第104回2012年12月度定例会テーマ「アイデア出しファシリテーションの技を究めよう〜誰だって白熱教室をつくりだせる」関西支部

 第104回2012年12月度定例研究会レポート

日時

2012年12月8日(土)13:00〜16:45

場所

神戸市立地域人材支援センター

テーマ名

 『アイデア出しファシリテーションの技を究めよう
〜誰だって白熱教室をつくりだせる』〜

ファシリテーター

加藤彰(FAJ会員)

参加人数

40名(うち非会員3名)

 <告知文>

新しい顧客価値の創出、複雑な問題、厄介な対立…
これらに対処するにはアイデアをひねり出せるかどうかが勝負です。
一人ひとりの発想力を鍛えるだけでなく、チームの発想力も高めておかねばなりません。

ところが、チームで発想するというと、ブレーンストーミングの4つの原則、 あるいは、ポストイットにみんなでせっせとアイデアを書く、ぐらいしか思い浮かばない人も多いのではないでしょうか。
チームの創造力を最大限に発揮するための、アイデア出しファシリテーションのポイントは他にもいっぱいあります。
その技を皆で身に着けましょう。
あなたもNHKの「スタンフォード白熱教室」
(マイケル・サンデル教授の教室ではなくて、ティナ・シーリグ教授のほうね)のような場がつくりだせるはずです!
堀公俊+加藤彰『アイデア・イノベーション』をお持ちの方は、お持ちください。
定例会の内容を書籍と照らし合わせながら理解することができて便利だと思います。  

<プログラム概要>

(1)オリエンテーション 狙い/時間割説明

(2)まずはブレーンストーミングをやってみよう
・「工事用三角コーンの使い方にはどんなものがある?」

(3)ブレストのコツを身体で覚えよう
・人数、メンバー、時間、バインド、モチベーション、マインドマップ的ファシグラ

・「Yes, but」と「Yes, and」
・「日本を背負って立つ子供が育つ、こんな三輪車はどうだ!?」15分

(4)編集までしっかりやろう
・足し算発想の編集
・演習「アンチプロブレム&組合せ」20分
−まず「最悪の定例会」を20個ぐらい、次に「こんな定例会がいい」を10個ぐらい、
そしたら、それぞれから1個ずつ選んで組み合わせて定例会アイデアにする
・発表&ふりかえり
・掛け算発想の編集〜アナロジー
(5)総合演習
・テーマ「来年度IAF大会に向けて、英語でなんとかファシリテーションをしようとがんばっている人向けのiPadアプリ」
?ブレストで100個アイデア出し
?その中から、各人が気に入ったものを選んで「何故それがいいと思うのか」説明
?その説明から有望な切り口を設定して、その切り口を元にさらにアイデア出し
?1分プレゼン準備
(6)ふりかえり
・所詮どのアイデアも一個人から発している? それとも“このメンバーだからこそ”?

<参加者コメント>

・メンバーで話し合ったからこその発想力だった。 ・とんがった商品を生み出すには、全員で合意を取るやり方だと難しいと感じた。 ・ある程度、メンバーが知った関係だったから、ここまで短時間で話しこめたと思う。 ・メンバー間で次第に役割分担が生まれてきて、そこからやりやすくなった。  各人に応じた役割分担は、一緒に作業してみる中から感じ取れてきたと思う。 ・多様性を尊重しながら、メンバーみんなでやっていくことが大事だった。 ・認め合うルールを守った上で、対立を促すことも大事だと分かった。 ・肯定だけでなく、否定についても同様に時間を取ることが重要ではないかと思う。

<MF振り返り>

FAJのメンバーだということもあり、 ブレーンストーミングをうまくやれるチームにはすぐになれるということがわかった。 そのあとの編集のところでもっと研鑽を積んでいくことが必要。 ただ、ブレストにしても、FAJ以外のメンバーでチームを組んで、 しかも、他の人がどちらかというと様子見をしているような状況で、 自分が身を挺して今回習ったことを駆使して、 場に影響力を与えられるかというと別問題のような気がする。 その意味では、「これ、このメンバーだからできたけれど職場では使えないよね」 という本音を取り扱うふりかえりこそに時間をもっととらねばならなかった。そこが悔やまれる。

以上。