第103回2012年11月度定例会テーマ「ヒートアップする会議:Standing in the fire 炎を優しく取り扱う6つの方法〜」関西支部

 第103回2012年11月度定例研究会レポート

日時

2012年11月19日(土)13:00〜16:45

場所

アネックスパル法円坂

テーマ名

 『ヒートアップする会議:Standing in the fire
炎を優しく取り扱う6つの方法〜』

ファシリテーター

荒金さん,大槻さん(FAJ会員)

参加人数

参加者:18名(うち非会員5名)

 <告知文>

対立や不信感で凍りつく会議。
不安や恐れが渦巻き感情的な緊張感あふれる話し合い。
ヒートアップして混乱する状況。

そんな場面に出くわしたら、あなたはどうしますか?
ファシリテーターとしてこのような状況をどう切り抜けますか?

スキルやテクニークではなくファシリテーターのBeingがそのカギ。
炎を優しく取り扱う6つの方法を身につければ、
どんな場面でも動じることなく、対応することができるかも?

8月のIFA中国大会で、体験したStanding in the fireは、
まさにこのような炎の中に立つような場面において冷静・沈着に
事態を収拾し、参加者を本来の目的に導いていく
ファシリテーターのあり方について考えるもので、大変興味深い内容でした。

今回は、そのワークを再演します。
ファシリテーターが経験する困難な状況とその原因を考え、
冷静、沈着に役割を果たすためにファシリテーターが
日頃から身につけておくべき6つの能力とその習得方法について一緒に考えてい
きましょう。

 

<プログラム概要>

[1]第1部 Standing in the fire
ファシリテーター自己紹介:
IAF感想
アイスブレイク:
エニアグラムを使ってグループ分けおよび自己紹介

[2]IAFワーク再演 Standing in the fire
(1)ワークの概要説明
(2)白熱会議で何がおきているか:
ペアで話し合い・全体共有
(3)自分らしさをなくすとき:
デーモンを探せ 1:
ペアワーク:自分の中のデーモンを知る
デーモンを探せ 2:
個人ワーク:デーモンを書いてみる
グループで話し合い:デーモンについて語る
<休憩>
(4)炎を優しく扱う6つの能力を説明
(5)OSTでディスカッション:
6つの能力ごとにグループに分かれ話し合い・全体共有
(6)ペアダイアローグ:
ペアで3つの質問をし合い感じたことを全体共有

<参加者コメント>

・ワークを通じて自分の中のデーモンに気付き、少し仲良くなれたように思えま
した。ファシリテーターに最も必要とされる資質は、「自分を知ることにどれだ
け興味を持てるか」 なのかも知れないなと思いました。 これは私にとって非常
に大きな収穫でした。

・徹夜あけだったのに、全く眠くならない興味深いわくわくワークでした。時間
がなく省略した最後のワーク(注:ORIDのフレームワークを用いた振り返りセッ
ション)どんな感じになるのか気になるなぁ。
 

<担当者振り返り>

・すでに5回目ですが、4時間枠では初めての試みでした。OST方式でじっくりダ
イアローグを行い、参加者同士の深い話し合いから、いろいろな気づきを得られ
ました。

・自分らしくいられない時、自分の内面や肉体は様々に変化します。それを客観
的に観察し、深く考えることで、自分の中にあるデーモン(自分らしさをなくし
た時に現れるこだわりやとらわれた姿)に気づき、それとうまくつきあうことが
可能となります。

・人数が少なかったこともあり、自分とじっくり向き合いメンバーと話し合うこ
とで、自分の本質やデーモンとのつきあい方について深く考えることができたの
ではないかと思います。

・個人的には、ファシリテーターとして、「場を観察する」ことがまだまだ不十
分だなと反省するところもありますが、参加者の皆さんが活発に質問したりお互
いに質問し合うなど、場をもりあげてくれたことに感謝します。

・アイスブレイクは、たまたまエニアグラムを使ったのですが、そこで得た「個
の違いを尊重する」気付きが、本編のファシリテーターとしてのBeing を問う内
容に、通じるものがあると感じました。
 

以上。