第99回:2013年7月20日 赤テーマ「あなたのファシリテーション,磨きどころを探せ!」〜IAF認定資格試験 VS FAJ中部のF力測定〜中部支部

2013年7月定例会 赤テーマ 報告
■日 時: 2013年7月20日(土) 13:00〜17:30
■場 所: 東桜会館 第2会議室
■参加者: 28名(会員28名 、非会員0名  *講師、担当含む)
■講 師: 市川雅典 (FAJ東京支部)、荒金雅子 (FAJ関西支部)
■担 当: 鳥羽秀人、角谷裕司,徳山可之,星野利夫,小森達郎(当日欠席) (FAJ中部支部)
■テーマ: あなたのファシリテーション,磨きどころを探せ!」
        〜IAF認定資格試験 VS FAJ中部のF力測定〜
○担当からのメッセージ:
皆さん,自分のファシリテーション力がどれだけあるのか,客観的に知りたいと思ったことはありませんか?自分の強み・弱みを把握して,どこを磨けばいいかわかっているとファシリテーション上達の道も早いのではないでしょうか?
先月,大阪で開催されたファシリテーション・シンポジウムでは,どのようにファシリテーション能力を定量的に測るのか?各支部やサロンが集まって「F力測定」という試みがなされました.わが中部支部からもチーム芋づるの皆さんがブースを提供しました.
一方,FAJ全面協力によりこの9月に日本大会が開催されるIAF(International Association of Facilitators)には,CPF(Certified Professional Facilitator)というプロファシリテーター認定の制度があり,ファシリテーターの適正能力を明確にした認定試験がされており,FAJ会員も数名認定されています.
今回,G−FITとチーム芋づるとのコラボにより,上記二つの測定・認定について知ることで,グローバルに共通するファシリテーター像や,FAJならではのユニークなスキル・マインドを明らかにし,参加者一人ひとりがこれから磨いていくポイントを見出す,そんな定例会を試みたいと考えています.
GーFTIからはIAFアジア・日本大会実行副委員長の荒金雅子さん(関西)とCPF取得者MAX市川さんをお招きして充実したプログラムを考えています.皆さまのお越しをお待ちしています.
※IAFは、ファシリテーションを情報交換、ネットワーキング、年次大会、研究等を通じて世界に広めていくことを目的としています。現在のメンバーは51カ国から1200人が参加しており、世界各地域ごとに年次大会の開催や、CPF(Certified Professional Facilitator)というファシリテーターの国際資格認定などを行なっています。
○ねらい
・IAF認定プロファシリテーターの認定基準,認定者の具体的な活躍を知る.
・さらにF力検定についても触れることで,グローバルに共通するファシリテーターの目指すべき能力・価値感(スキルとマインド)や,FAJならではのユニークなスキル・マインドを明らかにし,参加者1人1人がこれから伸ばしていくポイントを見出す.
○内容
1.F力検定「事始め力」体験 
6月1日(土)・2日(日)に開催されたファシリテーション・シンポジウムでのコンテンツ「F(ファシリテーション)力測定」のうち,中部支部「チーム芋づる(角谷,徳山,星野,小森)」が企画・提供した「事始め力」測定を紹介.角谷さん,徳山さん,星野さんのファシリテーションにより自己体験,採点をし,グループ内でふりかえり.
2.IAF認定プロファシリテーター(CPF)紹介
ご自身もCPF認定を受けている市川さんより,IAFの概要,CPFの概要・認定プロセス,認定基準となるコンピテンシー(ファシリテーターの適性能力)」を紹介.さらに市川さんご本人のファシリテーション実践事例を紹介.
3.グループ話し合い
市川さんのファシリテーションにより,自身のファシリテーションの「As is」(できていること・いないこと)と「To be」(次にできそうなこと)をテーマにグループで話し合い,まとめた結果を各グループより発表.
4.クロージング
荒金さんより9月に開催されるIAFアジア大会の概要を紹介,参加呼びかけ.
○感想(講師・担当から)
・お陰様で私自身もいろいろな気づきをいただいて戻ってまいりました。
F力発揮といっても、それぞれ個人のビジョンとF力を進化させる目的があり、その多様性を尊重して語るべきであると改めて思いました。
CPFに関してもできるだけ多くの方のご関心事にそった内容でのプレゼンをしようと心掛けました。
・ファシリテーターとして必要なコンピテンシーを考える良い機会だったと思います。
引き続き、FAJのファシリテーターに求められる要件や自分らしいFの軸となるスキル・マインドをみんなで考えていきたいですね。
・自分にとって、プロ・アマ(?)合わせて、ファシリテーターの要件を考える機会になったと感じています。
事始め力のパートでは、振り返りのA3用紙をざっとみたところ、シンポジウムに参加していない定例会参加者にとって消化不良になった様に思いました。
MAXさんの受験経験の話から想像するに、合否や点数をつけられる経験が実感としてなかったからかでしょうか。いただいたワークのシートから次へのフィードバックを見つけたいと思いました。
・F力測定についてはシンポジウムとは異なる方法で実施しましたが、それ故に今後の事始めバージョンアップに繋がる気付きが得られました。
ファシリテーターに必要なコンテンピシーについて、自分にとっての顧客を想像しながら、資料を読み返してみたいと思います。
・一人ひとりの状態や気持ちにどれだけ近づいてプロセスに反映できるかがキーとなる事始め力検定,
多様性を最大限に重んじながら,全員参加の空間をつくって,チームの強みや創造性を引き出していくプロセスを体系だてたCPF,
それぞれから,自分自身の価値観や信条を見つめ直すきっかけを得,これからのあり方について考えることができました.
IAFアジア大会で様々な人に出会えることが楽しみになってきました.