第80回:2011年10月15日 赤テーマ 合意形成の過程でもっとも大切なことはなんだろう? 〜東日本大震災・復興支援の現場から〜中部支部

中部支部 10月定例会(赤テーマ) 議事録

■日 時: 2011年10月15日(土) 13:00〜17:30
■場 所: 名古屋市生涯学習センター 視聴覚室
■参加者: 16名 (会員16名)
■担 当: 徳田太郎(FAJ会長、復興支援室長)、田頭篤(FAJ復興支援室ク
ルー)、
林加代子(FAJ中部支部)

■テーマ:合意形成の過程でもっとも大切なことはなんだろう?
〜東日本大震災・復興支援の現場から〜

【担当者からのメッセージ】
話しあいの場においては、最終的に参加者間の合意形成が必要となることが多々あります。限られた時間の中で、質の高い、そして皆が納得できる結論に到達できるよう、支援・促進する――。その時、あなたがもっとも大切にしたいことは何ですか?

今月の定例会では、FAJ災害復興支援室のメンバーを話題提供者に迎え、津波被害からの漁業復興に取り組むある地域の事例をベースに、合意形成(または、そのための話しあい)に至るまでの過程において大切にしたい働きかけを、ともに考えます。
もちろん、現地での活動報告や、復興支援のあり方についての対話の時間も予定しています。

【ねらい】
合意形成または、そのための話し合いに至るまでの「過程」において大切にしたい働きかけをともに考える。

【プロセス】
1. オリエンテーション
今日のプログラム、自己紹介など

2. 復興支援活動報告と意見交換
・ 復興支援室の活動報告
活動報告の前に、参加者から聞きたいことなどを聴き、報告の中でその答えを織り交ぜながら報告しました。
・ 意見交換
報告を聴いて、さらに聞きたいこと、感想、意見などを全体で共有しました。
☆一番役に立っている、喜ばれているのは「見える化」でした。

3. ワークショップ1
グループに分かれ、課題(実話をアレンジ)について話し合いました。
お題は「わかめ養殖、漁業の再生」の話し合いに至るまでのプロセスを考える。
第1回目の話し合いのゴールを決める
・タイムテーブルを考える
・参加メンバーを考える
・話し合い日の前9日、一人で準備すること
・話し合い日の前2日で二人で準備すること
・もう一人の人にお願いすること
などについてグループで話し合いました。

4. ワークショップ2
3.グループワーク1の発表と全体での話し合いグループ発表についての意見交換をしました。

5. ふりかえり1
実際には、こうしたよというタネあかしとグループでのふりかえりをしました。

6. ふりかえり2
全体での共有
「合意形成の"過程でもっとも大切なことはなんだろう"というテーマで、一つの模造紙に参加者一人ひとりが一言ずつ書き込みました。
例)感じたこと、疑問など口に出てくることをどんどんだすこと

 こだわりとあきらめ
 難しい問題ほど楽しい議論
 あせらない
 などが出ました。
そして最後に全員からひとことずつ
例)ファシリテーターとして何をするべきかを考えた
 コンテンツに介入するって本当はどういうことなんだろう?
 とてもリアルな課題で、参考になった
 話し合いを文字にすることが大切だと改めて思った。
 何かしたいと思っていた。何かできることがあるんだ!とほっとした。
などが出ました。

7. 担当者のふりかえり・感想
たがしーです。
参加して頂いたみなさま、ありがとうございました。
この半年間、災害復興支援室が携わってきた様々なことについてお話しさせて頂きました。話しながら、確実に積み重ねてきたものが
自分自身の中にあると、改めて確認することができました。良い機会を頂いたと思っています。
災害復興支援のゴールはまだ見えません。
なにかの折には、みなさまのご支援・ご協力の程、よろしくお願い致します。

復興支援に携わるようになり、以前よりもさらに
「話しあいの場に至るまでのプロセス」の重要性を痛感しています。
そんな思いを、参加者の方々と共有できればと思い、プログラムを作成しました。
ともに「あり方」を考えることができ、貴重な経験となりました。
ありがとうございました。(徳田)
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今回の定例会では、災害復興支援室より、活動支援金のお願いを
させていただき、参加者の方々より、8,954円のご寄付をお預かりしました。
大切に使わせていただき、使途につきましては、年度末にご報告させていただきます。
ご協力、ありがとうございました。
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以上