第86回:2012年5月19日 赤テーマ 「異世代交流ダイアログ 『はたらくって?』 〜若い世代,中堅世代,熟年世代,多種業の方々とともにファシリテーションの手法で語り合おう!」中部支部

中部支部 5月定例会(赤テーマ) 報告


■日 時:2012年5月19日(土) 13:00〜17:30
■場 所:東桜会館 第2集会室
■参加者:42名(会員31名、非会員11名)
■担 当:上井 靖、榊原 章光、小椋 浩一、上井 航 (みな中部支部)
■テーマ:「異世代交流ダイアログ 『はたらくって?』
〜若い世代,中堅世代,熟年世代,多種業の方々とともにファシリテーションの手法で語り合おう!」


【担当者からのメッセージ】
これから社会へ巣立っていく方、就職活動中の方、今後の就職活動に関心を抱いている方、すでに社会の多種な場で働いている方々、いろいろな世代の方々を交えて、「はたらく」ことについて,ダイアログ(対話)してみませんか?
この場では、いろいろな方々とのダイアログを通じて,「はたらく」ことについての新たな気付きが生まれることをねらいとしています。
また、いろいろな方とのダイアログの方法を体験していただくことによって「ファシリテーションっていいな!」と、若者を始め参加された皆さんに感じていただくこともねらいとしています。

【流れ】
1.オープニング
(1)アイスブレイク(自己紹介カードを記入→自己紹介)
(1)お名前は? (2)どこから? (3)所属は? (4)「    」のころ,・・・・な(     )になりたいと思っていた。
このカードを使って,たくさんの方と自己紹介し合う。
(2)チーム分け 
若者を各チームに1名ずつ,他4名は誕生日ラインアップでチーム分け

2.シークレット・ダイアログ
大学生ら8名で,これから対話するテーマを15分間で,考え出す。他の方は,大学生の話し合いを観察,または休憩
→「あなたが働く"原動力"は何ですか?」に決定。

3.ワーク1 「あなたが働く"原動力"は何ですか?」をテーマに,ワールドカフェ。
(1)ワールドカフェの説明
(2)ワールドカフェ1回目(自テーブルで)
(3)ワールドカフェ2回目(他テーブルで)
(4)ワールドカフェ3回目(自テーブルに戻り報告)
(5)ワールドカフェのふりかえり
(6)ワーク2で話し合いたいテーマを"問いの形"で各自A4に記入

4.ワーク2 OST風セッション
(1)OST風セッションの説明,テーマ別グループ編成
(2)OST風セッション
テーマ例
・どうやったらいいチームができる?
・自分から楽しさを見付けるための心の持ち方は?
・夢はどこまで追っていいのか?
・キラキラしてるときってどんなとき?  など
(3)各セッション発表

5.クロージング
(1)ワールドカフェ時のテーブルに戻り,振り返り
(2)このセッションを終えての一言を付箋紙に記入 → 壁に貼りだし,全員で共有

【異世代交流ダイアログを終えての一言】
・大人の方って,こんなに内に秘めているものが明確で熱いんだなあ!と思った。働くことに関してネガティブな印象だったが,ダイアログを通して,ポジティブなものに変わった気がする。(大学生)
・若者の発言は浅い!と妨げられることはあるけれど,今日はそんなことはなく,世代を跨いでキラキラトークできました。
・自分の考えはまだまだ経験が少ない分,薄いものであり,今日いろいろな大人の話しを聴いて,知らない世界がたくさん見えたと思います。(大学生)
・今の若い世代は素晴らしいと発見した!
・もっと話していたいです!
・キラキラした若者は,いつのまに「モヤモヤ」な大人になってしまうのだろうか?
・テーマ決めの学生さんの話し合いがとても興味深かった。
・学生さんたちの気持ちが伝わってきた。そこが大事なところなのでは?
・世代,背景,性別,属性を超えた"働く"がちょっと見えた。

【担当者の感想】
・働くことをテーマに、老若男女が一堂に会し色々な思いが共有できてとても有意義でした。これから働く若者にキラキラのメッセージを出し続ける大人でありたいと思います。
・社会人と学生のナマのぶつかり合い、自分の職業観を見直す意味でもインパクトの大きい場となりました。冒頭の、学生軍団から社会人への問いかけが秀逸でした。
「あなたの働く原動力って何ですか?」うーん、何だろう...正直、普段あまり考えたことがありません。「働くなんて、当ったり前ぇでい!」という大人なつもりのコメントも、なぜか素直に口に出ません。そして『キラキラ組(学生代表が命名)』でのダイアログ後には、新たな悩みを抱え込むことになりました。「オレって今、キラキラしてるかなぁ...」
また今日から心機一転、がんばって働いていこうと思います。キラキラッ!

【全体ファシリテーターの感想】
・今回のセッションは,当初,若者に焦点をあて,ダイアログを通して,若者の可能性をさらに引き出すきっかけにしたいと考えていました。しかし,大人が勝手に,「若者はこうじゃないか」というフレームでダイアログの問いを考えていいものだろうか?と思っていました。参加に関しては,少しでも若者にたくさん参加してもらうように声をかけました。
結局,定例会が始まる直前に,担当同士での打合せで,「それならば,学生たちにダイアログのテーマを考えてもらおう」となりました。このアイディアこそが,今回の定例会のキラキラした明るく前向きなダイアログにつながったと言えます。
定例会直前の私たち担当(職種が大きく違う大人3名,大学生1名)のダイアログが,つまり人と人とをつなぐ"問い"を生み出したと言えます。参加していただきました異世代のみなさんありがとうございました。