第3回2003年11月9日 即興力を身につけよう!「困ったチャンへの対処法&上手な切り返し方」関西支部

第3回関西地区研究会議事録

■日時   2003年11月9日(土)14:00 〜17:00
■場所   心斎橋 日本総合研究所
■出席者  穴田、荒金、大野、奥村、加藤、川端、木澤、吉川、
        瀬部、中森、二宮、舟橋、堀、増馬、松田、山下
        (計16名、50音順敬称略)
■議事内容

1.自己紹介(新入会者:中森、松田)

2.即興力を身につけよう!(F:中森)
  〜困ったチャンへの対処法&上手な切り返し方〜

1)アイスブレイク
・自分のことを三っつ説明し、その内一つに嘘をまじえる。
・みんなで、どれが嘘かを見破る。

2)困っチャンの事例出しと整理
・グループに分かれて困ったチャンをリストアップ
・リストアップされた困ったチャンをグルーピング
 →ポジティブ(参画型)とネガティブ(非参画型)に分類。
・多重投票を使って、困ったチャンのベスト5を抽出

ポジティブ(参画型) ネガティブ(非参画型)
口々に勝手話し出す人
進め方に文句を言う
質問に対して違う方向に持って行こうとする人
タイミングをずらして質問をする人
合意した後にひっくり返す人
否定的な文句を言う人
いきなり仕切りだす人
人の話をまったく聞こうとしない人
役職のパワーを使う人
誰かが話しているときにかぶってくる人
結論が見えない人
結論しか言わない人
結論を決め付けている人
考えを変える気がない人
ある方向に強引に結論を持って行こうとする人
専門知識がありすぎる人
激しやすい人
他人に対して攻撃的な人
本筋から話題がずれる人
みんながわからない言葉を使う人
自分の意見・感想をみんなもそうだと思う人
話をしすぎて独演会をしてしまっている人
評論だけをする人
答えだけを求める人
一言もしゃべらないで黙っている人
事なかれ主義の人
遅刻、途中で抜ける人
いびきかいて寝ている人
結論を決め付けている人
しゃべらない人
発言しないくせに後で文句を言う人
会議が終わってから個人的に意見を言いに来る人
萎縮しすぎていて自分の意見がいえない人
悟りきった人
参加する気がないのに、参加させられてしまっている人
薄笑いを浮かべて、斜に構え、腕組みをしている人


3)対処法の検討
・グループに分かれてタイプ別に対処法を検討→発表

困ったチャントップ5 扱い方
合意した後にひっくり返す人 ・スタート時点での抑え
 グランドルール作り
・合意に至るまでのプロセス
 抜け、漏れがないようにファシリテーターが気をつける
・合意に至った後に合意の確認をする
 一人一人にコメントを言わせる
 合意に至った経緯を怪しい人に言わせる
人の話を全く聞こうとしない人 ・自己主張が激しい人や結論が決まっている人(=ガンコな人)が多いので、セッションの前にそういう人がいると判明した場合は、個別に対応する。
・セッション中に発見した場合は、その人の意見を全部聞いて書き留める。
・「後で聞きます」といってその場は抑える
・周りの意見も聞いて、周りの人と会議しているんだという認識を持たせる。
・ルールを作っておいて、話を聞こうということを盛り込んで説明しておく
結論を決め付けている人
考えを変える気がない人
ある方向に強引に結論を持って行こうとする人
・まず事前調整。進め方を冒頭にオリエンテーションによってルール化
・決め付け型が途中で発覚してきたら、パーキングロットで冷やす、休憩を入れる、休憩を入れる。入れるときにフォローしてあげる。指摘は必ず、ゲーム的にやる(なごみ)。
・どうしてそう考えるかと一堀する。理由を聞く(背景)。参加しないの?という質問を投げる。
発言しないくせに後で文句を言う人
会議が終わってから個人的に意見を言いに来る人
・あるけど言えないことを前提として、会議の中で話をしてもらうように決める。
・萎縮して言えない場合:自分に自信がなかったり、→事前に情報提供をしましょう。周囲に攻撃的な人がいたり、役職者がそばにいる場合。→平等に発言できるルールを作る。
・話がしやすい雰囲気作りを心がける。
・斜に構えてわざと言わない場合:目的に賛同していない場合があるが、予めわかっている場合は議論に引き込むようにする。あまりひどければつまみ出す(とかね。賛否両論あり)
・黙っているのは考えていることでもある。意思表示をするためのテクニックを駆使。
・意見が出ない理由は、意見が思いつかないという人もいる。順番に話をしてもらうことによって、人の意見を聞いて出やすくなることもある。
薄笑いを浮かべて、斜に構え、腕組みをしている人 ・傾向:メンバーやファシリテーターを馬鹿にしている。プライドが高い。でも小心モノ。自分が話すタイミングを待っている。
・対策:事前に会議のプロセスを本人に話して、本人のプライドをくすぐる。この人をON THE STAGE状態にしてあげる。しばらく放置しておき、継続的に信頼を得るためのアプローチをする。
・ファシリテーターの立場:中立に立つ。プロデューサー的な発想をする。同じような態度で接する


4)コメント(堀)
・問題行動には、?「問題行動がおこる環境」→?「問題行動」→?「問題行動でえられるもの」という構造がある(ABC分析)。これに対処するには、問題行動がおきる環境をなくすか、問題行動でえられるもの(自尊心など)を、社会(チーム活動)に悪影響を与えない別の方法で与えてあげるとよい。
・困ったチャンは、ファシリテーターにとって都合が悪いから問題ではなく、チームの活動に悪影響を与えるから問題である。ファシリテーターが対処を一手に引き受けるのではなく、チームの力を利用するの一法である。


2.今後の予定(時間&場所変更)

●第4回研究会 12/13(土)14:00〜17:00 神戸 
 「プロジェクトX 私やこうやって組織を変えた!」
 ・組織変革の事例報告(岡本)
 ・ケースに基づいてディスカッション

※もちろん泡付きです!

困ったチャンの対処法の発表の模様 それをリアルタイムにタイプする中森さん!