第104回2012年12月度定例会テーマ「事業再生プロセスにおけるファシリテーションの活用」関西支部

 第104回2012年12月度定例研究会レポート

日時

2012年12月8日(土)13:00〜16:45

場所

神戸市立地域人材支援センター

テーマ名

 『事業再生プロセスにおけるファシリテーションの活用』〜

ファシリテーター

津田浩克(FAJ会員)

参加人数

13名

 <告知文>

事業再生や事業承継の分野においてファシリテーションがどのように活用できるか?
何か特別なスキルや難しいことが求められているわけではありません。ポイントは、企業を取り巻く利害関係。人のなかで共通の利害を浮き彫りにし、関係者が共通の利害にベクトルを合わせられるように支援することにあります。
そのために、何をどのような組み立てで問うのか?問う力と未だ言葉として顕在化していない感情や本音を聴き取る力が求められています。
あるケースを元にその可能性の一端を示したいと思います。

<プログラム概要>

(1)アイスブレイク
にんげんマップ、自己紹介
(2)事業再生の現場はこんな感じ
・導入
手上げアンケート
・説明
基礎知識
事例紹介
「事業承継での対応事例」
マインドマップを使ったタイムライン手法
個人検討
全体シェア
(3)評価での対立
「賞与の評価について」
ファシリテーションの活用場面
説明
グループ検討
全体シェア
(4)事業再生の現場について考えてみよう
説明
事例の背景説明
問い「あなたがファシリテーターならば、
どんな話し合いをデザインしますか?」
グループ検討
全体説明
(5)振り返り
事業再生のファシリテーターにとって大切なこと

<参加者コメント>

・マインドマップを使ったタイムライン手法では、
現実とありたい姿のギャップを具体的に確認出来た
・対立には、感情や利害関係が絡んでおり、
それらは無視できないということがわかった。
・結論を出さざるを得ない状態では、
このようなプロセスやりかたもあるということを感じた。

<MF振り返り>

実際の現場でのファシリテーションを実感できる場を
関西では久しぶりに提供でき、担当者としてうれしかったです。
企業再生の現場では、
ファシリテーターとして、特別なことをしているのではなく、
共通の利害関係を浮き上がらせ、それを前提条件として、
プロセスを考えるということを実施していることが、
示せたのではないか、と感じた。
その一方、具体的な現場の事例をこのようなケーススタディとして、
実施することの難しさ、参加者の方々に自分のこととして
捉えていただくことの難しさを感じた。

以上。