第76回:2011年6月18日 赤テーマ 多人数の合意形成に挑戦!中部支部

中部支部 6月定例会(赤テーマ) 議事録

■日 時: 2011年6月18日(土) 13:00〜17:30
■場 所: 名古屋芸術創造センター 大会議室
■参加者: 30名 (会員26名、一般:4名)
■担 当:  斉藤俊哉、 菅沼俊宏、林加代子(いずれもFAJ中部支部)
■講師:   星野泉(明治大学 政治経済学部教授)

◆テーマ:多人数の合意形成に挑戦!

【ねらい】 

今回は、多人数の合意ってどんなことしたらできるのか?を考えてみます。
 取り上げるトピックは、税金。納得して払いたいですよね。これこそ、多人数の合意をとってほしいですよね。押しつけられ感たっぷりではありませんか?そんな難しそうなトピックでも、より充実した話し合いができるよう、今回は財政学の先生をアドバイザーとしてお呼びしました。
今回は、この多人数での合意を社会的合意形成と名付けて、一人でも多くの人が合意するためのコツを探ってみます。目からウロコの発見があるかも!?
 地域や学校の会合から、組織体の会議まで、幅広く応用できる場面はたくさんありそうです。是非、今回の定例会での気付きを持ち帰って、実践に役立ててください!!!

【プロセス】
1.税金についてのレクチャー
 ざっと、税金や社会負担の国際比較と日本の現状を把握
 その後、7つの視点から聞きたいこと、興味があることをシールを貼って多重投票。
 票の多かった上位3つについて再度解説。

2.ワーク1
 「震災復興財源として消費税を25%にすると政府が打ち出しました。
  どのような条件が満たされれば、合意・納得できますか?
  その中で、ファシリテーションが関与できそうなものはありますか?」
 について、グループで話し合いました。

 ワーク1の成果を全体で共有

3.ワーク2
 「ワーク1で出たファシリテーションが関与できそうなものから、
  合意・納得できる仕組みを考えましょう。」
  について話し合いました。

4.ワークのふりかえりと定例会のふりかえり

【ふりかえり】

ワーク2の話し合いでは、

  • ワールドカフェスタイルのタウンミーティングを行う
  • 有名人を媒介としてキャンペーンを行う
  • 公開討論
  • 話し合いの場をFAJが担当、設計する

など、話し合いを中心とした参加できる場を設けるという方向に向いていました。

 アンケートからは、

  • 多人数の合意形成というタイトルだったので、参加者全員で合意形成するのかと思った。
  • 普段、考えなかった税金について、考える機会ができた。
  • ワークのゴールイメージがつかめなかった。
  • 全体で共有するプロセスがもっと欲しかった。
  • 税金は一方的な感じがするが、参加し、納得する道筋にファシリテーションが関与できると思った。

 担当者の感想

  • やはり、多人数の合意形成なので、参加者全員で試しても良かったなと思った。
  • 定例会のゴールイメージがつかみきれなかった。
  • 漠然としたテーマを掲げTRYした。参加者のふりかえりやアンケートもばらつき
  • が大きかった。
  • 担当者間でゴールイメージの統一をもうひとつ掘り下げて行っておくことが必要だと思った。
  • 今回のフィードバックをもとに、社会的合意形成について、ブラッシュアップして
  • いきたい。

 以上