第93回:2013年1月19日「勝手な思い込みを打ち破れ! 〜リフレーミングの基本と応用〜」中部支部

2013年1月定例会 報告

■日時:2013年1月19日(土)13:00〜17:30
■場所:東桜会館
■参加者:58名(うち非会員9名)
■担当:堀 公俊(fajフェロー)、林 加代子(中部支部)

【担当者からのメッセージ】
出来事や問題をまったく違った枠組みで捉えなおす「リフレーミング」はファシリテーターにとって不可欠のテクニックです。
話し合いの参加者たちの「思い込み」や「決め付け」が、合意形成、対立解消、問題解決、学習成長を阻害していることがよくあるからです。
切れ味鋭いリフレーミングによって、みんなが"目から鱗"になる瞬間はファシリテーター冥利につきます。
今回の定例会では、リフレーミングの基本を身につけ、合意形成プロセスの中で応用して、その効果を体感していきます。
中国→九州→関西で好評を博したネタが満を持して中部に登場。
『悩まない!技術』を読んで参加すればさらに楽しめます!

【プログラム概要】
1.オープニング
・本日の狙い
・グループ分けと自己紹介(チーム名を決める)
2.ワーク(1)
・ミニ講義:状況と意味のリフレーミングとは
・エクササイズ:みんなでリフレーミング
→一人の弱みをグループ全員で順番にリフレーミング
→弱みを提供する人をどんどん交代して繰り返す
・振り返り&シェア
3.ワーク(2)
・ミニ講義:問題のリフレーミングとは
・エクササイズ:問題のリフレーミング(智恵の車座)
→一人の悩みに対してみんなで質問をして事実や感情を明らかにする
→本当の問題を再定義して、無責任に解決策を出す
・振り返り&シェア
4.ワーク(3)
・エクササイズ:合意形成のリフレーミング
→8人の困ったリーダーに優先順位をつける
→個人で順位を付けた後に、グループで合意形成する
・グループ発表&全体でディスカッション
5.クロージング
・グループ毎に振り返り→全体でシェア

【担当者の感想】
『悩まない技術!』を読んで参加しました。「なんだ、簡単。言葉を裏返して読み解けばいいんだな」と思っていました。しかし、イザ。ワークとして挑戦してみると、なかなか読んだくらいではうまくいきませんでした。頭の筋肉を酷使するワークでした。
話題提供者が、そこにいる参加者が「目から鱗」になるためには、どの場面で、何について、どんな方向でリフレーミングするとよいのか、暗中模索、五里霧中、思考錯誤のワークでした。
とにかく、やってみるしかないというのが今回の結論でした。リフレーミングしようと思うこと、語彙を増やすこと、やってみることを繰り返すのがリフレーミングの王道なんだなと思いました。

【メインFの感想】
今回でこのワークは4回目、いつもながら脳に良い汗をかいた方が多かったようです。リフレーミングをやりすぎて、エクササイズまでリフレーミングしてしまったチームまででる始末。中部はビジネス系の方が多いので、そのフレームにはまらないよう、注意をしてワークを進めましたが、なかなかそこから抜けきれないチームもありました。
本当は、あと一つ「ファシリテーションそのものをリフレーミングする」というワークがあったのですが、残念ながら時間切れ。また機会があれば挑戦させてください!