第85回:2012年4月21日 青テーマ ファシリテーター'S ダイアログ中部支部

中部支部4月定例会(青テーマ) 報告
■日 時:2012年4月21日(土) 13:00〜17:30
■場 所:東桜会館 第2会議室
■参加者:20名(会員18名、非会員2名)
■担 当:鳥羽秀人、林加代子(中部支部)
■テーマ:ファシリテーター'S ダイアログ

【担当者からのメッセージ】
--pagebreak--昨年11月20日、FAJ中部支部イベント「−ファシリテーションの"力"を信じよう!!−見えてナットク、つながる人の輪」が開催されました。当日は160人を超えるたくさんの方にご参加いただき、ファシリテーションに触れ、感じ、話し合い、確かめ合う、そんな場がつくられたと思います。
今回の定例会ではイベントのメインプログラムの一つだった「ゲスト・ダイアローグ」の映像を鑑賞して、ファシリテーションについてじっくり語り合おう!という企画を立てました。
「ゲスト・ダイアローグ」は、FAJを飛び出して、ファシリテーターで活躍している人たちとつながろう!という趣旨でゲストをお招きし、対話のセッションを設けたものです。同時並行で3つのセッションが行われましたが、今回は、「人が繋がり、力がみなぎる」をテーマとしたセッションの模様をご覧いただきます。このセッションに参加いただいたゲストは次の4人の方々です。


津村俊充さん(南山大学人文学部教授、人間関係研究センターセンター長)
成田有子さん(オフィスナリタ代表、臨床心理士)
水野節子さん((有)クリシェ代表、日本体験学習研究所 研究員)
堀公俊さん(FAJフェロー)

  さまざまな分野で活躍するファシリテーターがどんなことを語ったのか?そして、その場にいる私達は何を気づき、何を共有したのか...を語り合いましょう!

【ねらい】
・ ダイアログを経験する
・ 昨年11月の支部イベント「ゲスト ダイアログ」のDVDを活用する

【プロセス】
1. 導入「対話って何だろう?」
(1) 対話、会話、議論の違いの説明とデモンストレーション
(2) 「平等な社会は実現できるのだろうか」について、ペアで対話する
(3) 同じテーマで、4人で対話する

2. DVD鑑賞
1時間に編集したゲスト ダイアログ(ゲストは、メッセージの部分に記載)DVDを全員で鑑賞
休憩の前に、各自でDVDの感想、気づいたことをふりかえり、次のワークで話してみたいテーマを各自でA4用紙に記入する

3. 各自の掲げた「話してみたいテーマ」から、趣旨の似ているテーマに分かれて、対話
(OST風)
20人の参加者で4グループになった。テーマは、以下の通り。
・戦うファシリテーター
・対話ってなんだろう?
・困ったチャンを味方にしたり、引き込んだりする方法とは?
・誰でもファシリテーターになれるぅ?

4. 全体共有
話し合ったことを全体で共有
各テーマからそれぞれ1人〜2人ずつで構成するグループを再編して、どのような話し合いであったのかを共有し、対話した(4グループができた)

5. 全体ふりかえり
全員で円になり、一人ひとことずつふりかえりをした。ふりかえりの言葉には、
・対話って難しい。議論になってしまう...
・テーマ設定の大切さ。ファシリテーターがでしゃばってもいい。そういうやり方もあるんだ。
・イベントビデオをこういうカタチで学びにつなげることができた
・イベントのときとは、また違った気づきがあった
・ファシリテーションはスキル。対話のスキルを忘れていた気がする...
などがあった。

【担当者の感想】
・イベントでは他のゲスト ダイアログに参加したので、参加したかったセッションに参加できたような気がする。対話は何度も反芻してもいいものなのかもしれないと思った。
また、全体共有のセッションでは、グループ発表は対話にはふさわしくないように思ったので、対話にふさわしい共有方法を考え、試してみた。ふりかえりでは、全体共有の意図や工夫についてのフィードバックもしてもらえ、担当者としても実りのある定例会となった。
・堀公俊さんの定例会ネタとビデオ鑑賞を組み合わせて、私たちらしいプログラムにできた。ビデオを見ていろんな考え方を学んで、さらに対話で深めて、と2度おいしい内容。
担当者自身も話し合いに参加しながら進行できたのが何よりもうれしかった。
対話→ふりかえりの流れは、そもそものワールドカフェの発祥はこういうことだったのだろうなと実感。「形式」ではなく、ホールシステムアプローチの「本質」に少しだけ触れたような気がした。