたし、個人的にも多くの気付きを頂きましたので、やはり実施して良かったと思っています。

今回は初参加者が多いことから、ファシリテーションのある場を体感し、また日常の行動に繋がるものを持ち帰ることのできる内容にしたいと企画を進 めました。そして震災があり、短期間で内容変更した点があります。このうち幾つかは担当全員の合意ではありませんでしたが、当日は初心を胸に各人 ができることを精一杯やったと思います。

プログラム後半の全体話し合いを通しての個人的気付きです。

それまでに少人数で暖まった状態を活かして全体での対話の場を作りたいと想い、以前FAJで体験した方法を提案しましたが、当日は思ったように進 まなかったのが事実です。

担当間でイメージの共有が十分にできていなかったこともありましたが、提案した私自身は、定例会の場をありのままでなく、一つのイベントとして参 加者に非現実を味わってもらいたいと考えていたのだと後になって気付きました。ですので、当日も参加者の一人として居たら気付くことにも、担当と しての強い想いが邪魔をして、今起きていることを正確に感じることができていませんでした。自分は立場や心境によってこうも見え方感じ方が変わっ てしまうのと痛感した次第です。

参加者のコンディションも様々な中で、このような難しいテーマを話し合うとい
うことについても、勉強の機会となったことに感謝しています。(森)

・初めての定例会企画で、良い勉強になりました。
特に最後の振返りのファシリテーターは良い経験となりました。

ファシリテーターを務めることは、当日の朝にいきなり決定したので、少々戸惑いましたが、準備の過程や実施最中にちびまりさんから様々なことを学ばせて頂きました。

特に印象深かったのは、「参加者を尊重する姿勢」です。
「プログラムを変更する際には、了承を得てから」
「意見を募る際に指名は控えるべき」などなど。

基本的なことなのでしょうが、自然に体現できるようになるには、まだまだ修行
が必要と思った次第です。(小池)

・久々の運営に参加させて頂き、醍醐味と難しさを感じました。(牧野)