中部支部2月定例会(赤テーマ) 議事録
【担当者からのメッセージ】
「会議をもっと実りあるものにしたい!」そんな願いからファシリテーションを学び始めた方がたくさんいらっしゃるようです。「人が集まって何かを創造する」企画会議や計画会議はその基本ですね。
毎年2月の中部支部定例会では1年間の定例会の計画づくりをします。今年はファシリテーションの基本的な4つのスキル「チームをつくる」「意見を引き出す」「意見を絞り込む」「結論をまとめる」を意識しながらプログラムを進めてみます。
会議ファシリテーションで大事なことを互いに確かめ合いながら、みんなでワクワクするプランができあがるといいなと思います。
ファシリテーションで何かを見つけよう、何かを変えていこうとされている仲間の皆さま、夢や思いを実現するための第一歩を共に歩んでみませんか?
もちろん、話し合いで決まる!にちょっと興味をもった方、覗いてみたい方も大歓迎です。
(参考文献:PHPビジネス新書『今すぐできる!ファシリテーション』堀公俊著)
【ねらい】
・ ファシリテーションの4つのスキルを順番に進めて合意形成を試みる。
・ 2012年度中部支部の定例会の計画(内容、担当等)を決める
【プロセス】
1. チームをつくる(場づくりのスキル)
チーム分けとチェックイン
FAJ在籍の長さでチーム分けをする(定例会でどのようなことをしたいか、定例会に望むものは何かなどについて、FAJ歴によって異なると考え、多様な期待が検討の俎上に乗るようにした)
チーム毎のチェックインでは「FAJ入会の動機」や「定例会への期待」を共有する
2. 意見を引き出す(人間関係のスキル)
各チームで「ファシリテーションを通して実現したいこと」、「そのために必要なこと」を話し合いをする。(対話することで、チームのメンバーの想いや背景を知り、目的の達成のために必要なことを考える。)
3. 意見を絞り込む(構造化のスキル)
これまでの話し合いを踏まえ、チームの意見を「定例会でできること、やりたいこと」としてまとめ、テーマ案(目的と内容、呼びたい人)を提示する。
4. 結論をまとめる(合意形成のスキル)
参加者全員でテーマ案を理解し、2012年定例会でやりたいテーマ、やってほしいテーマを選び出す。(投票+自己宣言で選出)
5. ふりかえり
一言ずつふりかえりを発表する
「バランス良く計画ができた」「楽しみながら合意形成できた」「この1年が楽しみになった」「自分は何のために?といった目的を考えたのでやる気が出た」「受けるだけより担当する方が楽しいよ」等など
【決まったこと】
・以下を2012年のテーマ案とする。
・具体的には運営スタッフで内容、時期等を検討し計画に落とし込む。
対象スキル | ねらい | テーマ |
場づくり | ・会議での"いき"な参加マナーを考える | ・「江戸しぐさ」に学ぶ会議マナー(オリエンタル・ランド山口浩作さんを招聘)* |
人間関係 | ・人気テーマをもう一度体験する | ・対話(堀公俊さんを招聘) |
摸 人間関係 |
・いろいろな方と話す ・若者にファシリテーションはいいものだと感じてもらう |
・ワールドカフェ体験したい ・若者を交えたワールドカフェ「働くってなあに?」 |
構造化 | ・他支部定例会で実施されたシステムシンキングを学ぶ | ・システムシンキング(広島支部・システム思考研究会 野口和裕さんを招聘)* |
合意形成 | ・多数の人が参加して合意できるのか?を研究する | ・多人数の合意形成に挑戦!その2 |
実践力 | ・現実でありえる話し合いでのストレッサー(議論を止まらせる人等)への対処の仕方を練習する。 | ・はじめのいっぽ(上級編?) |
実践力 | ・実践の度胸とノウハウを共有する(宿題→実践) | ・実践事例 |
実践力 | ・ブレスト、ファシリテーション・グラフィック、ロールプレイにより、アイデアをつくりあげる力を磨く | ・最悪から最良を作り上げる(アイデア創発)ワークショップ |
実践力 | ・東海地震に備えて、どう生き残るか考える | ・エマージェンシー・スキル |
実践力 | ・災害時におけるファシリテーションの意義・活用を考える | ・クロスロード |
(追記)上記のうち、その後の運営スタッフからの働きかけで「江戸しぐさに学ぶ会議マナー」は6月に、「システムシンキング」は4月に実現予定です。
【担当者の感想】
・4つのスキルで順番に進めると、合意がしやすいことがわかりました。これからはこの順番を意識して、丁寧に進めてやってみようと思いました。
・コンテンツでは、1年分が決まったのではないことが残念。枠も未決。これは、まとめ方やゴールイメージが担当者間で詳細な部分まで共有できていなかったことが原因の一つのだと思いました。ゴールイメージはできるだけ鮮明な方がいいと改めて感じました。
・ファシリテーションの教科書どおりに丁寧に会議を進める定例会がなかったので試みてみました。最終的なゴール(計画の完成)には至らなかったものの、満足度の高い話し合いがされたようです。
プログラムのデザインやスキル云々よりも何よりも、参加された皆さまの「この場を楽しもう」「ワクワクする定例会の計画をつくろう」という熱意が実を結んだのだと思います。皆さまに助けていただき、ありがとうございました。
まだまだ計画途中です。この続きの楽しさを味わいたい方は是非運営スタッフに応募してね。一緒に笑顔一杯の定例会をつくっていきましょう!