第91回:2012年10月20日 赤テーマ 「アロマとファシリテーション〜香りでOpen Heart〜」中部支部

中部支部10月定例会(赤テーマ)レポート

■日 時:2012年10月20日(土) 13:00〜17:30
■場 所:名古屋市東生涯学習センター 第4集会室
■参加者:8名(会員8名)
■ファシリテータ:中西真理子、上井靖(中部支部)
■担 当:舟橋理香(AEAJ認定アロマテラピーインストラクター)
■テーマ:アロマとファシリテーション〜香りでOpen Heart〜

【担当者からのメッセージ】
思考中心の生活から少し離れ、たまには感覚に焦点を当てて浸ってみませんか?
人間も動物と同様、本来は五感を使って生活しています。
しかし、視覚優位の現代社会ではそれ以外の感覚はないがしろにされがちです。
自分が本当は何を感じているのか、望んでいるのか・・・一番知らないのは自分自身かもしれません。

アロマテラピーで使う嗅覚は、五感の中でも特に本能に直結している感覚です。
「香り」というツールを使い自分と向き合うひとときを持つことによって、心や身体が自然と緩み、意外な自分の本音に気がつくかもしれません。

今回の定例会では、普段あまり意識されなくなった「感覚」に意識を向けていきたいと思います。

ハーブティータイムも取り入れ、リラックスした雰囲気の中で、素直に自分の心を開き、感じたままを表現する。
お互いの感性を、大切に聴き合い受け止める。
難しい言葉は要りません。
みんながみんなに関心を持ち、自然と対話が生まれる感覚開放グループワーク。
チームで共感、共有できる場でありたいです。

【ねらい】
・ 安心して本音で話せる場づくりを意識してみる。
・ 思考ではなく感覚に集中する中で、ゆっくり自分自身やメンバーと向き合う。

【ゴール】
・相手のいつもと違う一面を知って、身近に感じられるようになった。
・メンバー同士の関係性が高まった。
・自分を知ることが、ファシリテーターとしての自分の成長につながった。

【プロセス】
1.マーケティング
・アロマの認知度を3段階で挙手してもらった。
2.アイスブレイク
・「うさうさ」心理テスト
簡単な心理テストで場を和ませる。グループ分けにつなげるねらい。
3.同じグループの人の第一印象を一言で書く。
・定例会終了時にどのように印象が変わったかを比較するため、各自で持っておいてもらった。
4.チェックイン
・(1)名前(2)今の気分や体調(3)自分を植物に例えると(4)気になる色 を書いてもらった。(4)は後半のグループ構成につなげる。
5.ワークの説明
・これからすることの流れと着地点を知ってもらい、安心して取り組んでもらう。
6.グループワーク1
(1)・ハーモニーベルを開始と終了の合図に使うことで、場の空気を切り替えた。
・試香紙に精油(パチュリ)をつけ、ゆっくり香りを味わってもらう。チェックシートに記入。
・感覚に集中することを体験し、自分の中に起こることとじっくり向き合う。
・その間、BGMにヒーリングミュージックを流すことでリラックスしやすい雰囲気を作った。
(2)・グループごとにわかちあい。各自感じたことやチェックシートに記入したことを発表。
・聴く側は傾聴で安心感、信頼感を与える。話す側は受け止めてもらう感覚を味わう。
(3)香りから受け取ったキーワードをグループで見つけて、発表し全体で共有する。
7.講師解説
・使用した精油の紹介。
8.ふり返り
・音楽の中での瞑想。今行ったワークを目を閉じて静かに思い返してみた。
9.ティータイム
・ハーブティー3種類を自由に飲んでいただいた。ハーブティーの色や味、効能についても興味を持ち楽しんでもらえた。
・自由に精油やハーモニーベルにも触れて頂き、より関心を高めてもらった。
・講師とも分け隔てなく歓談してもらい、よりくつろいだ雰囲気になった。
10.グループチェンジ
・前半のチェックインで選んだ色をもとにグループ分け。
・そのあと色と心や体の関係を講師より話した。
11.チェックイン
12.グループワーク2
(1)・ハーモニーベルを開始と終了の合図に使うことで、場の空気を切り替えた。
・試香紙に精油(フランキンセンス)をつけ、ゆっくり香りを味わってもらう。
・画用紙に自由に感じたことを表現してもらう。
(2)・グループごとにわかちあい。各自感じたことや描いたものの説明。
(3)・(2)をもとにグループごとにストーリーを作ってもらう。
・ひとりひとりの感じたことを活かしながら共同で一つの作品を創りあげる面白さやワクワク感を楽しむ。
13.発表
・全体で共有する。
14.アロマレクチャー
・使用の注意事項を中心に、職場や生活に役立つ使い方をいくつか紹介した。
15.わかちあい、振り返り
・参加者全員で輪になって座り、全体の気づき、明日からどう活かすか、一人ずつ発表してもらう。
16.会終了時のグループメンバーの印象を再び一言ずつ書いてもらい、最初の印象を記入した用紙とセットにして相手にプレゼントし合った。
17.感想・アンケート記入

【参加者の感想】
Q.感覚に意識を集中することでご自身の変化や気づきはありましたか?
・自分の道は間違っていないと確信しました。この定例会があって嬉しかったです。
・集中して頭を真っ白にする・・・その気持ちよさを体験できたような気がします。
・無意識に自分が変化していた。
・リラックスできた。
・気が付かなかったイメージが出てきた。

Q.香りを使うことで、グループの関係性にどんな効果があったと思いますか?
・いかにも論理的に考えそうな人でも、今日はそれを考えずに「感覚」で話していたのでそのギャップが面白い。
・元気に見えている人でも影の部分があること。
・場の雰囲気が良く、傾聴によってこうも変化するものかと感じた。
・無意識に壁が取れた。
・アイスブレイクに効果があること。
・ファシリテーションとの関係性も深い。
・ゆったり深い話ができた。
・なんとなく統一感があった。
・いつもより間違いなくゆったりした時間が流れていた。あの雰囲気でピリピリした話し合いはできない感じがする。

Q.ハーブティータイムはいかがでしたか?
・とてもリラックスできた。
・同じ体験をメンバーですることで、共感することが深まったと感じた。
・気分がよい。
・おいしかったです。
・身体にいいものを頂いているな、という気持ちでした。

Q.担当者へひとこと
・ゆったりとした時間を提供していただき、感謝します。アロマを通常の定例会でも活用していただけると嬉しいです。
・今までと雰囲気が違って、とても楽しかったです。
・自分のリラックス方法にしたい。「瞑想」この言葉、話題が印象的でした。

【担当者の感想】
・今回の定例会はファシリテーションの4つのスキルのうち「場のデザインのスキル」(場をつくり、話しやすい雰囲気を作る)、「対人関係のスキル」(受け止めて引き出す)、この2つに焦点を当てて企画してきました。
・参加者が集まらなくて、申し訳ない気持ちでした。「アロマとファシリテーション」というテーマでアロマに関心のある方には興味を持っていただけたようだが、ファシリーテーションとの関連性がうまく伝わっていなかったことが一因として考えられる。
・しかし参加者の方々のスッキリと輝いた表情を見て、FAJの中にはいろいろなものを求めている会員の方がいて、これからはファシリテーションの既成概念にとらわれず、もっと新しいことに目を向けていくのも面白いかもしれない。
・音楽や香りを使うことで簡単に場の雰囲気が変えられることがわかったので、現場でうまく活用していけたらいいと思った。
素晴らしい参加者の皆さまに助けられて、無事定例会を終えることが出来ましたことを感謝いたします。(中西真理子、上井靖、舟橋理香)