第95回:2013年3月16日 赤テーマ ゲームストーミング「質問力」中部支部

中部支部3月定例会(赤テーマ:ゲームストーミング「質問力」)レポート

■日時:2013年3月16日(土) 13:00〜17:30
■場所:名古屋市芸術創造センター大会議室
■参加者:31名(会員25名 非会員6名)
■担当:IFラボチーム有志(FAJ中部支部)

【担当者からのメッセージ】
ファシリテーターにとって、会議や話し合いの場で"誰に、どんなタイミングで、何を質問するのか"は、とても重要なことだと思います。
そんな思いから、「ファシリテーターにとっての質問力ってどんなもの?」、 「質問力ってどんな力?」と言うことについて話し合いたいと考え、 中部支部会員の仲間で「IFラボ」研究会を立ち上げました。
「IFラボ」研究会のメンバーで何度か話し合いと実験を重ねました。
その経験を踏まえて、皆さんに"質問力"にちなんだゲームに参加頂き、 その体験の中から各々の"ファシリテーターにとっての質問力"を 探って頂くという定例会の企画を立てました。
今回の定例会では、「イカチャート」という楽しく挑戦しがいのあるゲームを中心に、 動物当てゲームや共感ゲームなど、ゲームストーミングを活用して、 "ファシリテーターにとっての質問力"を皆さんと一緒に深く考えたいと思います。
その結果、たくさんの「へー!」、「ほー!」を持ち帰って頂けるようにできたらと思っています。
企画スタッフ一同、皆様のご参加を是非お待ちしております!

【プログラム概要】
1.オープニング
2.チェックインをかねた質問ゲーム 「動物当てゲーム」
3.IFラボ、今回の狙い説明
4.傾聴と共感のイメージ共有  傾聴の説明 共感ゲーム
5.イカチャート(1)テーマ「ファシリテーターの質問力とは」
6.イカチャート(2) イメージを使って
7.イカチャート振り返り
(1)と(2)の質問の質と量について感じたこと、チーム内共有、全体共有
8.全体振り返り(個人の気付き)
9.アンケート

【アンケートより フィードバック】
■本日の定例会の内容の満足度を教えて下さい。
・とても満足 31% ・まあまあ満足 54% ・どちらとも言えない 8% ・やや不満足 4% ・無回答 4%
■本日の定例会を終え、参加前と比べあなたの すっきり度/もやもや度は?
・すっきり度  (5) 3人 (4) 5人 (3) 2人 (2) 3人 (1) 0人
・もやもや度 (5) 1人 (4) 3人 (3) 5人 (2) 2人 (1) 1人
■本日の定例会で、あなたが「ファシリテーターの質問力」について得た気付とは?
印象に残った「へー、ほー」の瞬間もあわせて教えてください。
・答えを考えないで質問を考えるんだけど、やっぱり答えを考えないといけないっていう無限ループに陥った。
・「アイデア」と「笑い」は比例する。
・思い込んでいるよりも「質問力」をきたえるチャンスは日常の中にあるかもしれない。
・その場に合わせたフィット感のある質問(問い)は、その瞬間的な判断でしか生まれない。
・質問力と力の文字がついていることからも、どこか力でねじふせようという意思を感じている。
・自分の知っていること枠組みをはずし、素直に考えること、または考えないでアウトプットすることの必要性を感じた。

【担当の感想】
昨年の夏ごろからFAJ中部会員の仲間で「IFラボ」を立ち上げ、「ファシリテーターにとっての質問力」について話し合いを重ねてきました。
みんなでいろいろなワークを試してみて、今回はイカチャートというゲームを メインワークにして定例会のプログラムを組み立てようということになりました。
イカチャートは、質問と回答のモードを使い分け、思考の瞬発力を確保しなが、 リズミカルに進めていくというゲームです。
初めてトライする方にとってはとまどいも多く、おそらくもやもや感も残るだろうとも思いましたが、実験的に行ってみて、むしろどれだけもやもやを 持ち帰ってもらえるかをゴールにしてしまおうということになりました。
「ファシリテーターにとっての質問力」については非常に奥が深く、質問を投げかける前の段階において、場や個人をよく観察することからはじまり、 相手の中にあるものを引き出したり、場を感じながら、 話し合いの視点・視座を変えるような質問を投げかけるなど、その力は、 ファシリテーターの根幹を支えるものではないかと思っています。
今回のワークは、「ファシリテーターにとっての質問力」を考えるうえでのほんの一部にすぎないと思っているので、これからも「IFラボ」を継続し、できればまた定例会で研究成果をご披露できたらありがたいです。
個人的には、「ファシリテーターにとっての質問力」を考えることはもちろん、「IFラボ」のメンバーと知り合うことができ、チームとして共に学びあった そのこと自体がとても貴重なものとして残りました。