第95回:2013年3月16日 青テーマ: 「振り返り」を振り返る!2013〜 ファシリテーションの学び方を学ぼう!中部支部

中部支部3月定例会 レポート
青テーマ: 「振り返り」を振り返る!2013〜 ファシリテーションの学び方を学ぼう!

■日時:2013年3月16日(土) 13:00〜17:30
■場所:名古屋市東生涯学習センター 第二集会室/名古屋芸術創造センター 喫茶室
■参加者:23名(会員22名、非会員1名)
■担当:村岡千種,林加代子(FAJ中部),堀公俊(FAJフェロー)

【担当者からのメッセージ】
定例会やセミナーに参加してもファシリテーションが上手くならない。学生時代は勉強がよくできたのに、
社会人になって伸び悩んでいる。同じ失敗を何度も繰り返してしまう・・・。 そういう方にお勧めしたいのが、
「振り返り」(省察)です。
振り返りは「経験」を「学習」につなげる行為です。
単に感想を述べあったり、反省を言い合う場ではありません。
適切なやり方を覚え、振り返りを促進するノウハウを習得してこそ、期待する効果がえられます。
今回は、ファシリテーションの基本の基本である振り返りのコツをみんなで探し出そうと思います。
最近入会された方から、定例会にマンネリと限界を感じ始めているベテランの方まで、誰もが楽しめ
&役に立つワークです!ふるってご参加ください。

【プログラム概要】
1.オープニング 今日の狙い、進め方説明
2.小講義
・「ふりかえりとは?」「体験学習のサイクル」「フィードバックと自己開示」、ミニワーク
3.グループ分け/自己紹介、観察者を決める
4.ワーク1
・グループ内話し合い「日本の温泉旅館の数は?」
・話し合いのふりかえり(観察者あり)
・ふりかえりの振り返り(観察者からまず振り返りを観察してのデータを出してもらい、それをもとにふりかえり)
5.休憩
6.ワーク2
・グループ内話し合い「ファシリテーターとして最も大切にしなければいけないことはなんですか?」
・話し合いのふりかえり(観察者あり)
・ふりかえりの振り返り(観察者からまず振り返りを観察してのデータを出してもらい、それをもとにふりかえり)
7.まとめのワーク
・「ふりかえりの極意」をグループ毎にまとめる(2つまで)
・→プロセス、ルール、ツール、問い、場、働きかけなど
(会場移動)
・全体シェア
8.全体のわかちあい
・各自飲み物を飲みながら、自分の気づきや学びを話し合う
・最後に全員が一言ずつチェックアウト
・中部支部で大切にしている「ふりかえりとフィードバック」について紹介
(終了)

【担当の感想】
当日は、会場都合で、途中で会場を移動しなければならず、時間配分や進め方などを急遽変更
したのですが、参加者の皆様のご協力もあって、無事に終了することができました。
会場移動してから、飲み物を飲みながら自由に話し合った時間、参加者がとてもリラックス
しつつ話し合いを楽しんでいらしたのがとても印象的でした。
「学び」の機会をあえて用意するのではなく、自然に対話が起きるような場が学びを促進する
のだと感じました。
内容として、ワーク1では正解のある問題を、ワーク2では正解のない問題を取り上げましたが、
問題の前提条件の表現を少しかえただけで、議論のプロセスが大きく変わったと感じています。
また、ふりかえりでは、話し合いの中身そのものではなく、話し合いのプロセスを振り返ってください
とお伝えしていたのですが、前半の小講義の部分がきちんと伝わらないと、「ふりかえり」が
ただの「反省会」になってしまいかねないので、やはり、はじめの導入部分はもっと丁寧にできれば
よかったというのが反省点です。
とはいえ、今回の定例会を通じてプロセスデザインやワークの問題を考える過程が非常に
勉強になりました。
事前にいただいた口伝や、去年参加させてもらった東京支部での体験の記憶、そして林さんとの
事前の打ち合わせや堀さん直々のご指導をいただきながら、なんとか当日にこぎ着けました。
「ふりかえりをふりかえる」に弟子入りさせていただき、ありがとうございました。
今後もブラッシュアップしつつ、できれば再度チャレンジしたいと考えています。